タウリンは栄養ドリンクに配合される成分として有名なのはご存知の方も多いでしょうが、実は髪の毛にも有用な作用がある成分だというのです。
健康に良いことは知っていますが、どのような成分なのか知らないという方も多いのではないのでしょうか。
そこでタウリンとはどういうものなのか、そして髪の毛への効果や摂取方法についてをご紹介します。
Contents
タウリンとは
タウリンは含流アミノ酸の一種で、元々ヒトの体内にも存在しているものになります。
人体の中では多くが筋肉に存在しているのです。それだけではなく、脳や脊髄にも存在しているのです。
健康ドリンクに配合されますので、肉体疲労に効果があるのです。具体的には肝機能向上による疲労回復効果があります。
そして、コレステロールを下げ血管を健康にする効果や高血圧の予防効果などがある成分になります。
不足すると疲労からの回復が遅くなるだけではなく、精神神経系にも悪影響を及ぼす可能性が高まります。
食品からの摂取も可能で、魚介類に多く含まれているのです。昨今では栄養ドリンクからの摂取が手軽になってきているため、よく利用されます。
タウリンのヘアケア効果とは？
タウリンには傷んでしまった髪の毛を修復してくれる作用があります。
それだけではなく髪の毛の成長因子を増産して毛髪の成長を促進する力があるのです。
タウリンはIGF-1という成長因子を増産することができます。
そのことから人のヘアサイクルに作用し成長期間を伸ばしてくれるのです。
それだけではなく太く強い毛髪を生み出せるようにしてくれるのです。
このように成長因子による健康な毛髪を生み出す力や髪の毛を補修してくれる力があり、血管の柔軟性を保ち血流を保持する力などにより美髪をサポートしてくれるのです。
タウリンの摂取方法
タウリンは内服する形で摂取するのが一般的になります。
全身への健康効果があることから内服すると、そのメリットを多く享受できるのです。
ドリンク剤で摂取するのもいいですが、魚介類を食べることでもいいでしょう。
ただ魚介類はコレステロールが多いこともあるため、摂り過ぎに注意しなければなりません。
タウリン自体は多く摂取しすぎたとしても体外に排泄されてまうため、摂り過ぎを心配することはないのです。とはいえやはり適量にするべきです。
ドリンク剤などで多量を一気に摂取してしまうと、吐き気や下痢など消化器系に異常が出ることがありますのでご注意ください。
タウリンの栄養
たんぱく質は筋肉、臓器、皮膚、骨、髪、血液などの材料です。
体内には約10万種類のたんぱく質が存在しているといわれています。
それらはわずか20種類のアミノ酸が数十～数百個以上結合しており、複雑に組み合わさることで作られているのです。
たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸
9種類の必須アミノ酸→体内で合成できないもの。11種類の非必須アミノ酸→体内で合成できるものの２つに分けられています。
タウリンの特徴と豊富な食材とは？
タウリンはアミノ酸の一種ですので、肉類、乳製品、魚介類に多く含まれています。
その中でも牡蠣・しじみ・あさり・ホタテの貝類、そして、たこ・いかなど軟体動物にも多く含まれているのです。
人体の中でのタウリンの役割としては、胆汁の生成・神経系の伝達があり、他にも浸透圧の調整・解毒作用・細胞膜の安定化など。
動物の実験では、タウリンが欠乏した動物の網膜機能に障害を起こすことが発見されました。
タウリンの効果・効能
胆汁酸
胆汁酸は肝臓でコレストロールから作られています。そして胆汁中に分泌されます。
タウリンは「胆汁酸の抱合」に必要？
タウリンの摂取することによって胆汁酸の分泌を促進させます。
胆汁酸の分泌を促進させることで、下記の効果を得られます。
①肝機能アップ
「体内の化学工場」の異名をもつ肝臓の働きのうち最も重要なこと
①代謝
②解毒
③胆汁酸の生成・分泌
これら3つになります。
胆汁酸の分泌を促進させることによって肝臓の「3大働き」ともいわれ、肝臓の働きを助けてくれるのです。
