白髪染めをして、気になる白髪も隠せたし、これで安心して外を歩けるわ~
なんて思ったのも束の間。
あっという間に染料が落ちてしまうし、更に髪の傷みも気になり、頭皮にもかゆみや炎症があり気になる…
でもやっぱり、白髪を隠すために、白髪染めをしないわけにはいかないし…と負のスパイラルに陥っているあなた。
実のところ、白髪染めをしただけで満足してはいけないのですよ!その後のケアこそ大切になのです。
そこで、白髪染めをした後の髪の状態を詳しくご説明するとともに、アフターケアの重要性と、具体的なケアの仕方をご紹介したいと思います。
是非、次の白髪染めをした後から、すぐにケアを実践してみて下さいね。
白髪染めをした後の髪ってどんな状態なの?
まずは、一般的な白髪染めの仕組みをご紹介しますね。
①アルカリ成分の薬剤を塗って、髪を膨らませ、内部のキューティクルを開き、隙間を作る
②①の隙間にカラー染料を入れ込むことで、髪が染まるというわけです。
しかし、白髪染めの仕組みを知ると疑問が出てきませんか?
そんなキューティクルが開いた状態のまま放置しておいて良いの?と。
当然、疑問に感じられた通り、白髪染めをした後の髪をケアせずに放置しておけば、内部からタンパク質や水分が流れ出てしまいます。その結果、髪がパサついて広がり、ダメージを受けます。
もちろん、髪内部に入れ込んだはずのカラーも流れ出て、あっという間に色落ちしてしまうというわけです。
ですから、必ず白髪染めをした後は、ケアが必要なのです!
白髪染めをした直後のケアとは?
よく勘違いされがちですが、白髪染めの薬剤だけが、髪や頭皮を傷める原因になるわけではありません。
その後のケアをきちんとするかしなかで、髪の状態は変わってきます。もちろん、色落ちのスピードも違ってきますよ。
よって、白髪染めをした直後のケアの目的は、髪や頭皮のために薬剤を落とすことだけではなく、開いたままのキューティクルを整えることでもあります。
ただ、美容院で白髪染めを行った場合は、専門家である美容師さんは、それを分かっていて、アフターケアをきちんと行ってくれているのです。セルフより、傷みや色落ちが少ないのも当たり前ですよね。
ただし、私はセルフで白髪染めを行っている派よ!という方は、ご自分で直後のケアをする必要があります。その際に、なぜこのケアが必要なのか理由が分かっていれば、多少面倒に感じる作業でも、きちんとやろう!と思えるはずですよね。
そこで、手順を詳しくご説明しますね。
大前提は、アルカリ性に傾いた髪を元の弱酸性に戻してあげるために、薬剤をしっかり丁寧に落とし切るということです。
①できれば38℃程度のぬるま湯で、予洗いをしっかり行う
※目安は、ヘアカラーの色が完全に消えるまで繰り返しますよ。
②更に薬剤を完全に落とし切るために、シャンプーを2回行う
※これ以降に使用するシャンプーやトリートメント、コンディショナーは、薬剤でダメージを受けた髪のためにも、ヘアカラー用のものをお使い下さいね。
③開いたキューティクルを引き締め、髪内部に栄養を与えるために、トリートメントを行う
④最後にコンディショナーで髪の表面をコートすることで、ツヤと潤いを与えてあげる
ここまでが、セルフで白髪染めを行った直後のケア1セットになります。
あなたの大事な髪と頭皮を守るためにも、すぐに色落ちをするのを防ぐためにも、実践してみて下さいね。
白髪染めを長持ちさせるためのケアとは?
白髪染めのカラーが髪内部で定着するために、約2週間かかると言われています。
その間は髪が水に濡れるだけも、キューティクルが開いてしまうような不安定な状態です。
ですから、白髪染めの直後のケアさえすれば安心ではなく、継続的にケアを行う必要があるのです。
そこで、具体的なケアをご紹介します!
