近年は抜け毛で悩む女性が増えてきています。
抜け毛の原因は色々ございますが、ホルモンバランスの乱れから発症するFAGA(女性型脱毛症)という病気による抜け毛がもっとも多い抜け毛の原因です。
FAGAは頭皮の病気であり、最近CMでよく見かけるAGA(男性型脱毛症)の女性版といったところです。
FAGAは進行型の病気でほっておくと、症状はどんどん進行していきます。
かつては治療法が存在しなかったやっかいな病気でしたが、近年FAGAの進行を食い止める効果のある薬が出てきてるのです。
今回は、抜け毛に悩む女性に必見！
FAGAの進行を食い止め、抜け毛を防ぐ薬について解説していきます。
FAGAとは？
まず、FAGAについて簡単に解説していきます。
FAGAは「女性男性型脱毛症」とも言われる女性特有の頭皮の病気です。
AGAと言う「男性型脱毛症」がありますが、FAGAはAGAの女性版といったところです。
FAGAは、頭部の髪の毛全体がほぼ均等に抜けていくのが特徴です。
AGAの場合は頭頂部や、生え際の付近から抜け毛が進行するケースが多いので、AGAとはハゲ方に違いがあります。
FAGAとAGAはハゲ方や発症比率などの違いはありますが、どちらも体内から分泌されるホルモンバランスの乱れから発症するという共通点があります。
FAGAは女性の体内から分泌される、女性ホルモンの一つであるエストロゲンは髪の毛を成長させる役割があるのですが、加齢と共に分泌量が減っていくのです。
また、過度のストレスを感じても女性ホルモンは減少する場合があるのです。
この、エストロゲンの分泌量の低下がFAGAの主な原因なのです。
かつてFAGAが発症する年齢は、40~50代移行の人が多かったのですが、近年FAGAの発症者が低年齢化しているのです。
FAGAの発症者が低年齢化の原因の一つが、女性の社会進出といわれています。
社会進出をすると様々な外的ストレスが発生し、女性ホルモンの分泌量が低下すると言われています。
昔と違い、女性の社会進出は当たり前の時代なので、比較的若い年齢でのFAGAの発症者が増加している傾向があるのです。
男性専用の抜け毛を防ぐ薬はあるけど…
男性用の抜け毛を防ぐ薬品は何種類か存在し、有名なものですと「プロペシア」「ザガーロ」があります。
どれも、厚生労働省のお墨付きで、非常に信頼が高い薬品なのですが、残念ながら女性は使用不可能です。
使用不可能どころか、女性はさわるのもNGなのです。
では女性用はないの？と思いますが安心してください！
女性用の抜け毛を防ぐ薬もちゃんと存在します。
女性でも使える抜け毛を防ぐ薬
ここでは、女性でも使用可能な抜け毛を防ぐ薬品を解説します。
ミノキシジル
ミノキシジルは、厚生労働省から育毛の効果が認められている薬品の中では、唯一女性でも使用ができます。
ミノキシジルの効果は、まず体内の血管を拡張させることで、全身の血流を良くします。
これによって頭皮の血流も良くなるので、髪の毛の生成に必要な酸素や栄養素が頭皮に運ばれ、髪の毛の成長を促す効果があるのです。
そんなミノキシジルはどこで売っているのかと思いますが、けっこう簡単に購入できます。
CMでもお馴染み、「リアップ」をご存知の方は多いはずです。
リアップは市販の育毛剤の中では、唯一ミノキシジルが配合されている薬品なのです。
しかも、リアップは街中の薬局にも置いてあるので、手軽に購入することができます。
リアップは男性用しかないイメージもありますが、「リアップリジェンヌ」という女性用のリアップも販売されているのです。
リアップは処方箋なしで購入可能なのですが、特定の資格を持った人が業務中でなければ販売が不可能なので、時間帯や曜日によっては購入できない場合があります。
また、リアップでなくとも、ロゲインというミノキシジルが配合された薬品が、皮膚科や内科もしくは、育毛クリニック(女性専用も含む)で処方してもらうことも可能です。