これは肝臓の負担を減らすということであり、肝機能アップにつながるのです。
動脈硬化予防
胆汁酸はコレストロールから生成されるのです。
そのため胆汁酸の分泌が増えることで、コレストロール値が低下します。
血液中のコレストロールが減りますので、動脈硬化の予防につながります。
脂肪燃焼
胆汁酸が界面活性剤として働きます。
そのため、脂肪が脂肪分解酵素リパーゼの作用を受けやすくなるのです。
つまり脂肪の分解が促進されることになり脂肪燃焼につながります。
カロテノイドの吸収を高める
βカロチンなどのカロテノイドは胆汁酸により乳化されミセルを形成して腸で吸収されるのです。
そのため、胆汁酸の分泌が促進されることでカロテノイド類の吸収が高まります。
ホメオスタシス
ホメオスタシスとは日本語で生体恒常性又は、恒常性維持機能のこと。
ホメオスタシスとは外部環境が変わっても体の値をある一定の状態に保つことでもあります。
ここでの体の値とは？
「体温」「血圧」「カルシウム濃度」。
ホメオスタシス作用があるのです。
タウリンのホメオスタシス作用とは？
例えば…
①交感神経の働きを抑制する。
【血圧が上昇したとき、下降させる働き】
②細胞内のカルシウムとマグネシウムのバランスを調整する働きがあります。
【細胞内のカルシウムイオンの恒常性維持に関わる】
疲れに効くって本当？タウリンの効果
効果のメカニズムは完全には明らかになっていないのですが、タウリンを摂取することで3kmほどの中距離走のタイム向上に繋がるなど、アスリートや自転車競技者では走行の距離延長や疲労感の軽減につながる結果も出ています。
動物研究の結果では、タウリンを投与することで筋肉が収縮する能力がアップすることや発揮する力がアップしたとされています。
そのほかにもマウスの研究でも運動による筋肉疲労やダメージの軽減も効果的と発表されています。
その他、タウリンの効果には、細胞の電解質バランスを調整するなど、胆汁の生成によって消化吸収を補助することや中枢神経や視覚などの機能補助があります。
他にも免疫機能維持や抗酸化作用などがあります。
タウリンが疲労に作用する仕組み
私たち人間にも、タウリンを摂取することで筋肉疲労や摩耗の原因となる老廃物の除去をしてくれます。
筋肉細胞へのダメージや酸化ストレスをも軽減する効果がある。
その他にも、運動時の脂肪燃焼の効率の上昇も確認されています。
効果的な体重減少を助ける効果もあるため、ダイエット効果にも繋がるでしょう。
人は、様々な理由で疲労感を感じることがありますね。
疲労感の度合いも様々ですが、運動機能をアップさせる効果や筋肉細胞へのダメージを軽減させる効果などがあり、身体的な疲労感を改善する可能性があります。
タウリン以外の疲れに効く成分
タウリン以外には、栄養ドリンクなどに含まれているカフェインをはじめとするグルクロノラクトン、ビタミンB群類、人参、カルニチン、スクロースなどが一般的にあります。
これらもタウリンと同様効果がある疲労回復の作用があるのです。
その中でもとくにカフェインは、中枢・末梢神経のアデノシン受容体に作用します。そのことによって興奮を司る神経系に作動します。
適量のカフェイン摂取をすることで、集中力の上昇につながり、反応性の向上があるとされています。
ただし、これらは身体の疲れなどに効果があるのもカフェイン効果ですね。エナジードリンクなどでは、これらが多量に含まれている場合もあるのです。
推奨されているカフェイン摂取量400mgを軽く超えてしまうこともあります。必ず飲む際には要注意です。
まとめ
今回は栄養ドリンクなど摂取しやすくやすくなっているため、期待されている効果や効能があり、疲労回復にいいだけではなく、頭皮や髪にもいい効果を生むことがわかっていただけましたでしょうか。
タウリンの効果と適切な摂取量を理解することが大切です。
大量に摂取したから良いのではなく、適切な量を把握して、より運動能力向上や疲労回復のサポート力が高まります。
