シャンプーやコンディショナーなどで髪の毛へのケアを行っている方は沢山いらっしゃいますね。
そして、ドライヤーで丁寧に乾かしブラッシングしてオイルで保護をする。
でも、他に気にするべき点はありませんか?
折角きれいにした髪の毛や頭皮がその後触れるタオルや、寝ている間長時間触れている枕も。
素材もそうですが、洗濯洗剤や柔軟剤の成分、枕カバーの替える頻度は気にしたことはありますか?
長時間触れているものですから、雑菌など気になるポイントがありそうです。
洗濯物の雑菌
ご自宅で使用している洗剤や柔軟剤はその好みによって様々だと思いますが、部屋干しをしているとニオイが気になることはありませんか?
洗剤も選んでしっかり洗っているつもりでもきれいになっていない可能性があります。
洗濯物に雑菌が発生している状態になる可能性
①汚れた洗濯物がすぐに洗われない…湿った状態で放置されている
②洗濯機に洗濯物を詰め込み過ぎてしっかり洗えていない
③早く乾かすことができず湿った状態がまた長く続いてしまう
これらが毎回の洗濯サイクルで繰り返されることで、雑菌がどんどん繁殖してしまうと考えられます。
新しく買ってきたタオルやカバーがすぐに臭うことはありません。
皮脂や汚れつき、その汚れを好む菌が生地にすみつき、汚れをエサにすることによりニオイが発生すると考えられます。
菌が活性化する条件は、湿り・水分・エサの汚れが揃っていることです。
しっかり洗って、素早く乾かす
タオルや枕カバーも使っていれば汚れが付くのは当然です。
では、気を付けなければいけないのは、その汚れにどのような対処をするか。
濡れた状態で放置しない
濡れたタオルと他の洗濯物を一緒びにかごに詰め込んだ状態で放置していませんか?
それは菌にとって最高な環境を作っていると言えるでしょう。
洗濯機に詰め込みすぎないで、こまめに洗う
入れる洗濯物は洗濯機の7割くらいにとどめて、洗濯機の中でしっかりと洗濯物が動いて回るようにしましょう。
風が動く場所で干す
部屋の行き止まり、端っこで洗濯物が干される場合が多いと思いますが、実は部屋のど真ん中が一番良い場所です。
なぜなら、人々が歩き風が動くから。さすがにそれは無理という場合でも、空気を動かす機械(サーキュレーターなど)を活用したり、浴室の換気システムを活用することもおすすめです。
部屋干しでなく外で干しているという場合は、日光に当てたことで菌を殺しているのではなく風が吹いてそれで早く乾くことがメリットになっています。
より早く乾かすことが菌の活性化を防ぐことになるでしょう。
枕カバーは頻繁に交換を
タオルも枕カバーも、雑菌が付いている状態のものを頭皮に触れさせることは良くないことすし、そのような状態はストレスにも繋がります。
濡れたまま寝ることが雑菌を繁殖させ頭皮に良くないのもよく知られています。
枕カバーも皆さんどのくらいの頻度で交換していますか?
シーツと一緒に交換しているので「一週間に一回」という方が多いでしょうか。
ですが、シーツはパジャマや下着をはさんで触れるもの。
枕カバーはどうでしょうか?頭皮や首がそのまま触れているのですから、頭皮からでる皮脂や顔や首の汗、よだれなどもつきますね。
更に、ダニやバクテリアの住処にもなっています。
抜けた髪の毛はハウスダストの原因にもなります。
下着を毎日交換するのは当然。パジャマも一週間毎日同じものを着ていたらニオイが気になるのも想像できますね。
枕カバーは、頭皮の為にも2、3日に一回交換するのがいいでしょう。
柔軟剤の成分
洗濯物に、柔軟剤をお使いになっている方はいらっしゃいますか?
