ヘアケア

自己流は逆効果?薄毛女性にオススメな湯シャンプーの正しいやり方を紹介

従来のシャンプーを使用した洗髪を止めて、お湯だけで洗髪をする「湯シャンプー」。

世間で言われている効果は、正しく湯シャンプーを行ってこそ!安直な自己流で行うと、思うような効果が出ないどころか、逆効果にもなりかねません。

そこで今回は、湯シャンプーの正しいやり方をご紹介したいと思います。

更に湯シャンプーのメリット・デメリットや、湯シャンプーに向く人・向かない人についてもお話しします。

是非、参考にして、上手に湯シャンプーを取り入れてみて下さいね。

一般的な化学合成のシャンプーで洗髪を続けていると

現代の日本では、簡単に手に入る化学合成のシャンプーを用いて、毎日洗髪を続けている方が大多数ではないでしょうか。

すると、その強い洗浄成分により、頭皮から必要以上の皮脂を奪い取ってしまい、頭皮を乾燥させ、人によりフケやかゆみ、炎症を起こしてしまいます。

また逆に、頭皮の防衛本能が働き、過剰に皮脂を分泌され、今度はベタつくことで、かゆみ等を引き起こす場合もあるのです。

また、シャンプー内の化学物質に反応して、かゆみ等を起こす人もいますね。

更にこのような強い洗浄成分が配合されたシャンプーは、時間をかけて丁寧にすすがないと、頭皮に残ってしまいます。

シャンプーの残りカスは、時間が経つに従って酸化し、これまたかゆみ等の原因となるのです。

以上のようにして、頭皮環境を悪化させると、髪の成育にも影響を及ぼし、髪質が悪くなったり、抜け毛を増加させ、薄毛を進行させてしまうわけですね。

そこで、湯シャンプーの登場になります!

湯シャンプーのメリット・デメリットとは?

実は、シャンプーを使わずとも、お湯で洗えば、頭皮にこびりついた皮脂や汚れの7~8割は落とすことができると言われています。

驚かれた人も多いのではないでしょうか。

それとは別に、前章でお伝えした通り、洗浄力の強いシャンプーで洗い続けたことにより、頭皮はダメージを受けてます。

湯シャンプーに切り替えることで、本来人が持っている補整力を引き出され、自然な皮脂の分泌量に戻り、頭皮環境を整ってくるのです。

頭皮が乾燥していた人も、乾燥が原因で皮脂が過剰分泌されていた人も、化学物質に反応してしまう敏感肌の人も、シャンプー後にすすぎ残しがあった人も、みな解決に向かいますよ。

すると、今まで悩んでいた頭皮トラブルも解決され、健やかな髪を成育できるようになるわけですね。

これが、湯シャンプーの最大のメリットなのです!

その他にも、シャンプー代がかからなくなるので、節約になりますし、使用後のシャンプーを下水に流さなくなるので、エコにもなりますね。

一方で、化学合成のシャンプーの使用を止めて、湯で洗うようにするといっても、それにはやり方があります。

誤ったやり方で、湯シャンプーを行っていると、頭皮にたまった皮脂が洗い流されずに残ったままになり、イヤな臭いを発生させたり、かゆみや炎症を引き起こしてしまいます。

また、頭皮に残った皮脂をエサとして、アクネ菌が増殖し、ニキビにできたりすることさえあるのです。これでは、全くの逆効果ですよね。

そこで次に、湯シャンプーの正しいやり方をご紹介します。

湯シャンプーの正しいやり方とは?

湯シャンプーを効果的に行うためには、事前の準備と、その効果を上げるためには、事後のケアも合わせて行う必要があります。

順を追ってご紹介しますね。

①事前の準備として、ブラッシングを行う。

シャンプーを使用するときとは違って、湯だけですので、やはり、洗髪時の指通りが悪くなります。ロングヘアの方は、特に入念にブラッシングをしておいて下さいね。

ブラッシング法として、まず毛先の絡まりを丁寧にほぐします。次に髪のキューティクルに従って、根元から毛先に向かってブラッシングをします。

それにより、髪の表面に付いたホコリなどの汚れを取ることができますし、頭皮にたまった皮脂や汚れを浮かび上がらせることができるのです。

ただし、頭皮を強くブラッシングすることは禁物ですよ!傷をつけてしまいます。気持ちが良いなと思う程度に留めておいて下さいね。

更に余裕があるならば、ブラシにもこだわりを!適度な油分を与えてくれる動物性ものや、ブラシの先端が丸くなっているものがお勧めですよ。

②ぬるま湯(35~38℃程度)で湯シャンプーを行う。

いよいよ本題です!