育毛クリニックでは、ミノキシジルの内服薬も処方可能です。
内服薬は外用薬より効果が高くでますが、副作用も発症するリスクも高くなります。
ミノキシジル以下のような副作用が出る可能性があります。
血圧の低下
めまい
頭痛
手足のむくみ
体毛が濃くなる
かゆみ
内服薬は、外用薬よりも副作用のリスクは高いと言われています。
強い副作用やアレルギーのような症状がでたら、すぐに使用を中止してください。
パントスチン
パントスチンはドイツで開発された今最も注目を浴びている、女性の抜け毛予防に効果のある薬品なのです。
パントスチンをわかりやすくいうならば、女性版のプロペシアといったところです。
プロペシアは、女性の使用は不可能ですがパントスチンは女性でも問題なく使用が可能です。
パントスチンは「アルファトラジオール」という成分が含まれていて、抜け毛の元となる成分の働きを抑制してくれる効果があるのです。
ただし、プロペシアよりも効果は高くなく、人によっては抜け毛を治すというより、抜け毛の進行を遅らせるのが精一杯のときもあるのです。
また、パントスチンは副作用が出る可能性があります。
主な副作用は、頭皮の炎症やかゆみなどです。
しかし、パントスチンは副作用のリスクが少なく、他の抜け毛を防ぐ薬品よりかは安心して使用が可能です。
パントガール
パントガールは、パントスチン同様ドイツで開発された薬品で、発毛を促進させる成分が含まれています。
また、発毛効果だけでなくすでに生えている髪の毛も抜けにくくしてくれる効果もあるのです。
副作用がないため、誰でも安心して飲むことができます。
ただ、パントガールは抜け毛治療薬というよりも、髪の毛の成長を促す栄養素が入ったタブレットという物であり、どちらかといえばサプリメントに近いかもしれません。
そのため、パントスチンほどの効果は期待できないと思います。
AGAメソセラピー
AGAメソセラピーは、頭皮にミノキシジルや育毛成分や髪の栄養成分などを注射器を使い、頭皮に注入します。
頭皮に直接育毛成分を送り込むので、外用薬や内服薬よりも高い効果を発揮します。
名前にAGAとつきますが、FAGAの人も治療可能です。
注射といっても、極細の針を使うのであまり痛みはないとのことです。
AGAメソセラピーは非常に高い効果を発揮しますが、その分お値段は非常に高額です。
一回だけでも数万円～数十万円の予算がかかり、継続的に行わなければ効果が薄いので、定期的に注射を打たなければいけません。
そのため、1年通してAGAメソセラピーを行うと、100万円オーバーなんてことも十分あり得ます。
このようにAGAメソセラピーは、財力に余裕のある人でなければできません。
まとめ
今回は、女性でも安心して使用できる抜け毛を防ぐ薬について解説しました。
日本では、海外の薬品の認可がなかなかおりず、海外では一般的に使われているのに日本では使うことのできない薬品は多数あります。
しかしながら、抜け毛や育毛に関連するお薬は、なぜかすぐに認可がおりる傾向にあります。
これは、日本の抜け毛に悩む政治家がはやく自分も使いたいから、抜け毛や育毛関連の薬品の認可をすぐにおりるようにしているのだとかなんとか…
という話はあくまで噂話であり、抜け毛や育毛関連の薬品が認可がすぐおりる理由は、さだかではありません。
しかし、今後も海外で開発された抜け毛や育毛関連のお薬は、おそらく一部の政治家がすぐに認可をおりるようにしてくれてると言われています。
現在、抜け毛や育毛に関するお薬は男性専用が多いのですが、女性でも使用できるお薬も世界中で開発されています。
そして、現在発売されている抜け毛や育毛関連のお薬は、年々価格が下がっています。
さらに特許の期限が切れたお薬は、ジェネリック医薬品で製造されて値段はさらに下がります。
今後も、女性も使用可能な抜け毛予防、育毛促進のお薬が新たに開発されることに期待したいところです。
