頭皮を清潔にすることは、薄毛対策の第一段階です。
髪が畑に生えてくる作物だとすれば、その土壌を作らなければ健やかに育ちません。
そのために髪を洗うのはとても大切な行為ではあるものの、洗いすぎが薄毛を作り出すかもしれないのです。
髪を洗いすぎることのデメリット
髪を洗うことは、日常の中で当たり前のように行っています。
何か珍しいことでもないでしょう。
女性であれば髪を美しく保ちたいだけではなく、匂いも気になるはずです。
シャンプーやコンディショナーの匂いが漂ってくるのは、心地よく感じる部分もあったりします。
汗臭い臭いがしたりするより、はるかに清潔感が漂う状態です。
しかし、髪の洗いすぎは、大きなデメリットを生む可能性が出てきます。
薄毛に繋がってしまうかもしれない大きな問題なのです。
なぜ髪の洗いすぎが問題かといえば、頭皮になる皮脂を落としすぎてしまうためです。
頭皮は皮脂があるおかげで、肌の水分が蒸発しないように守っています。
皮脂がないままでは、体温の上昇のなども手伝い水分がどんどん逃げていくのです。
当然のことですが、頭皮にとっては危機的状況であり、何とかしなければ自分自身を守れなくなってしまいます。
そこで、洗い落とされた皮脂の分だけ、分泌するようにするのです。
これが過剰分泌の鍵となるのは容易に想像がつくでしょう。
落とした後に髪がべたつくようになる悪循環のスタートです。
髪がべたついてしまえば、なんとか改善しなければいけません。
そこで思いつくのは、また髪を洗うことでしょう。
髪を洗えばべたつきは治ると思うからです。
誰でも考えることではありますが、落とした分だけ分泌されます。
このような悪循環は、どこかで断ち切らなければいけませんが、自分では正しい事をしていると感じているため気が付かないのです。
これが大きな問題となってしまいます。
朝シャンをする人の特徴
朝シャンというところを考えてみる必要があるでしょう。
朝の目覚めからスッキリさせるために、髪を洗うという人はそれなりに多いはずです。
少し熱めのお湯でシャワーを浴びて髪を洗うと、目がスッキリとします。
実際に調査した結果もありますが、全体の1割以上の人が朝シャンをしている状況です。
その人たちの多くは、夜は髪を洗わずに就寝し、朝入浴するリズムを持っています。
ほとんどの人が夜入浴するのが面倒で、朝入るというパターンです。
寝汗を流したり、朝のスタイリングのために髪を濡らしたりせずに済むからというのもあるでしょう。
夜使える時間を長く撮れるというのも、朝シャンにするメリットになるのは確かです。
早く眠れるぶんだけ、ストレス発散などにもつながります。
メリットは沢山あるのは確かですが、本来は皮脂の洗い過ぎにつながる可能性です。
あまりに頻繁に洗ってしまえば、悪循環のスタートを切ることになるでしょう。
うまく使っているつもりが、実は自分で頭皮の状態を悪化させる方法になっているかもしれません。
実際に、頭皮を清潔にするためには、1日1回の洗髪で十分効果をあげます。
これ以上は髪を洗わない方が負担がかかりません。
問題はこのタイミングです。
どのタイミングで入浴するかというところになるでしょう。
朝シャンをするという状況にも注目してみなければいけません。
朝シャンで起こるデメリット
朝シャンをするとなると、それだけ時間をかけなければいけません。
さっとシャワーを浴びるだけとして、その後のことを考えれば30分程度は余計に時間を見る必要があるはずです。
その分だけ準備に追われてしまう可能性が高く、1日の生活に負担がかかる可能性が高まります。
ストレスが溜まりやすい人にとっては、あまり良い環境とは言えないでしょう。
1日1回の洗髪をしている人と仮定した場合、夜は洗わないというのが基本になります。
この状況も薄毛に大きな影響を与え状況です。