爪を立てゴシゴシ洗ってはいけません。頭皮を傷つけ、髪も摩擦でダメージを受けてしまいます。

指の腹を使って、頭皮を揉み込むように、まるでマッサージをするかのように優しく汚れを落とします。

姿勢としては、シャワーヘッドを頭皮に押し付けながら、逆の手で洗う感じですね。

また、頭頂部や耳の回り、えり足、生え際は臭いやすいので、入念に洗うようにしましょう。

もしも、洗い忘れがありそうなら、頭をブロック分けして、順番を決めて洗うようにする等、ご自分でルールを決めてから、実践すると良いですね。

③湯シャンプー後すぐにタオルドライとドライヤーで乾かす。

洗髪後に自然に任せていると、髪が邪魔をして、頭皮は長く濡れた状態になってしまいます。まさにそれは、雑菌の温床となり、頭皮環境を悪化させます。

お風呂から上がったら、すぐにタオルで髪の水分を拭き取ります。

ここでも、ゴシゴシ髪を擦りませんよ!髪をタオルで包んで、押すようにして水気を取ります。水分が垂れなくなってきたらオッケーです。

次に頭皮、髪の順で、ドライヤーの温風で乾かしていきます。

まずは、髪を少しずつ持ち上げながら、頭皮を乾かしていきます。

一ヶ所に温風が当たり続けないように、場所を替えつつ完全に乾かします。

頭皮が乾燥すれば、それが髪にも伝わるので、後は楽ですよ。

この場合も、髪のキューティクルに従って、根元から毛先に向かってドライヤーの温風をかけます。

最後は、冷風に切り替えて、髪にツヤを与えてあげましょう。

以上が、湯シャンプーの正しいやり方の流れになります。

ちなみに、もしも従来通りに、シャンプーを使用した洗髪を行う場合でも、①と③の行程は重要です。

面倒に思わずに、是非、この一連の流れを習慣にしてみて下さいね。

湯シャンプーに向く人・向かない人とは?

先に、正しい湯シャンプーのやり方で実践すれば、効果があるとお話ししてきましたが、やはり、体質的な問題や生活習慣により、湯シャンプーに向く人と向かない人がいることも事実です。

向く人は、

・アトピー等アレルギー体質である。
・敏感肌である。
・乾燥肌である。
・自然なスタイリングを好んでいる。

などが挙げられます。

一方で向かない人は、

・脂性肌である。
・普段からワックスやスプレーといったスタイリング剤を使って、ヘアアレンジをしている。

といった感じになります。

体質的な問題は、ご自分で判断して取り入れるか、取り入れないか決めていただくしかありません。

スタイリング剤を使うことが多いが、湯シャンプーを取り入れてみたいなとお考えの方には、毎日ではなく、外出予定のない在宅の日だけ取り入れる方法などもあります。

実は、どなたでも同じことが言えるのです。

いきなり、毎日湯シャンプーを実践すると、頭皮の臭いやベタつきが気になって続かない方が多いのが現状です。

特に、始めた季節が梅雨や夏のような湿度の高い時期だと、より一層心が折れやすくなります。

ただある程度続けていけば、頭皮も整い、自然な皮脂の分泌量に落ち着き、臭いやベタつきも気にならなくなってくるのですが、そこまでたどり着くのに時間がかかってしまうのです。

もちろん、個人差がありますよ。

ですから、まずは週1~2回から始めて、慣れてきたら回数を増やしてみても良いですね。

ただし、正しく湯シャンプーを行ってみても、どうしてもかゆみを感じる場合には、体質的に合っていない可能性があります。

その場合は、中断も視野に入れた方が良いですね。

正しい湯シャンプーのやり方をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。

事前の準備や事後のケアも合わせると、慣れるまでは少し面倒に思われるかもしれません。これも、長く健やかな頭皮と髪を保持するためです。

是非、週に数回からでも「湯シャンプー」を取り入れ、本来あなた自身が持つ補整力を引出し、美しく艶やかな髪を取り戻してみませんか。