出産後すぐから慣れない赤ちゃんのお世話に奔走し続ける毎日が始まります。
そして、少し育児にも慣れたかなと思ったころにやってくるお母さんを悩ませる「産後の抜け毛」・・・
産後の抜け毛はなぜ起こるのでしょうか。
そして、いつまで続くのでしょう。
今回は産後の抜け毛に効果的だった対策やケアについてもご紹介します。
Contents
抜け毛の原因は?
ホルモンバランス
妊娠中は、通常時に比べると女性ホルモン「プロゲステロン」が急増するのです。
この「プロゲステロン」には髪の毛の成長を促し、寿命を延ばして維持する働きがあるのです。
このため、妊娠中は脱毛しにくい状態になっているので、本来ならば自然に抜け落ちるはずの髪毛がそのまま抜けずに残っているのです。
しかし出産後に「プロゲステロン」の分泌が元に戻りますね。
その時、残っていた髪の毛が一気に抜け落ちてしまうため、抜け毛の量が多い!と感じるのです。
これが私たちの産後に悩ます抜け毛であり原因となるのです。
生活の変化
産まれたばかりの赤ちゃんのお世話や昼夜を問わない授乳などで時間に追われているため、お母さんの生活は一変するでしょう。
疲れやストレスが溜まることで、睡眠不足になるため抜け毛がより加速する原因に繋がります。
母乳育児との因果関係
母乳育児をしていると、お母さんはどうしても母乳を通して赤ちゃんに栄養を与えているため「母乳のせいで抜け毛が増えたの?」と思いがちですね。
母乳をあげているから抜け毛が増えると思いがちでしょう。
しかし、そのようなエビデンスはないのです。
主な原因はホルモンバランスによるものになります。
そのため、ミルクに切り替えたからといって抜け毛が減るわけではないのです。
抜け毛はいつ始まりピークはいつ頃?
産後でも抜け毛には個人差はありますので、平均的な目安になります。
☆いつから:産後2~3か月から
☆ピーク:産後3~6か月頃
☆いつまで:1年以内にはおさまる
という方が一般的に多いでしょう。
人と比べてしまうことがありますね。
個人差があるため長く続いてしまうと、このまま抜け続けて禿げるのではないかと、なんて心配にもなってしまいますね。
これは、必ず落ち着いてくるので安心してください。
ある方は、美容師さんに「普通の人の2倍ある」と言われるほどに髪の量が多かったそうです。
そのため、産後の抜け毛はかなりごっそり抜けたようです。
最終的には半分ほど減ってしまったようで、普通の人と同じか、それ以下の薄毛になってしまったのです。
始まりは産後3ヶ月過ぎた頃からでした。
お風呂に入った時にシャンプーをすると、洗っているうちに髪毛が指に大量に絡みつきます。
排水溝には1週間溜めたと思うような量の抜け毛が溜まります。
お風呂でもシャンプーでゴッソリ抜けたとしても、ドライヤーをかけてもまたゴッソリ抜けるので、見ないふりしても抜け毛は気になりますね。
さらに部屋の中にも抜け落ちた髪毛がたくさん散らばり、朝起きればベッドや枕にも髪の毛がついている!なんてことが続くでしょう。
抜け毛が進むことで、おでこの生え際が薄くなり始めますね。
老けて見える部分でもあり、気になりますね。
また産後4ヶ月頃から円形脱毛症まで発症する方もいますね。
100円玉大くらいのハゲを頭頂部にあるのを見つけたり、美容室で教えてもらう方もいます。
産後すぐの前髪は、髪の量が多く髪が生えそろっています。
そして髪毛もツヤツヤしていますが、産後3ヶ月が過ぎてくると、抜け毛が一気に増えますので、今まで脱皮しなかった分、ゴッソリ抜けますね。
なかには、同一人物に見えないくらい髪毛が減ってしまう方もいますね。
ですがこれは一時的なもので、髪型のアレンジを変えてみたり、色々なヘアケアを試すうちに、髪の毛が生まれ変わり新しい髪が始め生き生きとしてきます。
産後6ヶ月を過ぎる頃には新しい髪が生え始めるため薄毛が気にならなくなりますよ。
抜け毛対策:髪型
分け目を変える
気になる円形脱毛症を隠すためには、それまで分け目をいつも同じにしていると目立つのであれば、センター分けを横分けに変えてみるなど、ヘアアレンジをオススメします。
分け目を変えるだけで、髪毛がふわっとして見えるため、薄毛が目立たなくなりなります。
産後だからとかは関係なく、今まであまり生え際を変えずに同じ分け目のままでいることは、地肌が紫外線を受けてしまったり、地肌や髪に負荷がかかり続けることで、髪に悪影響な状態になりますので、分け目を変えるのは、イメージチェンジになります。
まずは鏡の前で分け目に変えてみると、髪のボリュームも変わりますよ。
前髪を作る
産後の抜け毛は生え際が最も多く抜けるでしょう。
オールバックやワンレンの場合は、生え際が後退すると目立ってしまうため、前髪を作ることをオススメします。
2018年頃からは「シースルーバング」が流行り始めましたね。
