顔だけでなく頭にも角栓ができたことがある人もいるのではないでしょうか。
角栓は顔だけでなく、頭や腕などにもできることがあります。
そこで、頭皮の角栓はなぜできるのか、その真相についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
角栓の原因
角栓は皮脂や角質が詰まってできるものです。
頭皮の場合は、皮脂や頭皮の老廃物によってできてしまいます。
では、なぜ頭皮にも角栓ができるのでしょうか。
①汚れ
頭皮に角栓ができる大きな原因は、古くなった皮脂と角質による皮脂汚れです。
毎日きちんとシャンプーで髪の毛の汚れを落としていても、頭皮をきちんと洗っていなければ、皮脂は残ったままです。
頭皮の皮脂量は顔の2倍と言われ、汗や汚れなどがシャンプーで落とし切れていないと硬くなり、毛穴に詰まって角栓になります。
②洗い残し
シャンプーやコンディショナー、トリートメントをした後に、洗い残しやすすぎ残しがあると毛穴が詰まり、角栓の原因となります。
また、スプレーやワックスなどの整髪料が頭皮についていると、毛穴がふさがれ、角栓の原因にもなります。
③皮脂
皮脂が過剰に分泌されているときも角栓ができやすくなります。
皮脂を取り過ぎる刺激の強いシャンプーを使っていたり、睡眠不足、ストレス、食生活の乱れにより、皮脂が過剰に分泌される場合もあります。
角栓による影響
頭皮に角栓ができると、頭皮と髪の毛にさまざまな悪影響を及ぼします。
①かゆみ・炎症
角栓ができると、毛穴が角栓で覆われてしまい毛穴から皮脂が外に出られなくなってしまいます。
それにより、毛穴内に過剰な皮脂が閉じこめられて、ニキビになったり悪化すると炎症をになってしまいます。
さらに、毛穴に皮脂が溜まることで頭皮がかゆくなったり、ターンオーバーが乱れ頭皮の表面がめくれてしまったりします。
②臭い
角栓は皮脂と角質などの老廃物の塊です。
角栓ができると、頭皮の臭いが気になることもあります。
角栓ができているところに、さらに皮脂が分泌されると、頭皮から油が酸化したような嫌な臭いになります。
③抜け毛や薄毛
角栓は見た目が不潔なだけではなく、角栓によって炎症や雑菌が増えることにより、抜け毛や薄毛の原因にもなります。
角栓が毛穴を塞いでしまうので、周辺の頭皮や髪の毛を圧迫してしまい、頭皮トラブルにつながります。
その結果、健康な髪の毛の成長を妨げ、髪の毛が弱り、抜け毛や薄毛になってしまいます。
角栓除去をする
では、できてしまった角栓はどのように取り除けばいいのでしょうか。
角栓を取り除くとなると、洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシ力強く頭皮を洗えばいいと考える人もいるでしょう。
しかし、洗浄力の強いシャンプーで洗うと、皮脂はすっきり落ちますが、同時に頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまいます。
すると、頭皮は皮脂がなくなり乾燥してしまい、さらに失った皮脂を補おうと、皮脂が余計に作られてしまうこともあります。
こうなると、頭皮は乾燥しているのに、皮脂だけ過剰に分泌されてしまうという悪循環になります。
そして、抜け毛や薄毛につながってしまうのです。
頭皮にできてしまった角栓を取り除くには、頭皮のクレンジングが効果的です。
家庭でもできる簡単にできる方法をご紹介します。
①市販の頭皮用のクレンジングオイルか、砂糖の入っていない炭酸水を準備します。
角栓の老廃物は古いタンパク質です。
炭酸水はタンパク質の汚れと結び付きやすく、クレンジングにも有効です。
②500円玉くらいの量のオイルと、500mlのペットボトルくらいの量の炭酸水を用意します。
