女性の薄毛

女性の突然の薄毛は危険なサイン?!

突然の薄毛は危険なサイン?!

薄毛の原因は様々です。
生活習慣やストレスに加え、女性では妊娠や出産、更年期などホルモンバランスにも左右されます。

しかし、薄毛や抜け毛が突然現れたら・・・もしかしたら病気のサインかもしれません。
体が教えてくれるサインを見逃さないために、これから突然の薄毛の危険性について詳しく説明しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

突然の薄毛は病気のサイン?

突然髪の毛がゴソッと抜けるなんて、びっくりしてしまいますよね。テレビドラマなどでよく見るシーンではありますが、ガンで抜け毛になることはあまりありません。

がん患者の方が脱毛してしまうのは、抗がん剤や放射線治療による副作用で起こります。ですので、ガンの症状として脱毛があるわけではありません。

しかし、病気が原因で起こる脱毛や激しい抜け毛は多くあります。もし、「急に抜け毛が増えた」「1度にたくさん抜けた」などの症状がある場合は、加齢やストレスの範疇を超えたものである可能性が高いので、1度病院で診察してもらいましょう。

とはいえ、何科にいったらいいのかわからないという場合も多いと思いますので、これから角病気の症状について詳しくご紹介したいと思います。

突然の薄毛、何の病気?

突然薄毛になってしまう症状のある病気にはどんなものがあるのか、見ていきましょう。

髪の毛が抜ける症状のある病気は
・甲状腺疾患
・糖尿病
・膠原病
・梅毒
・鉄欠乏性貧血
・脂漏性皮膚炎
・脳下垂体
・副腎機能不全(低下)

などがあります。

甲状腺疾患

甲状腺疾患は甲状腺ホルモンの分泌が過剰になってしまったり、激減してしまったりしまう病気です。
抜け毛だけではなく、全身に様々な症状が現れます。

・以前より暑がりになったり寒がりになったり温度に敏感になった
・疲れやすくなった
・だるさをいつも感じる
・汗の量が増えた
・手が震える
・微熱が続いている
・むくむ
・イライラする
・眼球が飛び出てきた
・便秘
・1日中眠い

などの症状とともに抜け毛が増えてきます。
血液検査で甲状腺ホルモンの数値を検査すれば、病気なのかそうではないのかがわかります。

甲状腺の専門医がいる病院での受診をおすすめします。

糖尿病

糖尿病はインスリンがの分泌が少なかったり働きが不十分であったりして、血液中の血糖が増えてしまう病気です。

健康な人の場合、甘いものを摂取してもインスリンの働きで正常な血糖値に戻ります。しかし、糖尿病の場合はインスリンが上手に働かないので血糖値が高いままの状態を維持してしまいます。

血糖値が高いままだと、血管がボロボロになってしまい心臓病・失明・腎疾患・脚の壊疽による切断などのリスクも上がります。

糖尿病になると抜け毛の他に
・喉が異常に乾く
・体重の減少
・疲れやすい
・トイレの回数が増える

などの症状も出ます。

血液検査でわかるので、「糖尿病かも?」と思った場合は糖尿病の専門医がいる病院で診察を受けましょう。血液検査だけなら婦人科などでも可能です。

膠原病

膠原病はそれ自体が病名ではありません。
骨や軟骨、靭帯、腱などの形成しているコラーゲンに炎症などが起こってしまう病気を総称して膠原病と呼んでいます。

膠原病には
・リウマチ
・結節性多発動脈炎
・性エリテマトーデス
・全身性強皮症
・皮膚筋炎
・ベーチェット病
・成人発症スティル病

など多くの疾患があります。

膠原病の症状には
・発熱
・湿疹
・関節の痛み
・関節のこわばり

などがあります。

膠原病科のある総合病院での受診がおすすめです。

梅毒

梅毒は感染症の1つです。
性的な接触などで感染してしまう病気になります。梅毒にかかった妊婦が出産すると子供も母子感染で感染してしまうこともあり、その場合は先天性梅毒になります。

梅毒は梅毒トレポネーマという病原菌です。感染すると全身に赤い発疹が現れます。その発疹が楊梅の花(ヤマモモ)に似ていることから「梅毒」と名付けられました。

昔は不治の病とされてきましたが、現在は早期発見で完治させることのできる病気になりました。

完治しますが、その感染力は強く、潜伏期間も3週間〜6週間あるのでその間にまた他の人や感染させてしまう、とやっかいな病気でもあります。

血液検査で梅毒かどうかわかります。梅毒の心配がある人は他の感染症の検査も合わせてしておいたほうがいいでしょう。

女性は婦人科や泌尿器科で検査をすることができます。

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血は鉄分が不足する、いわゆる貧血です。大人の女性の3人に1人は鉄欠乏性貧血だと言われています。

無症状の患者も多いので、血液検査などで指摘されるまで自分が貧血であると気づかなかった、という人もいます。

症状がある人では、
・動機、息切れ
・頭がぼーっとする
・疲れやすい
・味覚障害
・顔色が黒い、または白い
・爪が弱くなった

などの症状が見られます。

爪などは症状が現れやすいので、爪が割れやすかったり、かけやすい、反り返っているなどの症状があったら検査をしてみてはいかがでしょうか。

血液検査で判明することが可能です。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は頭皮や顔に起こる湿疹です。
頭皮の場合はカサカサとした魚の鱗のようなフケや、湿り気のある黄色っぽいフケなどが出てきます。

頭皮は赤くなる場合が多いですので、鏡でよく見てみましょう。

マラセチアというカビが原因だと考えられています。ひどくなるとジュクジュクしてきて黄色っぽい透明の浸出液が出てきたり、その液体が固まってしまうこともあります。

頭皮の赤みやフケ、かゆみなどはシャンプーの流し残しや、シャンプーが合わなかったり乾燥によるものであったりと、色々な原因が考えられます。

しばらくしても治らない場合は、皮膚科を受診しましょう。

脳下垂体機能低下症

脳下垂体は鼻の奥の方にある小さな器官です。小さいですが、色々なホルモンを分泌している重要な器官でもあります。

・成長ホルモン
・甲状腺刺激ホルモン
・副腎皮質刺激ホルモン
・性腺刺激ホルモン
・プロラクチン

のホルモンを分泌しています。

この脳下垂体の機能が低下してしまうと、分泌されるホルモンが正常に働かなくなってしまいます。

血液検査で診断することができます。

副腎機能不全(低下)

副腎から出るホルモンが減ってしまう病気です。
特に重篤な自覚症状がないので、なにかの原因で急激に悪化することもあります。

・疲れやすい
・お腹を壊しやすい
・食欲低下
・吐き気

などの症状なため、風邪や疲れが出たのかな、などとスルーしてしまいがちです。

副腎機能不全の原因はストレスによるものは大きいと言われています。さらに睡眠不足や栄養不足と重なってしまうと発症してしまうリスクが上がります。

血液検査で調べることが出来ます。
内科での受診で大丈夫です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

たかが抜け毛や薄毛、と思っていてもその後ろには病気が隠れていることもあります。少しでもおかしいな、と思ったら病院で診察してもらいましょう。

ほとんどの場合、血液検査など簡単な検査で判別できますので時間もかかりません。

健康と健やかな髪の毛のために体の変化、そして自分の髪の毛の変化を感じ取りましょう。