「最近、抜け毛が増えたし、体もだるい……」
「体が重いし、髪の毛の元気もなくなってきた……」
髪の毛の悩みはとてもつらいですよね。
薄毛や抜け毛の原因は様々ですが、もしかすると、運動不足が薄毛を悪化させているかもしれません。
この記事では、運動不足と女性の薄毛の関係、運動習慣による体の変化、薄毛対策に運動を取り入れる際の注意点などについてご紹介します。
日々運動不足が気になっている人は、ぜひこの記事を最後まで読んで、薄毛改善につなげてくださいね。
Contents
運動不足と女性の薄毛の関係
運動不足は薄毛とどう関係するのでしょうか。
まずは、薄毛の原因の1つである、頭皮環境の悪化のメカニズムを確認します。
頭皮環境はどのように悪化するのか
頭皮環境が悪化するのは、外的要因と内的要因に分けられます。
外的要因……シャンプーが合わない、ドライヤーのかけ過ぎ、紫外線など
内的要因……生活習慣の乱れやストレスからくる体の不調
運動不足は、内的要因の「生活習慣の乱れ」に関わってきます。
体を動かさない生活を続けていると、何だか体に元気が出なかったり、ぐったりしてしまったりしませんか?
実は、運動不足によって、血液の流れが悪くなっているのです。
運動不足は血行不良のもと
体を動かさないでいると、血液の循環は悪くなります。
人間の体は、筋肉が動くことで血液が巡る仕組みとなっているため、運動不足が続くと毛細血管の端々まで血液が巡りにくくなります。
その結果、体全体の血液の流れが悪くなり、血行不良になってしまうのです。
血行不良が髪に与える影響は?
血行不良は薄毛の大敵です。
血液は髪や頭皮に栄養を運ぶ働きがあり、健康な血液ならば髪や頭皮に十分な栄養や酸素が行き渡ります。
ですが、血行不良の状態では、髪や頭皮に必要な栄養が行き渡りません。
結果、髪に元気がなくなり、抜け毛が増加し、薄毛が進んでしまうのです。
運動習慣による体の変化
運動する習慣をつけると、体はどのように変化するのでしょうか。
血行促進
体を動かすと、血液の循環が良くなります。
血行が促進されると、髪や頭皮に栄養が行き渡るようになります。
髪の主成分「ケラチン」は、血液から届いた栄養をもとに、頭皮の毛母細胞が細胞分裂して作られる仕組みです。
毛細血管のすみずみまで流れる血流なら、毛母細胞はたくさんの栄養を受け取ることができ、ケラチンが生成されやすくなります。
ケラチンが多く生成されれば、美しい髪が育ちやすくなるでしょう。
代謝が良くなる
運動を続けると、筋肉が増え、代謝がアップします。
代謝とは、「食べたものを消化し、体のエネルギーに変換する」こと。
代謝が良いと、エネルギーが消費されやすくなり、太りにくくなります。
また、細胞の新陳代謝が上がり、古い細胞から新しい細胞に入れ替わりやすくなります。
頭皮の毛母細胞も新陳代謝が上がって活性化するため、髪や頭皮環境への良い影響が期待できますよ。
自律神経のバランス改善
運動習慣をつけると、自律神経のバランスも整いやすくなります。
自律神経とは、人間の血管や内臓器官を調整している神経のことです。
自律神経のうち、起きて活動している間は交感神経が、寝ている間は副交感神経が優位になり、これらの神経がうまく切り替わることで体のバランスは保たれます。
自律神経のバランスが乱れると疲れやすくなり、頭痛や不眠、筋肉の凝りといった様々な症状が起こります。
軽い運動をすると、気分がリフレッシュするため、自律神経のバランス改善に効果的です。
運動を習慣化すると、自律神経のバランスが整い、体全体のコンディションが良くなるため、頭皮や髪の毛にも良い影響があると考えられています。
血行促進、代謝アップ、自律神経の改善など、運動には様々な効果が期待できます。
