爪も髪の毛も同じ、ケラチンという成分から作られています。
そして、爪も髪の毛も同じ末端の部分です。
ですので、爪の状態は髪の毛や頭皮の状態にリンクする部分が多く、爪の状態から髪の毛や頭皮の状態を察知することが可能です。
爪が髪の毛や頭皮の健康状態を教えてくれるのです。
ということは爪の状態によっては髪の毛や頭皮が危険な状態であることも・・・。
今回は爪がどんな状態だと、髪の毛や頭皮が危険なのか、その見分け方と対処法をご紹介したいと思います。
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爪が割れている人
爪が割れている人は栄養不足の可能性があります。
爪が割れている人は、
・ビタミンA
・ビタミンB2
・ビタミンE
・タンパク質
・鉄分
・カルシウム
などの栄養が不足していると考えられます。
ビタミンAはケラチンというタンパク質を生成するに必要な栄養素です。このケラチンは爪の主成分ですが、髪の毛の元になるものでもあります。
その他、鉄分もビタミンB2,E、タンパク質、カルシウムも髪の毛の健康維持、生成、育成に欠かせない栄養素となります。
爪に必要な栄養素が不足して、爪が割れている状態ということは髪の毛に必要な栄養素も不足しているということになります。
爪も髪の毛も末端の部分。栄養が届けられるのは1番最後になります。髪の毛や爪に必要な栄養素が行き渡るように栄養バランスには気をつけて食事を摂取しましょう。
爪の色が白い人
健康な爪の色は薄いピンク色をしています。
ところがこの部分が白っぽい色をしている人は肝臓や腎臓の機能が低下している可能性があります。
肝臓は髪の毛に必要なタンパク質を血液中に送って毛根まで運ぶという役割を担っています。
この肝臓の機能が低下すると、タンパク質が運ばれなくなるので、髪の毛が弱くなる、新しい髪の毛が作られない、などが起き、薄毛、抜け毛の原因となってしまうのです。
爪が白っぽいなと思ったら、お酒を控えめにしたり、塩分に気をつけるなどの対処をしてみましょう。
それでも改善しない場合は医師に相談してみてもいいかもしれません。
爪の色が黄色い人
新陳代謝が低下すると爪が黄色くなることがあります。
新陳代謝が悪くなると、頭皮の血行も悪くなり栄養が行き渡らず、抜け毛、薄毛の原因になります。
代謝UPのために運動をしたり、代謝にいい生姜などの食べ物を摂取したりして代謝をよくするように心がけましょう。
爪が凹んでいる
鉄分不足で貧血気味だと爪の中央が凹むことがあります。
貧血になると、血中の栄養素や酸素を頭皮に届けることができなくなります。
爪の中央が凹んできたら、鉄分を摂取しましょう。
プルーンやホウレンソウ、小松菜など食事で補ったり、足りない分はサプリメントで補う方法もあります。
婦人科などで貧血チェックをしてもらったり、鉄剤を処方してもらうこともできます。
爪に縦に筋が入っている人
爪の縦筋は加齢のサイン。
爪にも加齢の症状が現れるということは頭皮や髪の毛も加齢の症状がでているサイン。
加齢による薄毛、抜け毛のケアを始める合図です。
頭皮マッサージやシャンプーを年齢髪用に変えてみたり、まずは簡単にできるケアから始めてみましょう。
2枚爪
爪が2枚に剥がれる2枚爪。
2枚爪は血行不良の可能性があります。血行不良は薄毛、抜け毛の原因に・・・。
冷え性の人にも多い症状です。
お風呂でよく温まったり、冷たい飲み物は避け、身体を温めましょう。
カフェインの摂りすぎも冷えの原因になります。
カフェインは控えめにカフェインレスのコーヒーや紅茶を使用したり、ココアなどカフェインを含まないホットドリンクにしましょう。
適度な運動も効果があります。
運動が苦手な人はエレベーターを使わずに階段を使用したり、いつものスーパーより少し遠くのスーパーに行ってみる、自宅で出来るストレッチなど無理のない範囲で継続して運動を取り入れることが大切です。
爪の横が段々になっている人
爪の横の部分が段々になっている人はストレスが溜まっている可能性があります。
ストレスは血行不良、栄養不足など身体にも頭皮にもよくありません。
ストレスの原因を取り除くのが1番の対処法ですが、なかなか難しい場合もありますよね。
そんな時は気分転換をしたり、少しでもストレスを緩和できるようにしてみましょう。
爪が灰色の人
真菌性の水虫の可能性があります。
病院で診察を受けましょう。
手や足の爪が水虫だとその手で洗う頭皮にも菌が付着する場合があります。
フケ、かゆみ、炎症などの症状と爪がグレーの症状がある場合、速やかに皮膚科の受診をおすすめします。
進行すると円形脱毛、脱毛、頭皮湿疹などの症状が出てくる場合がありますので、早めの処置が必要になります。
爪が黒っぽい
爪全体が黒っぽい、黒い斑点があるなどの場合、悪性のガンの可能性があります。
髪の毛が細くなってきた、切れ毛が多くなってきた、毛質が変わったきた、などの症状が出ることもあります。
深刻な病気が隠れている場合もありますので、速やかに受診しましょう。
爪が柔らかい人
無理なダイエットなどで、栄養が不足すると爪が柔らかくなることがあります。
マニキュアが原因でなることもありますが、心当たりがない人は栄養不足を疑いましょう。
栄養不足は頭皮にも髪の毛にもよくありません。
特に爪が栄養不足の状態ということは、髪の毛と同じケラチンや鉄分、ビタミンなどが足りない状態であるということになります。
必要な栄養を摂取することで治る場合が多いので、食事に気を遣ってみましょう。
爪の状態がよくなれば、頭皮や髪の毛にも栄養が行き渡っていると考えてよいでしょう。
爪を噛んでしまう人
爪を噛む癖のある人はストレスを溜めやすい人が多いです。
爪を噛むことはおすすめしませんが、無理にやめようとするとそれがかえってストレスになってしまい、悪化することも考えられます。
爪を噛むのを止めるのではなく、ストレスの緩和に気を配ってみましょう。
ストレスが緩和すれば自然と爪を噛む習慣も少なくなるはずです。
また、女性ならではの対処法ですが短い爪でもマニキュアを塗ってみると、爪を噛む回数が減少するというデータもあります。
爪を噛んでしまうこと自体がストレスになる場合は試してみましょう。
薄いピンクなどなら短い爪でも似合います。
マニキュアで綺麗になった爪を保ちたいという気持ちから爪を噛まなくなる、爪を噛もうとする時にマニキュアが目に入るので抑止力になるという理由からだそうです。
爪に横に線が入っている人
体調不良の人に現れる症状です。
爪も頭皮も敏感になっている状態なので、刺激のあるパーマーやカラーリングはこの時期は避けましょう。
また、現在使用しているシャンプーに特に問題がない場合はシャンプーを変えないようにしましょう。
この時期に新しいシャンプーに変えてしまうと、それが刺激になって頭皮に炎症が起こってしまうことがあります。
優しく洗い、頭皮を刺激しないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
爪と頭皮、髪の毛の状態がこんなに密接な関係だったなんてびっくりでしたね。
爪の状態は健康を表すといいますが、頭皮の健康、SOSもいち早く察知してくれます。
頭皮の状態はなかなかひとりでは気づきにくいもの。
爪は1日に頻繁に目に止まる部分です。爪の状態に気を配ることで頭皮のトラブルも予防できたり、早めの対処が可能となります。
爪を見たら頭皮の健康も気にかけて、頭皮の健康維持を目指しましょう。