規則正しい生活や適度な運動など、髪の毛に良いとされていることはたくさんありますが、そうした内面的なものだけではなく、薄毛の外的要因となるものも見直さなければ薄毛予防はできません。
パーマやヘアカラーなど髪の毛にダメージを与えるものは、オシャレとして楽しんでいる方もいますが、髪の毛に様々な影響を与えるのです。
この記事ではそんな薄毛の原因になるヘアーライフスタイルを見直し、内面からも、外側からも毛髪にアプローチできるようにしていきますので、是非参考にしてください!
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パーマ
パーマは毛髪や頭皮にダメージを与えるだけではなく、化学成分が血管を通して体内に入り内臓にも悪影響を与えるので、できれば避けたいものです。
しかしいつまでも美しくありたいと願う女心にとっては必要悪という部分もあります。
それならばちょっとした心配りで毛髪や地肌への影響をできるだけ少なくしましょう。
美容室でパーマをかけたとき、パーマ液が髪全体に行きわたると、ツーンとした刺激臭がして顔をしかめたことがありませんか。
いかにも髪に悪そうなこの臭いの犯人は、パーマ液から発生するアンモニアガスです。
本来パーマ液は毛髪だけに使用されるべきもので、頭皮についてはいけないものです。
しかしどうしてもパーマ液はしたたり落ちて地肌につきやすく、人によってはヒリヒリ痛む人もいます。
パーマをかけたあと、かゆい、フケが出る、抜け毛が多くなる……などの副作用的な症状が出るのは、強い化学薬品の作用によって頭皮の生理機能のバランスが崩されたことが原因です。
もちろん人間の身体には自然治癒力が備わっていますので、ある程度時間がたてばバランス機能は取り戻せます。
それでもダメージを受けた頭皮下の組織が回復するのには三ヵ月以上はかかるといわれていますので、パーマをかける間隔は最低三ヵ月はあけたほうがよいでしょう。
しかし病気療養中の方や病後でまだ十分に体力が回復していない方、産前産後の方、生理中、授乳中の方はパーマは避けたほうが無難といえそうです。
ヘアダイ・ヘアカラー
パーマと同様、ヘアダイも髪の毛の主成分であるタンパク質を破壊し、頭皮も傷めます。
さらにアレルギーやかぶれも起こしやすく、続けて使用していると、髪だけでなく、身体の健康も損なわれます。
カラースプレーは毛髪のキューティクルに付着させるだけなので、髪へのダメージは少ないのですが、アルコールが多量に含まれているため、長期間使用しつづけていると、毛髪の潤いが失われて髪質が弱くなります。
このようにヘアカラーはどれも、程度の差こそあれ、髪への悪影響を無視することはできません。
それでもどうしてもカラーリングを楽しみたいという方は、染色効果よりも、髪や身体へのダメージが最少限なものを選ばれたほうが賢明といえそうです。
ブラッシング
ブラッシングは頭皮を刺激して血行を促進したり、皮脂を根元から毛先へ運んで髪にツヤを与えたり、休止期の髪を脱落させて新しい髪の育毛を促すなど、さまざまな効用をもっています。
ブラッシング効果を十分に上げるには、まず良いブラシを選ぶことが先決です。
良いブラシの条件は、ブラシの部分に適度な弾力性があり、ブラシの部分の植毛の間隔がつまっていないもので毛先が丸めてあるものです。
ブラッシングをするときに注意しなければならないのは、静電気。静電気が起きると髪に無理な力が入り、枝毛を招いてしまうので、特に冬から春にかけて乾燥している時期は要注意です。
乾燥しているときにブラッシングする場合は、事前に濡らしたタオルや霧ふきで髪に潤いを与えることをどうぞお忘れなく。
ドライヤーは最低10㎝以上離す
ドライヤーの熱はあまりやりすぎると乾燥などの悪影響を及ぼしてしまいます。
洗髪後、髪を乾燥させるために使用するのであれば、それほど問題はありません。