ヘアカラー用のシャンプーを使う
白髪染めをした後のデリケートな髪には、ドラッグストアや量販店で、安価で売られているシャンプーは、お勧めできません。
なぜなら、洗浄成分として「ラウリル硫酸ナトリウム」が入っているからです。
この成分は、髪の内部にまで浸透して、染料を洗い流してしまうため、色落ちのスピードを早めてしまいます。
また、その成分と似ている「ラウレス硫酸ナトリウム」も注意して下さいね。
少し話が逸れますが、もう一つ気を付けるべき成分としてシリコンがあります。
これは、髪を人工的なキューティクルの膜で覆ってしまうため、白髪染めの染料を入りにくくしたり、特にヘアマニキュアの効果を妨げてしまいます。
この成分の入っているシャンプーは、避けた方が賢明ですね。
以上よりお勧めは、ヘアカラー用シャンプーになります。
白髪染めを行ったことで乾燥しがちな頭皮や髪のために、洗浄力は優しくなっています。
また、カラーを長持ちさせる成分も配合されています。
最低でも1週間は、ヘアカラー用シャンプーを使い続けることで、髪を傷めずに汚れだけを落とすことができます。
白髪染めによるダメージを押さえられるだけではなく、色落ちを押さえてくれる効果にもつながるのです。
その後も、ノンシリコンのアミノ酸系シャンプーを使うなど、美しく髪を保つためにもシャンプーには気を配りたいですね。
トリートメントを定期的に行う
週に1~2回程度、トリートメントを行うことで、髪の内部にまで栄養が浸透し、ダメージを軽減することができます。補色効果もありますよ。
また、ドライヤーで髪を乾かす前の保護のために、また朝のスタイリングの際にも、洗い流さないトリートメントがお勧めです。
手軽に使えて便利ですよ。
タオルドライに気を付ける
お風呂上がりに、髪をドライヤーで乾かす前に、タオルでゴシゴシ拭いていませんか?
普段からあまりお勧めできない行為ですが、特に白髪染めをした後のデリケート髪には、絶対にNGです。
髪同士がこすれて摩擦を起こし、より一層ダメージを与えてしまいます。正しいタオルドライの方法をご案内しますね。
まずは、頭皮の水分を取ります。タオルを頭にかけ、円を描くように優しく圧をかけます。
マッサージ効果もありますよ。
次に、手先はタオルで包み込み、押さえるように水分を取ります。
これで終了です。
ヘアアイロンやコテは白髪染め後2日経ってから
まだ、キューティクルが閉まりかけている段階で、強い熱を加えると、髪の水分が一気に蒸発してパサパサになります。
更に、乾燥によりキューティクルが全開になってしまうため、カラーも落ちてしまうのです。
髪のキューティクルが落ち着いてくる2日目以降から、ヘアアイロンやコテは使うようにして下さいね。
ドライヤーの使用には注意を
髪が濡れたまま寝るのは、もちろんNGです。
濡れた状態の髪は特に傷みやすいので、ちょっとした枕との摩擦でも、強いダメージを与えてしまいます。
ただドライヤーの熱も、先にお話ししたヘアアイロン等と同じく、髪にはあまり良くありません。
ドライヤーで髪を乾かす際は、まずは、ご紹介したタオルドライをして水分を取ります。
その後、ドライヤーをできる限り離して、髪の根元に熱を当てるようにします。
また、1ヶ所に当て続けるのではなく、場所を替えつつ行いますよ。
髪の根元、要するに頭皮が完全に乾いていれば、自然に髪にまで乾燥が伝わるので、毛先までドライヤーで乾かさなくても大丈夫です。
その他注意すべきこと
肌が日焼けするように、紫外線は髪にもダメージを与えます。
帽子や日傘を上手に利用したいですね。
静電気も髪にダメージを与えます。
ブラッシングも静電気を起こしにくい素材のものに替えてみてはいかがでしょうか。
白髪染めの後のケアが大切なことがお分かりいただけたかと思います。
セルフで白髪染めをした場合には、その直後にしっかりケアをすることで、髪や頭皮の傷みや色落ちをかなり防ぐことができます。
美容院で白髪染めを行った場合は、専門家である美容師さんが、その前後のケアをしっかり行ってくれるので、家に帰ったその日は何もする必要はありません。
ただし何れにせよ、1~2週間はヘアケア用のシャンプー等を用いて、ケアを続けて下さいね。
世間で考えられているほど、白髪染めの薬剤だけで髪や頭皮を傷めてしまうわけではありません。
アフターケアをきちんと行うことで、髪質を美しく保つことや色落ちの速度を緩めることができるのです。
是非、ご紹介したケアを実践してみて下さいね。