綺麗になるはずの美容室で実はこれはやらない方が良い施術があります。
結論から申し上げますが、それは縮毛矯正、デジタルパーマ、ダブルカラーなどブリーチ剤を使ったカラー施術です。
もうこの3つは髪の毛や頭皮に対して一発でアウトです。
それではどう髪の毛や頭皮に対して一髪アウトなのかを見ていきましょう。
縮毛矯正のリスク
薬剤が強すぎる
縮毛矯正はパーマの部類に入りますが、パーマ液の中でもダントツで薬剤が強いです。
そのため施術前にカラーリングなどで髪の毛のダメージレベルが大きいと薬剤をつけた時点で髪の毛がチリチリっと縮れてしまいます。
髪の毛が一度縮れると元に戻ることがありません。
アイロンを使って高温施術をする
強力なパーマ液で髪の毛の還元物質を切断しその上からアイロンで髪の毛を潰すように癖を伸ばします。
一見縮毛矯正をかけたての髪は綺麗に見えますが、拡大してみると髪の毛が潰れているのが確認できます。
もうこの時点で縮毛矯正をかけた髪は大ダメージを負っているわけです。
1度失敗すると失敗した髪を切らない限りずっと残る
縮毛矯正のお薬を塗布した際髪の毛が縮れてしまうともうその髪の毛は2度と元の状態には戻りませんし、それを修復するのも不可能です。
一度縮れた毛はカットしてしまわない限り永久にそのままとなります。
頭皮への影響が大きく脱毛している人もいる
縮毛矯正の薬剤を塗布したら上からラップやキャップを被り時間を起きます。
その時間はしっかり薬剤が髪に作用するための時間ですが、その時髪の毛と薬剤が反応し気化した化学物質が頭皮を直撃します。
そして頭皮表面まで皮膚の分解が少し起きてしまいます。
その後薬剤を洗い流しドライ後、高温のアイロンで髪の毛を引っ張るように癖を伸ばして行きますが、頭皮も薬剤によるダメージがあるため、アイロンの引っ張りによって毛根が耐えられなくなり脱毛を起こしてしまう恐れがあります。
特に縮毛矯正を長年やり続けている方の前髪やつむじ付近の髪の毛は薄毛を発症していることが多いです。
縮毛矯正のメリット
縮毛矯正のデメリットばかり言っていてもなんだかなと思うので縮毛矯正のメリットも一緒に紹介します。
髪のひつこい癖が伸びる
小さい頃から髪のくせ毛に悩んでいる女性からしてみればとても画期的な技術です。
朝のお手入れが楽になる
朝ブローなどで手間がかかっていたのが嘘のように楽にしかも時短で仕上げることができます。
梅雨時期に髪が濡れてもクセがでない
くせ毛の人は梅雨時期に髪が広がると言う悩みを持つと思いますが、縮毛矯正がかかっていればその悩みも解消されます。
このようなメリットがデメリットよりも良く見えてしまうため縮毛矯正をかける人が後を絶たないのです。
なので縮毛矯正をかけるなら最低でも半年は期間を開けてあげましょう。
デジタルパーマのリスク
デジタルパーマも縮毛矯正の薬剤と同じくらい強い
デジタルパーマも縮毛矯正の薬剤と強さはさほど変わりません。
そのため髪の毛が縮れるリスクもありますし、薬剤で縮れた毛をさらにロッドに巻きつけて熱を与えると一発で髪の毛が死んでしまいます。
ロッドを巻いてさらに高温加熱が髪と頭皮に負担
ロッドに巻きつけるときはテンション(引っ張りの力)をかけて巻きつけるためそれだけでもダメージがあるのにさらにそこへ熱が加わります。
熱の温度も大抵の美容室では150度から180度で10分から15分くらい高温を当て続けます。
そのため髪の毛への負担は計り知れないものがあります。
原理的に縮毛矯正に似ているので頭皮ダメージも縮毛矯正と同等
デジタルパーマは原理的に縮毛矯正と同じように髪への負担が大きくダメージの仕方も似ています。
そして強力な薬剤と高温施術とロッドに巻きつける時の引っ張りの力は頭皮への負担も大きいものになります。
デジタルパーマのメリット
普通のパーマがかかりづらい人でも綺麗にかかる
普通のパーマではパーマがかかりづらいといった髪の毛がしっかりした方に人気です。
形状記憶型のパーマなのでセットが楽ちん
デジタルパーマは別名形状記憶型パーマとも言われるくらい再現性の高いパーマなのでパーマのセットが苦手な方でも簡単にセット、スタイリングができます。
