お風呂から上がった後に、髪の毛を自然乾燥している人もいるのではないでしょうか。
ドライヤーの熱が髪の毛にどのような影響を与えているか不安になりますよね。
そこで、自然乾燥は髪の毛にいいのか悪いのか、その真相についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
自然乾燥のメリット
自然乾燥は髪の毛に何もしなくて良いので、ドライヤーの時間が省かれ、その分他のことができ、とても楽なのが最大のメリットです。
また、ドライヤーの熱は髪の毛に良くないという説もあります。そのため、自然乾燥なら熱を当てることがないので、髪の毛の傷みも少ないと言えます。
また、ドライヤーはを使わなければ、電気代の節約にもなります。
自然乾燥のデメリット
髪の毛の量や長さによっても異なりますが、自然乾燥は時間がかかります。
髪の毛の表面は、キューティクルで覆われていて、キューティクルは髪の毛の内部の水分や栄養が流れ出ないように守る役割があります。
髪の毛が濡れているとキューティクルは開いているので、髪の毛の水分が蒸発してしまいます。
また、髪の毛が乾くまで、頭皮は湿っています。湿った頭皮は雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因にもなります。
自然乾燥で髪の毛は乾いても、頭皮はまだ乾いていないことが多く、そのまま寝てしまうと雑菌が増えたり、寝グセがつく原因にもなります。
自然乾燥は髪の毛にいい?悪い?
自然乾燥のメリットとデメリットについてご紹介しましたが、自然乾燥はデメリットの方が多いといえます。
ドライヤーを使うことによる熱の問題もありますが、上手にドライヤーを使うことで、髪の毛にいい乾かした方があります。
そこで、できるだけ髪の毛にダメージを与えない乾かし方をご紹介します。
タオルドライ
まずはタオルドライをしっかりとすることが大切です。
とくにロングヘアの人は、タオルを頭に巻いて、できるだけ水分を吸い取っておきましょう。
最近では、吸水速乾のヘアタオルやターバンが販売されているので、そのようなアイテムを使うのもいいでしょう。
シャンプー後の髪の毛は濡れているので、キューティクルは開いた状態で、乾燥しやすく傷つきやすい状態です。
タオルを髪の毛を挟むように軽く押し当て、髪の毛の水分をタオルで吸い取るようなイメージで、タオルドライしましょう。
タオルドライは、根元からゆっくりと髪の毛をタオルで挟んで軽く押さえるように水分をタオルにうつしながら、髪の毛の水分をタオルに吸収させましょう。
丁寧にタオルドライすることで、ドライヤーを使う時間を短くすることができます。
髪の毛の傷みが気になる場合にはタオルドライ後に、洗い流さないトリートメントなどで、髪の毛を保護してから、ドライヤーを使うようにしましょう。
ドライヤー
ドライヤーの当て過ぎは頭皮や髪へのダメージになるので、できるだけ短い時間で済ませます。
風量を切り替えながらドライヤーを使っていきます。
ドライヤーも髪の毛の根元から毛先の順番で乾かしていきます。
ドライヤーは髪から20cm程度離し、ドライヤーを常に動かしながら長い時間一か所に当てないようにしましょう。
同じ場所に熱を当てると髪の毛のダメージにつながります。
髪の毛の根元はかき分けて内側に風を送り込むように乾かしましょう。
根元が乾いたら、次は髪の毛全体を乾かします。全体のおよそ8割ほど乾いたら、ドライヤーを冷風に切り替えます。
冷風で乾かすと、開いていたキューティクルが閉じ、髪の毛の内部の水分が逃げにくくなります。
夏はドライヤーを使うのが億劫になるでしょう。そんな時は、温風と冷風を交互に切り替えながら、乾かすといいでしょう。
ドライヤーを使うことのメリット
ドライヤーで髪の毛をしっかり乾かすことで、開いていたキューティクルが閉じ、健康な髪の毛をキープできます。
自然乾燥だと、長時間キューティクルが開いた状態が続き、キューティクルが剥がれやすくなり、水分が逃げて髪の毛が乾燥しやすくなります。
一度傷ついたキューティクルは修復されないので、ツヤのある髪の毛にしたいのであれば、ドライヤーを使った方が有効です。
髪の毛が濡れていると、髪の毛は柔らかく、クセが付きやすい状態です。
ドライヤーでしっかりとまっすぐに乾かすことで、ある程度髪の毛の形が固定され、スタイルを長持ちさせることができます。
逆に、髪の毛が濡れたまま寝ると、髪の毛に寝グセがつきやすくなります。髪の毛をきちんと乾かしてから寝るようにしましょう。
また、髪の毛をドライヤーでしっかりと乾かすことで、雑菌の繁殖や臭いによって起きる頭皮トラブルを防ぐことになります。
自然乾燥は何もしなくていいので、ドライヤーの熱によるダメージを受けることもありませんが、雑菌が繁殖するという欠点があります。
そのため、頭皮を健康に保つためには、ドライヤーを使って短時間で髪の毛を乾かすことが大事です。
ドライヤーは熱風と冷風を使い分けながら使うと、髪の毛へのダメージを軽減することができます。
ドライヤーを当てる前にタオルドライをしっかりとし、できるだけ素早くドライヤーで乾かすことができるようにしましょう。
また、くせ毛の人はドライヤーを使った方がくせが伸びます。縮毛矯正やストレートパーマはかけたくないけれど、髪の毛が気になる場合は、夜寝る前にドライヤーでクセを伸ばしてみましょう。
髪の毛は、濡れた状態から乾かすと、ある程度スタイルが決まります。
伸ばし方は簡単で、ドライヤーを持ち、反対の手で髪の毛を軽く引っ張りながら、クセを伸ばすことを意識して乾かします。
根元をまっすぐに引っ張ると、くせ毛がでにくくなります。
洗髪方法
髪の毛の雑菌や臭いを抑えるには、頭皮の汚れを取り除くことが大切です。
シャンプーをする前に、まず事前準備として、髪の毛をブラッシングしましょう。
ブラッシングをすると絡んでいる髪の毛がほぐせるので、シャンプー中の抜け毛や髪の毛のダメージを抑えることができます。
ブラッシングをするときには、髪の毛を無理やり引っ張らないように注意しましょう。
無理に引っ張ると、髪の毛の表面のキューティクルが剥がれ原因となります。
ブラッシングをしたら、次に素洗いをしましょう。
素洗いとは、シャンプーを使わずにお湯だけで頭皮を洗うことです。
お湯の温度が高すぎると頭皮や髪の毛の乾燥につながるので、38~40度のぬるま湯に設定し、頭皮をしっかりと洗いましょう。
素洗いだけで、皮脂やほこりなどの8割程度の汚れを落とすことができると言われています。
素洗いをしてから、シャンプーをすることで、髪の毛や頭皮の負担を軽減することができます。
シャンプーをするときには、しっかりと泡立ててから、指の腹を使って優しい力で洗うようにしましょう。
まとめ
自然乾燥は楽で簡単で、電気代の節約や、ドライヤーの熱によるトラブルを防ぐことができます。
しかし、雑菌が繁殖したり臭いが発生する恐れもあり、髪の毛も乾燥しやすくなります。
そのため、自然乾燥するよりもドライヤーを上手く使って短時間で乾かすことで、髪の毛のダメージを防ぐことができます。
髪の毛を乾かすことは毎日の日課です。
ほんの一手間が髪の毛と頭皮の健康につながるので、ドライヤーをうまく活用し、髪の毛を乾かしてみてはいかがでしょうか。