女性の薄毛

女性の薄毛に効く漢方薬を紹介

薄毛が気になる・・・でも薬を飲んだり、お医者さんに行くのはちょっと・・・と思っている方に漢方がおすすめです。

でも、漢方ってなんだか苦かったり、高そうなイメージがありますよね。

じつは漢方は私達の身近にあったんです。

シナモンや唐辛子、生姜なども漢方の生薬です。

冷えには生姜といいますよね。

その考え方も東洋医学の考え方。私達は知らず知らず、漢方を生活に取り入れていたのです。

今回は女性の薄毛に効く漢方についてご紹介していきたいと思います♪

東洋医学の考え方について

私達が普段風邪を引いて病院へ行ったり、処方薬を飲んだりするのは西洋医学の治療法です。西洋医学は解剖学に基づく考え方で原因そのものを手術で取り除いたり、悪い部分に効く投薬で治療する方法になります。

ですから、頭痛には痛み止めを、胃痛には胃薬を処方します。

しかし、東洋医学は局所的な治療ではなく体の根本から治療していく方法です。

そして東洋医学には病気を未然に防ぐという考え方もあります。

なんとなくだるかったり、疲れやすいなど西洋医学では病名がつかない症状「未病」の症状にも対処します。
 

東洋医学における薄毛の原因

東洋医学で薄毛の原因とされているのは主に3つ。

・血虚
・腎虚
・湿熱

の症状です。

1つずつ、その症状について詳しく説明していきたいと思います。

血虚(けっきょ)

毎月月経がある女性は男性よりも血液が不足しやすい傾向にあります。

ダイエットなどで栄養が偏っていたりするとより、症状として現れやすくなります。

他には月経過多や出産などで多く出血すると血虚になることもあります。

日本人女性はなんと10人に1人が貧血だと言われています。貧血と診断されなくても血液が足りていない「貧血予備軍」の人はさらに多いと考えられています。

・顔色が悪い
・肌荒れしやすい
・動悸
・髪や爪が傷んでいる
・よく脚がつる

などの症状があれば、東洋医学では「血虚」と判断します。

血液が不足すると、ホルモンバランスも崩れやすくなります。

また髪の毛や頭皮に栄養が行き渡らなくなるため、抜け毛、薄毛の原因になります。

腎虚(じんきょ)

腎虚とはその字の通り、腎臓の機能が低下したことで起こる症状です。

東洋医学で「腎」とは、ホルモン調節機能や、腎臓の働きのことをいいます。

腎虚になると、

・疲れやすい
・足腰がだるい
・トイレが近い
・足が冷える
・小さな文字がみえにくくなった
・皮膚がかゆい
・白髪が増える
・毛が抜けやすくなった

などの症状が現れます。

腎臓の機能を整えることで、抜け毛、薄毛の予防にもなるのです。

腎虚には陰と陽、2つのタイプがあります。

陰は「腎陰虚」、陽は「腎陽虚」といいます。腎陰虚は基本的に体の冷える症状です。トイレが近くなったり、手足の先が冷えやすかったりします。

陽は熱感があるタイプで、乾燥やほてりといった症状が出てきます。

腎陰虚

ほてりやのぼせなどの症状がでる腎陰虚には

基本の六味丸に

・地黄(じおう)
・牡丹皮(ぼたんぴ)
・知母(ちも)
・黄拍(おうばく)

などを加えた、

・知拍地黄丸
・滋陰降火湯
・杞菊地黄丸
・苓桂朮甘湯

が効果的です。

腎陽虚

陽の力が弱くなり、体が冷えてしまう腎陽虚には

・参馬補腎丸(じんばほじんがん)
・至宝三鞭丸(しほうさんべんがん)
・八味地黄丸(はちみじおうがん)
・紫河車(しかしゃ)
・附子(ぶし)
・細辛(さいしん)

が効果的です。

また陽の力を強めてくれる

・兎絲子(としし)
・杜仲(とちゅう)

なども効果的です。

湿熱

湿熱とは体の中に溜まった水と熱が血行を悪くさせ、いろんな不調が起こる状態です。

食べすぎ、飲みすぎによって引き起こされます。

湿熱によって血行不良になり、血液がドロドロになります。

血液がドロドロになったり、血行不良になると髪の毛や頭皮に充分な栄養が行き渡りません。

ですので、薄毛、抜け毛の原因となってしまうのです。

漢方薬のメリット・デメリット

薄毛と漢方の関係が分かったところで、漢方薬のメリットとデメリットをお伝えしていこうと思います。

漢方薬のメリット

最大のメリットは副作用が少ないことです。

西洋医学の処方薬には副作用が少なからずあります。

しかし、漢方は自然の生薬から作られているので、副作用がほとんどないのは魅力的ですよね♪

漢方は体全体の症状をよくしますので、他の部分でも嬉しい効果があったりします。

そして漢方薬はなんと300種類もあるので、自分にあった漢方を処方してもらえます。まさにオーダーメイドなので、ぴったりのものを摂取することができるのです。

漢方薬のデメリット

即日効果のあるものもありますが、飲み続けることで効果のある漢方もあります。

そして生薬なので効果のあらわれやすい人と、そうでない人もいます。

飲む人と漢方には相性があり、自分にあった漢方を見つけるまでに時間がかかることもあります。

漢方薬がおすすめな女性はどんなタイプ?

では漢方薬がおすすめな女性はどんなタイプなのでしょうか。

・冷え性
・疲れが取れない
・なるべく処方薬は使用したくないひと
・処方薬の副作用が気になる人

この4つの中のいずれか、または全てに当てはまる人は漢方がおすすめです。

薄毛の治療には冷えによる血行不良を改善したりすることで治療をしていくので、せっかちな人、ピンポイントで治療をしたい人には向いていないかもしれません。

漢方薬の効果的な服用方法

せっかく飲むなら最大限効果を引き出したいですよね!

漢方薬の効果的な飲み方をお伝えします。

・水またはぬるま湯で服用する
・飲み合わせに気をつけて服用する
・効果が出てきたら、徐々に服用量や回数を減らしていく
・空腹時に服用する

空腹時の服用については、慣れていないと気分が悪くなったりすることもありますので、少し様子を見てからの服用をおすすめします。

漢方薬の購入方法

漢方薬ってどこで売ってるのか、普段意識していないと意外と知らないですよね。

漢方薬は主に

・ドラッグストア
・漢方薬局

で購入できます。

ドラッグストアで販売されているものは、一般的な配合ものですが、手に入りやすいので初めての方はこういったものからチャレンジしてもいいかもしれません。

また、漢方薬局は入りにくく、高いというイメージがある人も多いのではないでしょうか。

実はかんぽ薬局でも1日150円くらいから処方してもらえます。

そして必要な日数分だけ購入でき、その人に合った組み合わせて処方してくれるので、自分に合うのかどうか心配な方でも大丈夫です。

お値段が心配な方は最初に予算を伝えると考慮して処方してくれます。

漢方薬局の薬剤師さんは東洋医学の考えを学んでいます。

ですので、たとえ頭痛で相談に行ったとしても、他の体の不調についても話を聞いてくれ、考えてくれます。

相談だけでも大丈夫な薬局がほとんどですから、一度お店を覗いてみてください。

まとめ

いかがでしたか。

漢方にはピンポイントに薄毛に効果のあるものはありません。

しかし、薄毛の原因となる、冷えや血行不良、血液不足などにアプローチし、薄毛予防や抜け毛対策になるのです。

ぜひ、あなたに合った漢方を見つけて、薄毛、抜け毛対策をしてみてくださいね!