セレニウムという栄養素をご存知でしょうか?
「若返り」や「美肌」効果のある栄養として脚光を浴びていますが、実はセレニウムには薄毛予防の効果もあるんです。
今回はセレニウムはどんな栄養素なのか、セレニウムの働きや摂取方法などをご紹介したいと思います。
Contents
セレニウムとは
セレニウムは必須ミネラルのうちのひとつです。
燃えるときに月のような光を放つのでギリシャ語で「月」という意味を持つ「セレン」にちなんで名前を付けられました。
なんともロマンチックな名前ですよね。
セレニウムの働き
セレニウムには強い抗酸化作用と解毒作用があります。
この2つの働きが美肌や美髪を作り、そして頭皮や髪の毛のトラブルを防いでくれるのです。
その働きについて、詳しく説明していきたいと思います。
抗酸化作用
私達の体内にはコレステロールや中性脂肪が活性酸素の働きによって酸化した「過酸化脂質」という物質があり、これが溜まる細胞を傷つけるため動脈硬化の原因となります。
セレニウムはこの過酸化脂質の分解を促進させる働きがあり、細胞が壊れたり傷ついたりするのを防いでくれます。
また脂質の過酸化を予防することで、身体の老化を防ぐ働きもあります。
頭皮の老化を防ぐことで抜け毛・白髪・薄毛などを防いでくれる、まさに頭皮のために必要な栄養素なんです。
解毒作用
セレニウムには身体の中に蓄積された「水銀」「カドミウム」などの有毒物質を排出してくれる効果があります。
水銀なんて摂取してないから大丈夫、と思っていませんか?
水銀は農薬や魚(マグロやカジキ)などにも含まれています。妊婦さんはマグロを食べすぎないように、と指導されますよね。
これは水銀が含まれていて、胎児によくないためなんです。
カドミウムは農薬、排気ガス、タバコの煙などに含まれていますので、普通に生活しているとどうしても避けることができず、体内に溜まってしまうのです。
水銀もカドミウムも抜け毛の原因といわれています。
ですから、体内からこの水銀とカドミウムを排出するために、積極的にセレニウムを摂取する必要があります。
また水銀はアトピー性皮膚炎、アレルギー、めまい、頭痛などの原因になることがあります。
アトピー性皮膚炎やアレルギー、そして頭痛も薄毛の原因になります。
カドミウムは貧血、血圧上昇などの原因となることも。
貧血も薄毛の原因となりますので、水銀とカドミウムを上手に体外へ排出する必要があります。
セレニウムが足りないとどうなるの?
セレニウムが足りないと
ガン
認知症
甲状腺疾患
心血管障害
などのリスクが上がると言われています。
セレニウムを多く含む食品
では、セレニウムをどのように摂取したらよいのでしょう。
セレニウムは私達が普段食べている食品から摂取することができます。
セレニウムを多く含む食品は
カツオ
アジ
ほたて
ししゃも
牛肉
玄米
干しエビ
たらこ
ネギ
卵
ビール
などに多く含まれます。
サプリメント
食品から摂取できるとはいえ、なかなか毎日セレニウムのことだけ考えてメニューを決定せきませんよね。
そんなときに便利なのがサプリメントです。
サプリメントなら摂取する量も決められているので、手軽にセレニウムを摂取することが可能です。
ビタミンEと一緒に摂取すると効果アップ
ビタミンEも抗酸化作用があるビタミンとして有名ですが、セレニウムはビタミンEと一緒に摂取することで効果がアップします。
ビタミンEが含まれている食品は、
アーモンド
へゼルナッツ
ホウレンソウ
ブロッコリー
植物油
うなぎ
アボカド
などに多く含まれています。
上記のセレニウムを多く含む食品と一緒に摂取すると効果倍増でおすすめです。
薄毛予防・セレニウムたっぷりおすすめレシピ
<ホタテとホウレンソウのバター醤油ソテー>
食べやすい大きさにカットしたホウレンソウとホタテをバターでソテーし、醤油で味付けするだけなので簡単に作ることができます。
<うなぎの卵とじ丼>
うなぎの蒲焼きを食べやすい大きさにカットし、だし汁やお好みでめんつゆなどと一緒に卵でとじるだけのお手軽丼。
うなぎに含まれるビタミンEはセレニウムの働きを強化してくれるだけではなく、健康な髪の毛の育成には必要な栄養素です。
<ブロッコリーのたらマヨ和え>
ゆでたブロッコリーをたらことマヨネーズを混ぜたもので和えるだけの簡単レシピです。
ポテトサラダに入れると、ブロッコリーのタラモサラダになり、色々と応用が効くレシピです。
セレニウムを含む、鰹節をトッピングしてもおいしくいただけます。
またビール酵母にもセレニウムが含まれていますので、オススメレシピと一緒に飲むお酒はビールがおすすめです。
ただし、飲み過ぎは抜け毛の原因となってしまうので1杯〜2杯にとどめましょう。
適量ってどのくらい?
セレニウムには適量があるのでしょうか?
どのくらい摂取すれば、抜け毛、薄毛予防に効果的なのでしょうか。
適量
セレニウムの適量は成人であれば1日あたり55mcgと言われています。
ホタテなら4つ、ししゃもなら3匹くらいが適量です。
通常の食事量で十分に摂取できる量ですね。
過剰摂取は危険
抜け毛や薄毛に効果があると思うとたくさん摂取したくなりますよね。
でも、それは危険なんです。
セレニウムの摂取の上限は400mcgと言われています。
セレニウムの過剰摂取には髪の毛が弱く、脆くなるという研究結果もあります。
抜け毛や薄毛に効果があるからと過剰に摂取してしまうと、かえって抜け毛を促進してしまうこともあります。
多く取ったからといって効果が倍増するわけではありません。
適量を守って摂取するように心がけましょう。
また、セレニウムの過剰摂取は
下痢
吐き気
発疹
味覚異常
神経障害
爪の変形
歯の変色
疲労感
なども起こってしまう可能性がありますので、注意が必要です。
また1度に高濃度のセレニウムを摂取してしまうと、呼吸困難、心臓発作、腎不全などを引き起こしてしまうことがあります。
また、ガン治療をしている人などは治療薬との相互性などもありますので、必ず医師に相談しましょう。
どのくらいで効果がでる?
人によって違いますが、基本的に肌のターンオーバーは約1カ月と言われています。
頭皮を健康に保つためには3ターン、つまり3ヶ月は様子を見たほうがいいでしょう。
また、ヘアサイクルは2年〜7年ほどと言われています。
ですが、毎日古い毛が抜け、新しい毛が生えてきています。
頭皮を健やかに保ち、健康な髪の毛を育てることが抜け毛、薄毛予防には重要となってきます。
とはいえ、いつもより少し食生活に気をつけたり、サプリメントをプラスするだけなので、気が付かないうちに抜け毛予防ができてしまうかもしれません。
美肌や老化防止にも効果のあるセレニウム。
抜け毛予防をしながら、若返りや美肌が手に入るのは嬉しいですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
足りないと抜け毛や薄毛の原因となってしまうセレニウム。
普段の食事やサプリメントを上手に利用し、過剰摂取には気をつけてセレニウムで薄毛、抜け毛を予防したいですね。
おいしくて簡単なレシピもご紹介しましたので、よかったら作ってみてくださいね。