縮毛矯正とデジタルパーマを同時施術できる
根本付近を縮毛矯正、中間部分から毛先にかけてをデジタルパーマといったように縮毛矯正とパーマの同時施術が可能です。
ブリーチカラーのリスク
ブリーチのリスクを見る前にそもそもブリーチってどう言ったものかを先に説明します。
ブリーチとは髪の中の色素を破壊します。
特にアジア系の人はメラニン色素が黒なので(正確には濃いブラウン)そのメラニン色素を破壊することで髪の毛の明るさを明るくしていきます。
例えば日本人の髪にブリーチを1回施術するとオレンジからイエロー、2回施術するとイエローからペールイエロー、3回以降は髪質にもよりますがホワイトに近いくらいまで髪の毛の色素をぬくことができます。
さてここからがダメージの問題ですが、もともと黒に近い色素の髪の毛がここまで明るくなると明るさに比例して髪の毛のダメージは大きくなっていきます。
3回以上のブリーチでは髪の毛が溶けて死んだ状態になるのでドライヤーの風を当てただけでフワフワと毛が舞い散ってしまいます。
さらにブリーチはメラニン色素だけでなく髪の毛の中にあるケラチンタンパク質などの栄養素も全て破壊します。
さらにはブリーチをその日のうちに3回以上施術してしまうと脱毛のリスクもあります。
髪の毛が溶けるくらい強い薬剤ですから施術頻度が高いほど頭皮への負担も大きく、最悪毛根までも破壊してしまいます。
現にブリーチの薬剤でハゲてしまい裁判沙汰になっている例も多数あります。
そのほかにもブリーチのリスクは次のようなものがあります。
ブリーチをした後にカラーで色味を乗せても持ちが悪い
ブリーチをした髪へカラーを乗せても持ちが悪いです。
なぜかと言うとブリーチのせいで染料が浸透するタンパク質までも無くなっているためカラーの染料剤が定着しづらくなっているためです。
なのでブリーチをしたダブルカラーが最も綺麗でいられる期間は1週間程度です。
ブリーチをした髪は2度と元のようには戻らない
ブリーチで一度髪の毛を明るくするとその部分は2度と元の状態には戻りません。カットしてブリーチ部分をなくしていくしか手がなくなります。
さらにブリーチ部分にパーマなどをかけると一発でチリチリに縮れ上がってしまいます。
ブリーチ毛にパーマや縮毛矯正をかける美容師さんはいないと思います。ほとんど断られます。
手間とお金がかかる割には一か八かの施術
ブリーチをつかって明るさを上げてからカラー剤をのせるカラー施術のことをダブルカラーと言います。
目指すカラーにもよりますが、例えばグレイやシルバーといった日本人離れしたヘアカラーを目指す場合最低でも3回のブリーチが必要になります。
ブリーチ3回分のお金と時間、さらにカラーをのせる際のお金の時間が別々にかかってしまいます。
その割に持ちは1週間から2週間程度なのではっきり言って最長でも2週間を楽しむために何万円もなん時間もかけてしまう結果になります。
そしてそのカラーの色になるのは確実ではありません。
それは髪質や美容師さんの経験によりけりだからです。
このようにブリーチをつかったカラーには髪の毛と頭皮に多大な悪影響を及ぼしてしまいます。
ブリーチのメリット
髪の毛を日本人離れした明るさまで明るくできる
ブリーチのおかげで日本人離れした髪の毛の明るさを出すことができます。
特にハリウッドセレブに憧れる若い子には人気です。
赤みの強い日本人の髪にも綺麗に寒色系の色味をのせることができる
アッシュやグレイ、マットなどの寒色系のカラーを綺麗に発色させることができます。
ブリーチにはメッシュやセクションカラー、バレイヤージュなどの多用なカラー技術がある
ブリーチをつかった施術には髪全体をブリーチするのではなく一部にブリーチを使うようなメッシュやセクションカラーやバレイヤージュなどの立体的なヘアカラーを表現することも可能です。
まとめ
これらの施術は一発で髪の毛が大ダメージを受けてしまうものばかりですが、そのリスクを考慮してでもメリットのほうが勝ったときは施術してみると良いでしょう。
ただし一度施術した髪の毛は元のようには戻りませんのでそれ以上髪の毛のダメージが進行しないようなヘアケアと頭皮ケアが必要になります。