運動を習慣付ければ、体のすみずみに良い影響が及ぶため、巡り巡って頭皮や髪の毛も元気になるのです。
運動習慣をつけて薄毛改善
普段あまり運動をしない人が運動を習慣付けるには、どのような運動が適しているのかを紹介します。
有酸素運動
有酸素運動は、負荷を軽めにしつつ、ある程度の時間を掛けて行う運動です。
ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などが挙げられます。
近所を散歩する習慣を付けたり、通勤や買い物で歩く機会を増やしたりするのが比較的取り組みやすいでしょう。
家の中で取り組むなら、踏み台昇降がおすすめです。
低めの椅子や台を昇り降りする単純な運動ですが、音楽を聴いたりテレビを見たりしながら取り組めますよ。
無酸素運動
無酸素運動は筋トレなど、比較的短時間で行う負荷の大きい運動を指します。
運動習慣のない人がいきなり負荷の大きい運動をすると、心臓に負担がかかる可能性があるため、少しずつ習慣付けるようにしましょう。
無酸素運動を習慣付けるなら、ジムで行う筋トレが候補に挙げられます。
自宅で取り組むなら、スクワットがおすすめです。
道具や場所を必要とせず、太ももなどの大きい筋肉を効率よく鍛えられますよ。
運動系動画も豊富
YouTube動画には、自宅で気軽にできる運動がたくさんアップされています。
ストレッチ・ヨガ・ラジオ体操など、負荷の軽めのエクササイズから、ダンスや筋トレ動画まで様々な動画があります。
座ってできるストレッチや、5分以下でできるエクササイズなども豊富です。
初心者向けに分かりやすい説明が入った動画もありますよ。
自分の体調や好みに合わせて、続けられそうな動画を探してみるのがおすすめです。
薄毛対策に運動を取り入れる際の注意点
これまで運動習慣があまり無かった人に向けて、運動をする際の注意すべきポイントを3つご紹介します。
汗はしっかりかく&拭く
運動で汗をかくことで、毛穴に詰まりがちな老廃物が取り除きやすくなります。
余計な水分を外に出せるので新陳代謝にも良く、気持ちもすっきりしやすいです。
ただし、汗をそのまま放置してしまうと、そこから雑菌が繁殖し、イヤなにおいのもとになる恐れが。
運動後には汗をよく拭き、シャワーや入浴できれいに流して、頭皮環境を清潔に保ちましょう。
無理をしない
体のためと思って無理な運動をすると、大きなけがにつながります。
腰痛や関節痛など、体の痛みで運動どころではなくなってしまう危険があるので、無理のない範囲で行ってください。
また、日頃動かしていない筋肉を使うと、筋肉痛が起こりがちです。
まずは自分が取り組める範囲で、少しずつ習慣化に取り組みましょう。
運動前には準備体操をして、体を軽くほぐしてから運動に入りましょう。
続けられる内容に取り組む
運動習慣は、継続できる内容に取り組むのがベストです。
あまりに負荷が強すぎる内容や、手間が掛かるものだと、日頃運動をしていない場合は続けにくいかもしれません。
毎日5分でもいいので、無理なく続けられる運動を探してみてください。
慣れてきたら、少しずつ負荷を増やしたり、時間をのばしたりするのがおすすめです。
まとめ
運動不足が続くと血行が悪くなり、髪や頭皮に必要な栄養分が届かなくなるため、薄毛が進む原因となってしまいます。
運動習慣をつけると、血行や代謝、自律神経のバランスが改善され、全身が元気になります。
その結果、髪や頭皮にも栄養が行き渡り、健康な髪が育まれやすくなるのです。
自分の無理のない範囲で、毎日続けられる運動に取り組むのがおすすめです。
できることから少しずつ取り組んで、体に活力を取り戻し、美しい髪を育ててくださいね。