近年、抜け毛で悩む人が低年齢化してきている事実をご存知でしょうか?
本来抜け毛で悩む人は、40代以降の中年以降の人が多かったのですが、最近は20代の若い世代でも抜け毛を気にする人が多くなっています。
さらに、早ければ10代からでも抜け毛の進行が始まる人もいるのです。
しかし10代のときだと、抜け毛が進行しているとは夢にも思わない人がいます。
多少抜け毛が多くても、気のせいだと思ったり、季節の変わり目の抜け毛だと思って気にしないときがあります。
そして、抜け毛がかなり進行してからようやく気づくケースもあるのです。
抜け毛は進行が進んでしまうと、手遅れの状態になってしまうことがあります。
そうなる前にいち早く気づいて、抜け毛の対策をすることが大事なのです。
今回は、なぜ近年は若くして抜け毛に悩む人が増えているのか、そしてその原因について解説していきます。
こんな症状が出たら要注意!
若年層での抜け毛は20代からなのですが、今や10代の中学生や高校生にも今や起こりうる事態なのです。
まさか中学生、高校生で抜け毛になるわけないと思いますが、最近髪の毛の抜ける量が増えている気がする…
と思ったとき、こんな症状が出てはいませんか?
ここで紹介する症状は、抜け毛が進行しているときのシグナルの可能性があるのです。
シャンプー中の抜け毛
シャンプー中に抜け毛が出るのは当たり前です。
むしろシャンプー中に髪の毛が抜けない人はいない、といってもいいほどです。
しかし、髪を洗っているとき手の平に髪の毛は何本付いていますか?
このとき10本以上ついているときは要注意です。
これは、シャンプー中に大量に髪の毛が抜けている可能性があるのです。
一日に抜ける髪の毛の量は50~100本だといわれています。
そのうちシャンプーとドライヤーだけで、約7割の35~70本の髪の毛が抜けているといわれています。
そのため、洗っている最中の髪の毛が手のひらに10本以上確認出来たら、すでにシャンプー中に100本以上抜けている可能性があるのです。
しかし、季節の変わり目などには抜け毛の量が増える傾向にあるので、必ずしも抜け毛が進行しているとは限りません。
これは、あくまでも参考までの確認といえます。
こんな抜け毛に注意
抜け毛にも特に問題のない抜け毛と、要注意の抜け毛があります。
まず問題のない抜け毛とは、毛根が丸みをおびています。
毛根が丸みをおびているということは、成長しきったため自然に抜け落ちた髪の毛である可能性が高いのです。
自然に抜け落ちたということは、自然なヘアサイクルでの抜け毛のため、心配することはありません。
しかし以下のような抜け毛は、自然なヘアサイクルでの抜け毛でない可能性があります。
毛根がわからない
毛根が先のとがった短い毛
白い毛根がない
毛根が黒いままの毛
とても細い毛
上記の抜け毛は、成長途中で抜け落ちた髪の毛の可能性が高く、危険な抜け毛といえます。
シャンプーをしたときにや、枕元にある抜け毛を確認したとき、上記のような抜け毛が多かったら、抜け毛が進行している可能性があるのです。
もし抜け毛に気になっている人は、確認してみてはいかがでしょうか?
抜け毛の原因とは?