前髪を作らなかった人達も薄めの前髪でもおしゃれに見えるのも嬉しいポイントとして、流行りましたね。
髪が元々太くてボリュームもありすぎた人は出産前には、逆に薄くなった前髪で、挑戦できない髪型をここぞとばかりにシースルーバングを楽しむ人もいますね。
貧相に見えないポイントは、コテで巻くとボリュームがでます。
そして、スタイリング剤を使って毛束感を出すこともできます。
オススメするスタイリング剤は「ナチュラルバーム」です。
ハンドクリームとしても使えるので、使った後手を洗わなくて良いところでしょう。
赤ちゃんや子供達は、髪の毛を引っ張るのが大好きでしょう。
そのため赤ちゃんが触っても安心なものを選ぶのがいいですね。
髪を伸ばす(ミディアムヘア)
抜け毛が増えてくるにつれて、髪の毛を切るか伸ばすかを迷う方も多いのではないでしょうか。
これに関しては切らないことをおすすめします。
よく担当の先生や看護師さん、助産師さんに「髪は結べる長さをキープすること!」と口を酸っぱくして言われるといいます。
理由として、抜け毛が部屋に落ちるストレスが軽減されることでしょう。
確かに、常に髪を束ねていれば髪が抜け落ちるのは、バスタイムの髪を洗うときに限られるため、リビングや寝室が抜け毛だらけという事は逃れられますので、精神的なストレスにならないでしょう。
時短のためにボブにカットして出産に挑む方もいますね。
抜け毛の時期になると部屋やベッドが抜け毛だらけになり激しく後悔する話もよく聞きます。
短いと、抜け毛量が多いと本数が多いので、たくさん抜けているように見えてしまいます。
中途半端な長さあることで、抜け毛の時期は量が多いため、ショートやボブよりは軽く結べる長さの髪型が楽でしょう。
抜け毛の量が多いのがあまり気にならなくてすみます。
パーマをかける
薄毛になってしまうと、寂しい印象が気になりますよね。
そのときはパーマでボリュームを出すといいですよ。
育児に追われて自分に時間が使えなく、スタイリングの時間など自身のケアに取れなくても、パーマがかかっていれば、まとまりがなくてもケアをしてないようには見えません。
髪をひとつに束ねただけの一本結びだとしても、パーマがあるだけでおしゃれに仕上がるので、あまり手をかけなくてもまとまりやすいのでオススメします。
帽子やヘアバンドでアレンジ
薄毛が気になる時期はもちろんですが、生え始めた髪毛がぴょんぴょんするアホ毛が生えてくる時期にも頼りたいのが帽子やヘアバンドでしょう。
ベースボールキャップなど色違いで購入して洋服に合わせてコーディネートを楽しむのもいいでしょう。
冬はニットキャップも活躍しました。
抜け毛対策:ヘアケア
産後の抜け毛はホルモンが原因になるため、これを根本的に止めることはできないのです。
しかし、髪や頭皮に栄養を与えることで髪質を改善することや成長を促すことはできるのです。
産後の時期に抜け毛が増えたとしても、また新たな髪毛が生えてくるための備えをしていれば、また普通に髪の量は戻ってきます。
シャンプー
抜け毛が気になり始め、最初に見直すのはシャンプー、コンディショナーです。
それまでは大きなトラブルもないと、ドラッグストアで売っているものを価格重視でこだわりなく使っているでしょう。
しかし、毎日使うものだからこそ、やはり自分の髪にあったものや頭皮に合ったものを選んだ方がいいでしょう。
産後の女性向けシャンプーはアロベビーの姉妹ブランドであるものが良いでしょう。
日本人のお母さんのために開発された純国産のオーガニックヘアケアがありますので、子供にも使えるため一緒に使うのにも安心でしょうね。
使ってみるとわかりますが、洗い上がりがさっぱりしています。
そしてドライヤーで乾かした後の髪はふんわりしますので、髪に優しいものになります。
ブラシ
ヘアブラシです。
先輩ママである友人に「AVEDAのパドルブラシがいい!」と勧められました。
これは産後に限らずに人気の商品になっているようです。
頭皮の血行を良くすることで栄養も行き渡るため髪の状態が太くてしっかりしますし、それでいてサラサラな髪に変わりますよ。
お風呂上がりにゆっくりマッサージするとさらに効果的になります。
ただ、赤ちゃんがいるとそんな悠長なことはしていられないと思います。
そんなとき、このブラシでササっと髪をとかして、頭をポンポンするだけでも、とても気持ちがよくなりますので、精神的にもよく頭皮にも良いリラックスタイムになるでしょう。
おわりに
ただでさえ育児に追われてお母さんはストレスフルの中、ようやく落ち着いた頃から気づくと抜け毛が増えてくるなど、毎日抜け落ちる髪毛に不安になることも、またストレスになりますね。
しかし、必ず終わりはやってくるので、新しい髪が生えてくるために少しでもできるヘアケアをシンプルにできるように対策法をご紹介させて頂きました。
あまり気にしすぎないようにできることをしましょう。