ああ今日は疲れたから、髪が乾いていなくて、濡れたままだけれど、就寝してしまおう…なんてことありませんか?
そのお気持ちよく分かります。
ロングだったり、髪の量が多いと、ドライヤーで乾かすのも一苦労ですものね。
しかし、そんなことを続けていると、髪のダメージの原因になってしまいますよ!
そこで今回は、髪が濡れたまま就寝した場合、髪やその土台となる頭皮に何が起こり、どのようにダメージにつながるのかお話ししたいと思います。
それとともに、髪を短時間で、楽に乾かす方法もご紹介します。
今晩からは、スッキリ髪と頭皮を乾かして、気持ちよく就寝するようにしましょう!
髪が濡れたまま就寝すると何が起こるの?
就寝するしない以前の問題として、髪は濡れると「水軟化」という状態になります。
すると、髪の表面にあるウロコ状のキューティクルが水分を含んで膨張し、剥がれやすくなったり、また、キューティクルが開いて、内部の栄養が流れ出たり、水分が蒸発しやすくなるのです。
そんなデリケートな状態の髪は、ちょっとした刺激でもダメージを受けてしまいます。
そのように水軟化し、デリケートな状態の髪のまま、就寝してしまったら、どのような影響あると思いますか?
直接髪が触れ合う枕と摩擦を起こし、切れ毛や枝毛が増えてしまいますよね。
また、せっかく美容室で施術したもらったパーマやカラー、トリートメントも取れやすくなります。
次に、首元が冷えるのも問題です。
子供の頃、注意された方も多いのではないでしょうか?
髪が濡れたまま寝ると風邪を引くわよ!
あながち嘘とも言えないのです。
首という大事な神経が通っている場所を冷やし続けるのですから、体に良いわけがありませんよね。
当然、首元や肩が冷えれば、風邪を引きやすくなります。
更に筋肉が硬直して、血行が悪くなり、首こりや肩こりを引き起こしたり、何より一枚皮で繋がっている頭皮の血流も悪化させてしまいます。
すると、髪を成育がするために必要な栄養や酸素が行き渡らなくなるのです。
抜け毛が増え、薄毛へと発展させてしまう可能性さえあります。
更に濡れた髪に覆われている頭皮は、ずっと長い時間湿ったままの状態になります。
すると、雑菌が大繁殖することになるのです。
もしかしたら、これは髪の直接的なダメージ以上に問題かもしれません!
元々、頭皮には常在菌がいるのですが、ちょうど良いバランスで存在しているため、健やかさを保つことができています。
この関係を崩し、菌を大繁殖させてしまうと、嫌な臭いやフケ、かゆみの原因になってしまうのです。
更に悪化させてしまうと、炎症を起こします。
すると、毛穴を変形させたり、詰まらせたりと、髪の成育を邪魔します。
血流もまた悪くなり、薄毛を進行させてしまうわけですね。
やはり、就寝前に髪を乾かし切ることが重要だと、お分かりいただけたかと思います。
そこで次に、短時間で、より楽に髪を乾かすことができる方法をご紹介します。
髪を短時間で楽に乾かす方法とは?
先にお話しした通り、髪は濡れたまま放置しているだけで、ダメージを促進させたり、首元を冷やして血行を悪くさせたり、頭皮に雑菌を繁殖させてしまいます。
一刻も早く髪と頭皮を乾かしてしまうのが賢明ですよね。
それならば、お風呂から上がった瞬間に、タオルでごしごし髪を拭いて乾かしてしまおう!と思ったら、大間違いです。
水軟化した髪は、タオルドライでごしごし擦られるだけで、その摩擦でダメージを受けてしまいます。
そこで、ポイントを抑えながら、短時間で楽な乾かし方をマスターしましょう!
まずは、タオルドライします。
①頭皮だけを軽くこするように拭きます。
(髪はごしごし擦ってはしてはいけませんよ!)
②次に髪を挟んで、水分を拭き取ります。
(ここでもごしごしは厳禁です!)
③目の粗いコームで髪を根元から解かし、水分を毛先に持ってくるようにします。
④②の作業をします。
⑤少し目の詰まったりクシで髪を解かし、水分を毛先に持ってきたら、②の作業をします。
⑥より目の細かいクシで髪を解かし、水分を毛先に持ってきたら、②の作業をします。
水滴が落ちてこなくなるまで、⑥を繰り返し行いますよ。
ここまでしておくと、ドライヤーがとても楽になります。
次にドライヤーを使って、髪と頭皮を乾かしますよ!