抜け毛の最大の原因はホルモンバランスの乱れです。
ホルモンバランスの乱れから、男女ともに抜け毛を引き起こす病気を発症してしまうのです。
AGAもしくはFAGA
AGAは男性型脱毛症、FAGAは女性型脱毛症のことであり、どちらも体内のホルモンバランスが関係している、抜け毛を引き起こす病気です。
抜け毛の原因といえば、AGAもしくはFAGAが原因の人が最も多いのです。
例えば、抜け毛で悩んでいる男性の約7割の人はAGAが原因の抜け毛なのです。
FAGAの場合、ひと昔前は中年以降の女性でも発症するリスクが少なかったのですが、近年は若い女性でも発症する人が増えています。
AGAもしくはFAGAは進行型の病気であり、発症したら治ることはほぼないと考えてもいいでしょう。
ハゲの進行の仕方は男女でことなります。
男性(AGA)の場合は、生え際から頭頂部付近から髪の毛が抜け落ちていき、最終的には耳まわりと後頭部以外の髪の毛がすべて抜け落ちてしまいます。
こうした特徴的なハゲ方をした人は、街中を歩いていても目にすることがあると思います。
AGAは、男性ホルモン内に抜け毛を増進してしまう成分が作られてしまうことが原因だといわれています。
女性(FAGA)のハゲ方は、部分的ではなく頭部全体が少しずつハゲていきます。
しかし、AGAのように完全にハゲてしまうことはほとんどありません。
FAGAは女性ホルモンの減少が原因といわれています。
また、女性の体内では本来ごく少量しか分泌されないはずの男性ホルモンが、増えてしまうことも原因の一つとされています。
ストレス
ストレスと抜け毛は非常に強い結びつきがあり、AGAとFAGAを引き起こす最大の原因といえます。
なぜなら、人間はストレスが溜まると男性ホルモンが増えて、反対に女性ホルモンが減少してしまうときがあるのです。
男性ホルモン自体は抜け毛を発症することはありませんが、一部の人は男性ホルモンから抜け毛を増進してしまう成分が作られることがあるのです。
また、女性ホルモンは抜け毛を防ぐ成分が存在します。
しかし、ストレスによって分泌量が減少してしまうことで、抜け毛を引き起こしてしまうときがあるのです。
女性の場合男性にくらべて、近年ストレスが増えている人が増加しています。
その原因の一つが、女性の社会進出といわれています。
ひと昔前の女性は、高校を卒業したら家事手伝いをして20代のうちに結婚し、専業主婦になるという風習が当たり前でした。
しかし、現代は大学へ行き卒業後に就職するのが当たり前ですよね。
専業主婦の場合、家で家事をするのですが、家事は時間制限や納期などはあまり関係なく出来ると思います。
さらに、ほとんどの家事は1人で行うため、人間関係の問題もほとんどありません。
そのため、家事は仕事とくらべるとストレスが格段に少ないのです。
しかし、仕事の場合はそうは行きませんよね。
決められた時間に決められた内容をいつまでに行い、仕事仲間とのコミュニケーションも大事です。
そうした、仕事におけるプレッシャーや闘争心は、多くのストレスを発生させる原因となります。
女性も男性同様の仕事におけるストレスが原因で、本来ほとんど分泌されることのない男性ホルモンが分泌されてしまいます。
さらに、女性ホルモンの減少まで招くので、結果的にFAGAを発症してしまうのです。
こういった、現代の女性の男性ホルモンの増加、女性ホルモンの減少は、女性の男性化ともいわれています。
抜け毛以外にも、体毛の増加や、性格が短気になる、といった症状も現れます。
遺伝
ハゲの遺伝とは、AGAとFAGAが発症しやすい人が生まれることです。
生まれつきハゲてしまう遺伝子を持っている人は、将来AGAかFAGAを発症しやすいといわれています。
逆にハゲの遺伝子を持っていない人は、なにをしてもハゲないともいわれています。
親がハゲていると、自分もハゲやすいともいわれますがそうとも限りません。
男性(AGA)の場合、母方の祖父がハゲていると、自分がハゲる確率は50%といわれていますが、遺伝に関しては未解明な部分が多くはっきりとしていません。
しかし、ハゲは遺伝する可能性があり、親族にハゲている人が多いときは、自分もハゲやすい傾向にあるのは間違いないようです。
対策方法
AGAもしくはFAGA抜け毛の場合、ストレスが主な原因なのでストレスを溜めない生活を心がけることとが大事です。
しかしストレスを溜めるな、っていわれても無理なときも多いですよね。
さらに、遺伝が原因だとどうすることも出来ません。
そんなときは、医療機関への相談がオススメです。
AGAやFAGAなどの抜け毛を治療する医療機関は、全国に多数存在します。
中には女性専用の外来もあるので、女性でも安心して利用ができる医療機関もあります。
相談だけは無料の場合があるので、気になっている方はぜひ利用してみてください。
まとめ
20代で抜け毛に悩んでいる人は、10代の段階でAGAもしくはFAGAを発症していた可能性があります。
思い出してみれば、かなり若い年齢で抜け毛が増えていると感じていたかもしれません。
若い世代の抜け毛が発症してしまうと、当然まわりの目も気になってしまいますよね。
もし、「髪の毛の抜ける量が多い」「ひょっとして抜け毛?」と感じたら、医療機関に相談してみましょう。
今は20代の比較的若い患者の人も多く通院していて、抜け毛治療をしています。
抜け毛の病気である、AGAもしくはFAGAの進行をくいとめる有効な治療薬も何種類か開発されています。
今後のことを考えてぜひ利用してみてはいかがでしょうか?