1日1回しか洗わないというのは悪いことではありません。
それどころか、理にかなった方法であるのは確かですが、夜洗わずに寝ているというのが問題です。
頭皮環境という部分で見ると、そのままの状態は消していいわけではありません。
1日の汚れがそのまま付いているので、清潔とは言えないからです。
問題はただ清潔なだけではなく、この汚れや皮脂などを餌とした雑菌が繁殖してしまう前にあるでしょう。
本来常在菌として存在するものが、餌があまりにも増えてきた結果、異常に繁殖したことで頭皮に炎症を起こす可能性があります。
赤く腫れ上がったりする状態ができますが、このような状態は薄毛に繋がる大きな問題です。
あまりにもかゆみがあったりするのであれば、朝シャンにこだわることなく夜に洗った方が間違いありません。
正しいシャンプーの仕方でケアする
1日1回と決めた中で朝シャンをするのなら、負担はそこまで高めずに済みますが、洗い方も考えてみるべきでしょう。
これは夜髪を洗う人にも通じる部分となるため、洗い方に対する理解が大切です。
髪を洗い流す時には、まずはブラッシングです。
これで髪が絡まった状態を解くことができ、余計な汚れを落とせます。
簡単なことですがとても重要な意味があるのです。
次に予洗いをしましょう。
あらかじめ洗うという意味ですが、ぬるま湯で髪を洗います。
軽く洗ってあげるような感覚でぬるま湯を流すと、髪についている汚れの大半を落とせるのです。
髪を洗う時の負担軽減にも役立つ方法で、簡単ですがとても意味があります。
シャンプーをつける時には、しっかりと泡立てます。
髪につけてから泡立てようとすると、髪にはどうしても摩擦の負担がかかります。
これだけで薄毛になる可能性を高めるため、少しぬるま湯を混ぜながら泡立ててあげて使うのが大切です。
感覚的には頭皮を洗うイメージを持ち、髪にはできるだけ摩擦抵抗をかけないようにしましょう。
洗った後はしっかりと流すことが大切ですが、この時にはぬるま湯を使います。
あまり熱いお湯を使うと、頭皮の皮脂を予定に洗い流してしまうためです。
シャンプーはしっかりと落とすようにすすぎ、頭皮や髪には絶対に残さないようにします。
頭皮の皮脂を奪ってしまう条件となりますし、頭皮にとっては余計なものでしかないからです。
徹底的に洗い流すといった感覚が大切で、シャンプーよりもこちらを重要視しましょう。
洗った後はしっかりと乾かします。
朝シャンの場合には時間がなかったりしますが、ドライヤーを髪から30cm以上離し、熱が余計にかからないように乾かしましょう。
熱のダメージは髪を劣化させます。
濡れたままの状態となると、紫外線の影響を強く受けるのも忘れてはいけません。
中途半端に乾いた状態で出かけてしまうと、大きなダメージを与えるのです。
ぬるま湯だけで洗ってみる
どうしても夜洗って朝も洗いたいという人は、シャンプーを使わない方法も検討したほうがいいでしょう。
ぬるま湯で流すだけでも汚れは落ちます。
臭いの防止にも役立つでしょう。
ブラッシングの後の手順はシャンプーの仕方と同じで、あとはぬるま湯だけで頭皮を洗マッサージするようにすると汚れを落としやすくなります。
たったこれだけのことですが、べたつき感覚はかなり違いますし、皮脂を落としすぎることもありません。
頭皮の負担は最小限にしながら清潔感を保てるため、どうしても2度洗いたいという人は試してみると良いでしょう。
まとめ
髪を洗うのは清潔にするために大切な行為です。
どんなことでも変わりませんが、やりすぎてしまえばダメージを蓄積します。
シャンプーはどのようなものであろうとも洗剤の一種であり、体にとっては異物です。
皮脂を洗い流すのも大切ですが、必要以上に落とさないようにするのが、薄毛対策としても重要になります。