①髪を持ち上げながら、根元にドライヤーの温風をかけます。
②場所を細かく替えながら、①の作業を繰り返し、頭皮を完全に乾かします。
③次にキューティクルの流れ、根元から毛先に向かって、髪を乾かしていきます。
(頭皮が完全に乾いていると、髪までその乾燥が浸透していくので、この作業は思った以上に楽なはずです。)
④髪が7~8割乾いたら、ドライヤーを冷風に切り替えて、髪の根元から毛先に向かってかけていきます。
(この作業により、頭皮と髪がクールダウンし、髪にツヤが出ますよ!)
以上が流れになります。
タオルドライを丁寧に行うことで、うんざりするほど時間がかかり、手が痛くなっていたドライヤーが、省力・短時間でできます!
是非、コームやクシを使って、髪から水滴が垂れなくなるまで、行ってみて下さいね。
そして、ドライヤーは髪を乾かすというよりも、頭皮を乾かすことが優先ですよ!
これまた、省力・短時間を実現するコツです。
もしかしてそれって勘違いかも?
いやいや、ドライヤーで髪を乾かしてから就寝すると、朝髪がパサついた感じがするのに対して、髪が濡れたま就寝すると、朝起きても、髪がしっとり扱いやすいの!
と言われる方がいます。これは大きな勘違いです。
まずは、前者はドライヤーのかけ方が誤っています。
髪にばかり注目しており、頭皮を乾かさずに髪だけを乾かそうとすると、長時間髪はドライヤーの温風にさらされ続けることになります。その結果、髪は当然パサつきますよね。
更に、キューティクルの流れを無視して、毛先から根元に向かって、ドライヤーをかけていれば、ダブルパンチです。
是非、ご紹介したタオルドライとドライヤーの組み合わせで髪を乾かしてみて下さいね。
またドライヤーをかける前に、保護剤や洗い流さないタイプのトリートメントをつければ、より効果的ですよ。
次に後者ですが、それは単に髪や頭皮が生乾きの状態にあるだけです。
濡れた髪が、枕と常に接触しているのですから、一晩経っても乾き切らない可能性は充分にあります。
嫌な臭いを発生させ、後々フケやかゆみ、炎症を引き起こす原因となります。
絶対にお止め下さいね。
ただ、疲れていてついつい眠ってしまったということもあると思います。
そんな時の対処法をご紹介します。
何より、生乾きの状態を一刻も早く抜け出す必要があります。
まずは、髪に保護剤を塗ります。
その後、ドライヤーの温風を、なるべく頭皮に当てるようにして乾かします。
不快なベタつきや臭いをある程度抑えることができます。
それから、いつも通りセットするようにして下さい。
もしそれでも、臭いやかゆみが気になるなら、すすぎの必要のないドライシャンプーを使うのもお勧めですよ!
さっぱりします。
何れにせよ一時的な処置なので、その晩にお風呂で丁寧にシャンプーを行い、皮脂汚れや臭いをしっかり落とし、頭皮と髪を乾かしてから就寝するようにして下さいね。
くれぐれも髪が濡れたまま就寝する癖をつけないように。
そして、忘れてはならないのは枕です。一晩、髪の水分を吸った状態のまま放置しておくと、雑菌が湧きます。
いかに髪と頭皮を清潔にしておいても、雑菌だらけの枕を使っては台無しですよね。
枕カバーはこまめに洗濯し、枕自体も取扱い注意通りに、清潔に保つようにケアして下さいね。
最後に、お風呂上がりの自然乾燥もお勧めできませんよ!
髪に覆われなかなか乾かない頭皮は、雑菌を繁殖させてしまいます。
やはり、お風呂から上がったら、一刻も早くタオルドライとドライヤーで完全に乾かすのがベストですね。
髪が濡れたまま就寝すると、いかに髪にダメージを与えるかお話ししてきました。
それはまた、頭皮に雑菌を繁殖させ、臭いやかゆみ、炎症の原因となります。更に首こりや肩こりを引き起こし、血流を悪化させるのです。髪だけの問題ではありません!
疲れているところに、髪と頭皮を完全に乾かすのは面倒だと思う気持ちは理解できますが、今後の髪や体のためです!是非、ご紹介した短時間で楽に髪を乾かす方法をお試し下さいね。
これで毎日、きれいな髪ですっきり朝を迎えられますよ!