というのは、髪が水分を含んでいる状態だと髪に熱がこもらないので負担が少ないからです。
それでもドライヤーはできれば20㎝以上は離して使うのが理想的。
少なくとも10㎝以上は離してください。
また髪の表面だけに温風をあてると、根元のほうはなかなか乾かないので、少しずつ髪を指でつまみ上げ、髪を浮き立たせた状態で根元のほうにも温風を送るようにします。
そうすると、髪を傷めることなく、全体を早く乾かすことができます。
もちろん事前にタオルを使って水分をよく取り除いておくことをお忘れなく。
初夏になったら髪にも紫外線対策
秋になると例年髪が傷み、抜け毛や枝毛が増えて困るという声をよく耳にします。
その主要な原因は春以降、強力な紫外線を浴び続けてきたためです。
紫外線の害についてはみなさんもすでによくご存知だと思います。
「百害あって一利なし」と警告する皮膚科医も多く、以前取材した皮膚科の先生は日常生活ですら極力紫外線を浴びないよう心がけていらして、海や山など紫外線の多い場所はまず行かない。
万一、家族旅行などでどうしても避けられない場合は、海辺などでは厚手の木綿で頭から全身をスッポリ覆うという徹底ぶりでした。
顔については万全の紫外線対策を講じる方も、髪については無防備という方が少なくないようですが、髪も肌同様タンパク質でできているため、同じようにダメージを受けてしまいます。
それが秋口を迎え、トラブルとなって噴き出すのです。
四月以降、アウトドアスポーツやレジャーなどで長時間大量の紫外線を浴びるときは、帽子や日傘などを活用して、顔だけでなく首筋や髪もしっかり防御し、ショートヘアの人は帽子をかぶり、さらに木綿の小判のスカーフを首にまいたり、シャツの衿を立てたりして首筋の日焼けも予防するとよいでしょう。
白髪は抜かず、染めず、目立たなくする
シミ、しわ、脂肪、白髪、この頭文字を取った「4S」は中高年女性の美容の大敵とか。
どれも30代後半くらいから、わがもの顔にシェアを伸ばしてくる嫌がられもので、中年以降の女性の脅威となっています。
とくに白髪はある日突然目につくため、何だか突然老けこんだような気にさせられてしまいます。
黒髪よりも元気よくピンと立って自己主張するのが多いのも困りモノ。
この白髪、ピンと立つのは老化現象で、単に柔軟性を欠くためという説もあります。
気になり出すと余計目が行ってしまい、ついつい抜きたくなってしまうのですが、そこはぐっと我慢しましょう。
白髪を抜かずに根元から短くカットして
白髪を抜くのは禁物。その理由は無理やり引き抜くと、頭皮の組織を傷めてしまうからです。白髪が自然に抜け落ちた後は再び新しい髪の毛が生えてきます。
そのとき栄養状態が改善され、毛母細胞が活発に働いていれば、白髪に代わって黒髪、もしくは黒まではいかないまでもグレーや茶色い髪が生えてくる可能性も充分あるのです。
同じ一本の髪の毛なのに毛先は白髪でも根元のほうは黒い髪があるくらいですから、白髪のあとも又同じ白髪とは限りません。
それにもかかわらず、自然な脱毛を待たずに無理やり引き抜くと、その次に生えてくる毛の成育を妨げてしまいます。
さらに抜きっ放しにしておくと、抜いたあとの毛穴が入り、白髪を増やす原因にもなるといわれています。
白髪が気になる方は抜かずに根元から短くカットするのが一番。
前髪の部分を切るだけでも、白髪はずいぶん目立たなくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、女性ならオシャレのために誰しもがやったことがあるパーマやヘアカラー、ブラッシングやドライヤーの正しい知識について解説してきました。
一見美しい髪の毛を作るために必要なことですが、髪の毛へ与える悪影響というものは計り知れないです。
抜け毛や薄毛を予防するためにはこれらのヘアーライフスタイルを見直し、髪の毛にとっていい生活環境に持っていくことが大切ですので、今一度自分の習慣を見直していきましょう。