③頭皮用のクレンジングオイルもしくは炭酸水を頭皮になじませます。
④頭皮になじんだら、指の腹で優しく3分程度マッサージします。
このとき、強い力で揉みこんだり、頭皮をこすったりすると、頭皮が傷つき逆効果になるので注意しましょう。
この頭皮クレンジングは、週に1回程度が適切です。
早く角栓を取り除こうとして毎日クレンジングをしてしまうと、頭皮に必要な皮脂まで失い、頭皮が乾燥しやすくなっててしまいます。
頭皮が乾燥するとフケやかゆみ、悪化すると髪の毛が抜けてしまうので、頭皮クレンジングは週に1回にしましょう。
角栓の予防を行う
できてしまった角栓を頭皮クレンジングで取り除く方法についてご紹介しました。
では、角栓ができないようにするにはどうしたらいいでしょうか。
角栓を予防するための方法についてご紹介します。
・シャンプー
シャンプーはさまざまな種類があり、洗浄力の強さも強いものから弱いものまであります。
アミノ酸系シャンプーは、一般的に洗浄力が強くなく、頭皮に必要な潤いを守ってくれると言われています。
角栓ができないようにしようと、洗浄力の強いシャンプーを使って洗っていると、頭皮が乾燥したり、その乾燥を補おうと皮脂の分泌が過剰になったりすることもあります。
角栓を作らないようにするためには、頭皮に優しいシャンプーを使い、洗うのは1日1回まで、そして頭皮が汚れたまま寝ないことが大切です。
・洗い方
シャンプー選びも大切ですが、洗い方も大切です。
角栓は、皮脂や角質などの老廃物が詰まることでできてしまいます。
そのため、皮脂や角質などの老廃物をしっかり取り除くことで、角栓ができるのを予防することができます。
①シャンプーをする前にはブラシで髪の毛をとかし、日中に付いたほこりやチリなどを落としておきます。
②お湯だけで髪の毛と頭皮を予洗いをして、汚れを落としやすくします。
お湯での予洗いで、髪の毛の大部分の汚れを落とすことができます。
すると、シャンプーで洗うときにお湯では落としきれなかった汚れが落ちやすくなります。
髪の毛を洗う時には、この予洗いがとても大切です。
③髪の毛を湿る程度に濡らしてシャンプーを付ける人も多いでしょう。
しかし、髪の毛を洗う上で大切なことは、頭皮のほこりや汚れです。
髪の毛だけでなく頭皮もしっかり予洗いしてからシャンプーで洗うようにしましょう。
頭皮を洗うときに、爪を立ててゴシゴシと力強く洗っていませんか。
強い力で頭皮を洗うと、逆に頭皮を傷つけてしまう可能性もあります。
頭皮が傷つくと、かゆみや炎症などの頭皮トラブルを引き起こしてしまいます。
頭皮を洗うときは指の腹で優しくゆっくりとマッサージするような気持ちで洗うようにしましょう。
次に、シャンプーしたときに大切なことは、洗い残しやすすぎ残しがないようにすることです。
角栓は皮脂や角質などの老廃物がたまってできます。
そのため、シャンプーできれいに頭皮を洗っても、シャンプーが頭皮に残っていては、角栓の原因になってしまいます。
シャンプーをしたときはしっかりと丁寧にすすぎをし、洗い残しやすすぎ残しがないようにしましょう。
シャンプー後のトリートメントも同じです。
洗い残しやすすぎ残しがあると、毛穴が詰まり、角質ができる原因になる可能性があるので、時間をかけてしっかりとすすぎ洗いしましょう。
まとめ
頭皮の角栓ができる原因やできてしまった角栓が与える影響についてご紹介しました。
できてしまった角栓は、かゆみや炎症、臭いの原因になっていまうため、早く取り除きたいと強く頭皮をこすってしまう人も多いでしょう。
しかし、頭皮に強い刺激を与えるとかえって頭皮が乾燥する悪循環になります。
この記事を参考に、角栓ができてしまったときの対策や角栓予防をしてみてはいかがでしょうか。