毎日忙しく過ごしていると、睡眠時間を削る日常もでてきます。
ふと気がついたら、髪が薄くなったと気が付くかもしれません。
薄毛と睡眠時間には、密接な関係性があり、日常生活からも影響を受けます。
これは男性だけの問題ではなく、女性の薄毛にも大きく影響するため、どのような問題があるのかを知る必要があるでしょう。
睡眠と薄毛の関係
枕を見たら自分の髪の毛が大量に落ちていたと思うこともあるはずです。
人間の髪は、1日100本程度は抜けます。
そのため、この程度の抜け毛は、だれでも珍しいことではありません。
髪が育っていくヘアサイクルから考えれば、100本程度抜けたところで成長をしてくる量を超えないからです。
抜けた分以上の髪が成長してくるので、この程度の抜け毛は日常的に起こります。
しかし、あまりに多くの髪の毛が抜ければ、成長量を超えてしまい薄毛につながるのです。
ヘアサイクルが乱れ、髪の成長が遅れたときにも、薄毛につながるでしょう。
こうした変化の原因に睡眠時間が関係する可能性があります。
睡眠時間と成長ホルモンの分泌が、抜け毛には関係してきます。
睡眠時間が不足すると、自律神経に影響を及ぼします。
自律神経が乱れてくると、ホルモンのバランスにも影響するのです。
ホルモンのバランスが崩れれば 身体の一部として髪にも影響を与え、ヘアサイクルに狂いが生じて抜け毛が増えてきてしまうのです。
この背景にあるのが、成長ホルモンなのです。
成長ホルモンは、細胞分裂を促すために使われます。
うまく分泌されなければヘアサイクルに乱れが生じるようになり、抜け毛が増えたり、健やかな髪が作り出されなくなったりするのです。
そうなれば、必然的に薄毛になってしまうでしょう。
成長ホルモンが分泌しやすい時間帯と睡眠の間には関係があります。
成長ホルモンは、夜の10時から明け方2時ぐらいまでの間に多く分泌されるのが特徴です。
この時間帯に上質な睡眠をとることが、成長ホルモンの分泌を促します。
つまり、睡眠時間が減ると成長ホルモンの分泌が悪くなるのです。
睡眠時間が少なく良質ではない人は、薄毛になる条件を作っているといえます。
この時間に寝ていればいいというわけでもありません、
ただ横になっていても、良質な睡眠が取れなければ、成長ホルモンの分泌にプラスに働かないからです。
成長ホルモンが分泌されても、全て頭皮で使われるわけではありません。
身体のさまざまな場所で成長ホルモンが使われるので、できるだけ多く分泌される状態を作るのが薄毛対策になるのです。
うまく寝付けないような人も、薄毛を改善したいのであれば、時間とともに質を考えなければいけないでしょう。
睡眠で交感神経と副交感神経のバランスをとる
睡眠不足が続くと、交感神経が優位になるのも薄毛につながる原因です。
交感神経が優位に立つと、血流にも影響を与えます。
頭皮も身体の一部ですから、細胞分裂して髪を作り出すためには、血流によってもたらされる栄養が必要です。
血流が悪化すれば、どうしても髪は作り出せません。
ヘアサイクルにも影響を与えます。
交感神経が優位に立つ状態を防ぐためには、副交感神経とのバランスを保つのがポイントです。
睡眠中は、副交感神経が優位になるので、バランスを保つ大きなきっかけになるでしょう。
睡眠がうまくとれると、栄養が毛母細胞に送られやすくなり、太く健やかな髪を育てようにもなるのです。
美しい髪を保ちたいのなら、睡眠を見直さなければいけません。
環境を変えてみる
良質な睡眠をとるのは、実際には簡単なものではありません。
ぐっすりと身体を休ませるのが、良質な睡眠の第1条件です。
普段の寝室の照明が明るすぎたりするとうまく休めないこともあるでしょう。
間接照明を取り入れたりするのも、良質な睡眠につなげる方法です。
ほかにも室温を18°程度に保ってみると、快適な空間に変わったりします。