洗濯物がふわふわになり、良い香りに包まれる柔軟剤。
柔軟剤には主成分として陽イオン界面活性剤が含まれており、通常の界面活性剤より刺激や毒性が強いと言われます。
除菌効果もあるとされ含まれている場合もありますが、第四級アンモニウム塩といわれることも。
除菌と聞くと思いつくのが、「消臭除菌スプレー」。
普段お洗濯しにくいカーペットやソファーにお使いになる場合が多いと思います。
これにも除菌剤が含まれる場合は第四級アンモニウム塩(陽イオン界面活性剤)が含まれているそうです。
陽イオン界面活性剤・・・塩化ベンザルコニウム・ジデシルジメチルアンモニウム塩など
上記の名称で書かれていることがあるようなのでご確認を。
これらが抜け毛に直接的に繋がるものではないかもしれませんし、こういった成分を見つけた化学の発展はとても素晴らしいことだと思います。
ですが、長く使い続けて身体には蓄積されていくもの。
その影響はすぐには現れませんが、いつかどこかで不調に繋がる可能性があると考えられます。
香りもそうです。香りの主成分が人工的なものであれば、それも天然のアロマとは違い身体には異物とみなされ具合が悪くなることもあります。
「香害」という言葉があるくらいです。
ゆっくり休みストレスを無くしたい場所で、逆に身体に負担をかけている可能性があります。
柔軟剤は使わないけれど、洗濯洗剤が合成洗剤で蛍光漂白剤や抗菌剤が含まれていることもあります。
無添加や無香料と書かれていてもそのような成分は入っていることもあるので成分を確認しましょう。
昨今の製品は、成分に気を配っているものも増えています。
ぜひ、色々調べてみるのもいいかもしれません。
石鹸洗剤はすすいで水が泡立っていない状態であれば残留は無いと考えられますが、合成洗剤は目には見えません。
できるだけしっかりとすすぐよう心がけましょう。
ナイトキャップ
眠るときに、ナイトキャップを付けるという方法があります。
就寝中の髪の乱れ防止に使われていると思いますが、良い効果は他にもあります。
髪の毛が長時間枕に押し付けられ摩擦を起こすことを防ぐのはどうしても難しく切れ毛や抜け毛に繋がる可能性もあります。
それを、ナイトキャップでガードするという考え方ができます。
更に、乾燥が頭皮のトラブルにも繋がりますが、ナイトキャップで適度な湿度を保つので保湿や乾燥によるフケ・湿疹を防ぐとされます。
もちろんナイトキャップ自体が不衛生だったり、素材が悪いと元も子もありません。
素材はシルクがおすすめです。しっかりと乾かした状態でかぶることも重要です。
濡れた頭皮で蒸れる環境は雑菌の繁殖に繋がります。
帽子の衛生面
薄毛を隠そうと帽子をかぶることは、夏も冬も多いと思います。
薄毛が気になる人にはとっておきの味方ですが、その帽子は清潔に保てているでしょうか?
頭皮が直接触れるのですから帽子にも皮脂や汗がつくのは当然。
蒸れた状態では菌の温床になってしまいます。帽子も頻繁に洗濯し、清潔を保ちましょう。
さいごに
菌が悪いと言われ、ならば除菌剤を使って菌を消そうとする。
でも部屋干し洗剤で洗っても、抗菌剤が含まれる洗剤で洗っても、しばらくたつとニオイが気になるのはどうしてなんだろうと考える人もいるでしょう。
結局はしっかりと洗えてはなく、素早く乾かせていない。
汚れが残った状態が続きそれをエサとして菌が繁殖している可能性があります。
更に合成洗剤の場合、化学物質を使っていることは間違いない。
シャンプーをアミノ酸系に変えたり頭皮を洗う洗剤に配慮しているなら、ぜひその後頭皮に触れるタオルや枕カバー、それらを洗う洗剤の成分にも気を向けてみてもいいかもしれません。
そして洗濯方法を見直す。これで抜け毛の悩みが解決するというものではありませんが、よりストレスのない、身体への負担が少ない生活を考えることが身体の健康を考える事でもあるのだと思います。