髪はたんぱく質からできています。
将来薄毛にならないように美しい髪を作っていくためには、良質なたんぱく質の摂取が欠かせません。
長く続けていくためには、ただ栄養を摂取するのではなく、おいしく無理がかからないようにするところにポイントがあるのです。
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髪に大切なタンパク質
人間の体を生成している成分を見ると、よく知られていますが一番多いのは水です。
次に多い成分なのがたんぱく質になります。
水を除いたときに半数以上を占めているのがたんぱく質で、いかになくてはならないものなのかが分かるでしょう。
実際に筋肉も骨も臓器でさえも、たんぱく質がなければ作り出すことができません。
維持するのにもたんぱく質が必要であり、どこをとってもなくてはならない存在なのか分かります。
もちろん、髪も含まれているので、どれほど重要なものなのかも理解できるでしょう。
たんぱく質が少なくなれば、当然髪は作れません。
それだけでは済まないのがたんぱく質で、顔の肌がたるんできたり、筋肉量が減って血行が悪くなったりもするのです。
肌にはハリと弾力がとても大切ですが、そのコラーゲンもたんぱく質なのを忘れてはいけません。
美容に関する部分は大半がたんぱく質なのであり、不足すると大きな影響が出てくることが分かるはずです。
人間の体に必要なたんぱく質
たんぱく質を摂取するのなら、できるだけおいしくしてあげる必要があるでしょう。
女性にとってダイエットがなかなか続かないのも、食べ物に制限をかけすぎておいしくなくなり、食事もつまらなくなってしまうからです。
無理なく長く続けていかなければ、髪のためには役立ってくれません。
たんぱく質は体の各所で使われる大事な栄養素であり、順位としては髪に回ってくるのはかなり後になるからです。
ポイントになるのは、成人の女性なら1日50gのたんぱく質が必要という点です。
この計算は、体重が1kgに対して1gのたんぱく質が必要という意味を持っています。
つまり、もっと体が大きな人はそれだけたんぱく質がなければ維持できないという意味です。
それだけ多くのたんぱく質が必要ですが、良質なものを摂取するようにしましょう。
注意しなければいけないのは、大量にとっても意味がない点です。
吸収しきれなくなって排出されてしまうため、毎日こまめに摂取するようにしなければいけません。
これを見るとわかるアミノ酸スコア
たんぱく質の値を調べるためには、アミノ酸スコアと呼ばれる数値があります。
これをうまく利用すると、組み合わせて良質なたんぱく質を摂取できるようになるでしょう。
元々ダイエットやトレーニングなどで活用されてきた数値ですが、うまく使えば育毛にも役立ってくれます。
アミノ酸スコアは、たんぱく質を構成している必須アミノ酸と非必須アミノ酸で分かれているのがポイントです。
その中でも必須アミノ酸がどれぐらい含まれているかでスコアは算出されているので、100に近い値を持った食材を見つけ出すのがいいでしょう。
実際にアミノ酸がバランスよく含まれているというのは、それだけたんぱく質の構成が降ってくれることを示しています。
代表的なところで行くと、スコア100を持っているのは豚のロースです。
生のアジや卵、牛乳、大豆などがスコア100とされています。
注意しなければいけないのは、これらの食材だけ摂取すればいいというわけではありません。
他の栄養素もバランス良く摂取してこそ、初めて役立ってくれるからです。
良質なたんぱく質を持っている卵
毎日食べやすいという点では、卵が挙げられるでしょう。
良質なたんぱく質が豊富に含まれており、卵を一個を食べるだけで6gのたんぱく質が摂取できます。
卵が健康に良いと注目されるようになったのは、必須アミノ酸を含んでいるからです。
必須アミノ酸とは、人間の体の中で合成できないアミノ酸のことで、食品から摂取しなければいけません。
必須の名前の通り、体には欠かすことができないアミノ酸であり、適度に補給できるという意味では卵はとても有効な食材なのです。
ただそのままでは吸収効率が良くないため、加熱して温めて食した方がいいでしょう。
いろいろな食べ方ができますが、簡単なのは半熟卵です。
市販されているものもありますが、卵を冷蔵庫から出しておき常に戻し、沸かしたお湯にお酢を少し入れて茹でていきます。
時間は卵の大きさによっても変わりますが8時半前後と覚えておけば、ちょうどいい硬さに出来上がります。
あとは冷水の中に入れて、温度変化を与えると殻が剥きやすくなるので簡単です。
殻を剥く時には、ちょうど真ん中辺りに一周ぐるっとひびを入れて水の中で剥けば、とても簡単に剥がれます。
海老芋を使っておいしく続ける
ちょっと意外と思われるかもしれませんが、たんぱく質が豊富なのは肉類だけではありません。
魚介類の中にも良質なたんぱく質を持った食材はたくさん存在します。
中でも注目しておきたいのはエビです。
肉類はたんぱく質が豊富な代わりに、脂肪も増やしてしまいます。
これが大きな欠点ですが、エビの場合にはその心配がほぼ入りません。
良質なたんぱく質を大量に含みながら、脂肪はほとんどないからです。
ただし、甲殻類のアレルギーがある場合には、摂取は控えましょう。
エビといってもいろいろなものがありますが、基本的に高価です。
いつも揃えておくのは難しい食材のひとつといっても過言ではありません。
そこでおいしく無理なくカバーするという意味では、冷凍のむきえびを使うのが簡単です。
冷凍のむきえびであれば、いつでも取り出してプラスできますし、加熱済みなので解凍してサラダにするといった方法もできます。
最近ではアヒージョなども家庭内で作るようになりましたが、冷凍のむきえびを使うだけでかなり豪華になるでしょう。
ほんのひと手間増やすだけで豪華になる食材なので、とても便利です。
白米もうまく組み合わせて
最近では糖質制限ダイエットなども一般化し、白米を食べないという人も増えてきました。
しかし、良質なたんぱく質を摂取するという点でも、白米は役立ってくれます。
日本食を支える大事な食材でもあり、いろいろなおかずと組み合わせやすい特徴も持っているでしょう。
白米だけではたんぱく質はしっかりと取れないため、ここに動物性のたんぱく質をプラスします。
例えばおかずとして豚肉を使うというのも方法ですが、どうしても脂肪が気になるのは確かです。
そこで動物性たんぱく質でありながら、脂肪の少ない鮭を使ってみると効果的に変わります。
焼鮭をそのまま食べるというのもいいですが、ひと工夫してみた方が美味しく無理なく食べ続けていけるでしょう。
そこで押さえておきたいのが、鮭の混ぜご飯です。
焼いた鮭を崩してご飯に混ぜるだけで、おいしさが変わってきます。
一緒にいりごまを少し入れて、ワカメなどを入れてみるだけで、とても豪華な混ぜご飯に早変わりするのです。
これに納豆などをつけてみると、非常に優れたたんぱく質の食事に早変わりします。
全て同時にとる必要もありません。
たまにこうした食事を作ってみたりしながら、おいしく食べるところに長続きするポイントがあるのです。
まとめ
たんぱく質を摂取するのは、美しい髪を作るだけではなく、健康な体をつくるために欠かすことができない条件です。
問題は良質であるという点と、脂肪はできるだけ摂取しないように押さえていくところにあるでしょう。
元々日本人の食生活は、魚介類を含む良質なたんぱく質で支えられていました。
そこにさまざまな野菜などを組み合わせたバランスの良い食事だったことを考えても、一度立ち返って見るのも大切なのです。