パジャマなどの寝巻きも、窮屈さを感じない肌触りの良いものを選ぶといいでしょう。
気分的な部分でも、睡眠の質が変わるからです。
細かな変化を与えながら、良質な睡眠を探っていかなければいけません。
薄毛改善の方法として、自分に合った方法を見つけ出すのが大切です。
適切な睡眠時間は、一般的に7時間から8時間といわれます。
個人差があるので、だれもが当てはまるとは限りません。
成長ホルモンのことを考え、夜の10時から良質な睡眠をとるとしたら、もっと早めに横になる必要がでてきます。
人間はいきなり深い眠りに入れるわけではありません。
そのための準備の時間も必要なので、早めに横になる生活をしなければいけないのです。
ここから7時間から8時間といわれる必要な睡眠時間を確保するのが、薄毛の対策になります。
これは髪のためだけではありません。
身体のさまざまなところで、自律神経の変化が影響を及ぼします。
交感神経と副交感神経のバランスがうまく取れないと、健康にも影響がでてくるのです。
昼寝を使って良質な睡眠とリズムを
どうしても生活が忙しく、うまく睡眠が取れない人は、昼寝を利用するといいでしょう。
昼寝の効果は、さまざまなところで取り上げられるようになりました。
一般的に人間の睡眠のリズムは、1日1回の睡眠です。
生理的な面で見ると、人間は1日2回眠くなるのが自然といわれています。
22時前後に眠くなる通常の睡眠のほか、起きてから8時間後に訪れると考えられるのです。
毎朝8時に出勤する人であれば、 朝6時ぐらいには起きるはずです。
この時間から計算すると、8時間後の12時には眠気がやってきます。
心当たりのある人はたくさんいるはずですが、お昼あたりに眠くなるのは、 生理的な面からも不思議ではないのです。
もちろん、普段からの睡眠リズムもあります。
食事の後、 血流が良くなるので眠くなってくる人もいるからです。
人間は眠くなると集中力が失われ、単純なミスを犯しやすくなります。
頭の回転が悪くなり、アイデアなども生まれにくい状態です。
パフォーマンスが衰えてしまうので、昼寝を取り入れる企業も増えてきました。
わずかなお昼寝が集中力を高めるということで、学校でも取り入れているところもあるほどです。
昼寝をすると、血圧の低下や生活習慣病のリスクを下げるといった研究もでてきました。
寝る時間は、長くする必要はありません。
15分から30分程度が適切といわれており、これ以上の長さは夜の睡眠に影響を及ぼすと考えられています。
長い昼寝はパフォーマンスを落とす結果となるので、時間のコントロールが大切です。
この程度では寝た気がしないという人もいるかもしれません。
しかし、昼寝は夜の睡眠に比べて2倍の効果があるとも考えられています。
効率という面を考えても、15分程度で十分な睡眠の効果を期待できるのです。
昼寝をした後は、すっきりと目を覚ますためにカフェインを摂取するのも良いでしょう。
ただし、カフェインの効果が発揮されるのは、飲んでから約30分後です。
睡眠時間を15分から30分と考えると、昼寝の前に飲むことが適切になってきます。
必要以上に長く寝てしまうことも防げるのでオススメです。
昼寝をした後は 、軽く体を動かすとすっきりと目が覚めてきます。
ストレッチをすると、血流を改善できるからです。
頭皮のような末端の部分にも血液が送り込まれやすくなり、薄毛対策にもつながります。
睡眠によって体調を整え、ストレスの発散にもつながり、薄毛対策になるので、うまく利用していきましょう。
まとめ
薄毛と睡眠時間は、さまざまな関係があります。
うまく寝れていないというだけで、イライラすることがでてくるはずです。
ストレスをためる結果ともなってしまいます。
睡眠が薄毛対策として重要ですが、ストレスが増加しやすい現代人としても、良質な睡眠を求めることが必要になるのです。
日常生活を見なおしてみる価値があるでしょう。
