薄毛といえば男性にはさまざまな薬が用意されています。
市販薬としても手に入るものがありますが、同じように薄毛に悩んでいる女性が使うと大変危険なものも存在しているのです。
絶対に忌避しなければいけない薬が存在しますので、なぜそこまで注意しなければいけないのかを知っておく必要があるでしょう。
薬には必ず副作用が存在する
薬には色々な力がありますが、副作用も存在するのを忘れてはいけません。
薬の効果はメリットがあるから使われていますが、デメリットになってしまう可能性もあるからです。
例えばミノキシジルと呼ばれている薬は、副作用が少なく薄毛にも効果があると男性に使われるケースが多く見られます。
元々は高血圧対策用に使われていた薬でしたが、多毛症を引き起こすことが後遺症として現れていたのです。
多毛症とは体毛が増えてしまう状態で、女性でもひげが生えてきたりするような症状がみられました。
このことから髪の毛にも使えるのではないかと考えられ、男性型脱毛症であるAGAに処方されるようになったのです。
に処方されるようになったのです。
つまり、副作用があったからこそ薬としてメリットを生かしたということになるでしょう。
これが副作用ですが、男性と女性の違いによっても現れる場合があります。
特にホルモンに働きかけるような薬の場合、男性と女性ではバランスの仕組みが違うところに問題があるのです。
誤って使ってしまうと、非常に危険な状態に陥る可能性があるため、忌避しなければいけない薬がいくつか存在しています。
その一つとして絶対に避けなければいけないのが、薄毛対策に使われているプロペシアです。
誤って使ってしまうと非常に危険な状態を引き起こします。
プロペシアは何の役割をもつのか
プロペシアとは何かと言えば、薄毛の治療薬として使われている薬で、5種類ある男性ホルモンのうち、ジヒドロテストステロンの働きをストップさせる薬効を持っています。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンレセプターに作用することでヘアサイクルを短くする物質を分泌してしまう問題が指摘されるようになりました。
頭皮で合成されてしまうため、髪が薄くなってしまうのです。
ヘアサイクルが短くなるため、髪の毛が生えないわけではなく、産毛のような細く短い毛の状態で寿命を終えて抜けてしまいます。
育たない状態が続くため、必然的に薄毛になっていってしまうのです。
そこで使われているのがプロペシアで、5αリダクターゼとして使われています。
多毛症を引き起こすような薬ではありませんが、男性ホルモンの働きを抑えている点が大きな問題です。
男性の場合には、男性ホルモンの働きが強くなりすぎている状態を抑え、バランスをとることができます。
ところが、元々問題がない人が使ってしまえば、男性ホルモンが少なくなりバランスを崩す結果になるのです。
女性にプロペシアを使うわけがない
プロペシアに関して言えば女性が使う理由はほぼありません。
女性には男性型脱毛症が発症しにくく、非常に稀な状態になるからです。
一般的な薄毛の原因とは異なるのが男性型脱毛症の特徴で、髪が薄いからといってプロペシアを使っても生えてくるわけではありません。
女性が使用したとしても何の意味もないのです。
女性の薄毛の原因の多くは加齢が関わってきます。
年齢とともに薄くなってしまうのは避けられない部分もあるでしょう。
他にも頭皮の状態や皮脂の分泌、ストレスなど精神的な問題も関わってきます。
ホルモンバランスも重要で、産後脱毛症などに影響する場合があるのです。
過度なダイエットによる栄養不足などを多くの原因が隠れていますが、男性型脱毛症のような原因ではありません。
プロペシアが引き起こす問題
女性がプロペシアを服用したりした場合、どのような問題が起きるのかがポイントになってきます。
5種類あるうちの一つの男性ホルモンを抑えるための薬ですので、本来バランスが取れていた状態が崩れるのです。
女性は元々男性ホルモンの分泌量が少ないため、深刻な問題を引き起こします。
頭痛や吐き気が止まらないといった体の不調を覚えるようになり、これが薄毛や抜け毛につながる可能性も出てくるのです。
体に対して悪影響を及ぼすだけではなく、精神的にも辛い思いをしなければいけません。
最も忌避しなければいけない状態になるのが、妊娠中や妊娠の可能性のある女性です。
ホルモンバランスが変わる時期であるというのもありますが、おなかの中の子供にも影響を与える可能性が出てきます。
特に男の子を妊娠している場合には、ジヒドロテストステロンが抑制されてしまうため、胎児に影響を及ぼしてしまうのです。
服用するだけの問題ではなく、指で触れたりするだけでも問題があると言われています。
家族の中で使用しているような人が言うのであれば、完全に隔離してもらうなど対処しなければいけません。
実際に皮膚から吸収されている部分も多くなりますが、通常はそこまで影響がないように作られてはいます。
表面をコーティングし、薬剤には直接触れないような工夫がされてはいますが、どのような影響が出てくるのかすぐに分からない可能性も高いのです。
リスクがある以上、避けておく方が間違いありません。
女性と共に気をつけなければいけないのが子供達です。
男性ホルモンが必要な時期にあたる可能性が高く、成長を阻害する理由になってしまいます。
男の子であろうが女の子であろうが、成長期には男性ホルモンが大事な役割を果たしているのです。
この分泌を阻害するようなことが起きるだけでも、成長に深刻な問題が出るのは容易に想像がつくでしょう。
薬は手の届かないところに隔離しておくというのが大切になるのです。
女性でも使える薬はあるか
女性にはこのような薬が使えないのかという問題も出てきます。
問題なのはプロペシアなのであって、ミノキシジルは使うことができますが、女性用の場合には含有量が下げてあるのがポイントです。
これも副作用と同様の問題で、あまりに強い作業が体に影響してしまうのを避けています。
男性用のミノキシジル配合の薬は使わないというのが基本となるでしょう。
特に妊婦や妊娠の可能性がある人は、血圧を下げる効果が出てしまうため、非常に危険性が高まります。
医師と相談せずに使用したりはしないようにするべきです。
薬だということを忘れてはいけません。
女性用に開発された内服薬には、パントガールと呼ばれる薬があります。
栄養のバランスをとるというところに注目して作られた薬で、アミノ酸やビタミンなどが配合されているため副作用を抑えているのが特徴です。
どちらかといえばサプリメントに近いような薬であり、栄養のバランスをとり髪が生える下地を作るという目的になります。
女性用の飲む育毛剤と呼ばれていますが、効果は男性用の飲む育毛剤とは、かなり違いがあると言っていいでしょう。
似たような薬にパントスチンがあります。
こちらはプロペシアと似たような作用があり、ジヒドロテストステロンの生成を抑える効果を持っている薬です。
プロペシアに似ていますが、はるかに作用が弱いため女性用として使われる場合があります。
しかし、作用の問題を考えた場合には使用は医師と相談のもとで行うべきです。
まとめ
薬は効果がありますが、それは自分たちにとってメリットがあるというだけです。
デメリットが生じるのも薬の役割と考えられるのですから、使ってはいけないものは使わないことが何よりも必要になります。
女性では危険を伴うものには一切触れないというのが、安全を確保するためにも大切です。