女性にも男性のように生え際が後退することがあります。
ただ男性と違うのは女性の場合の殆どはその後の対処の仕方次第でまた髪の毛が生えてくることが多いです。
ですから、生え際が後退したからと言って落胆せず前向きに生え際のケアをしていきましょう。
Contents
女性の生え際が後退してしまう10の原因
1 女性ホルモンと男性ホルモンの優位性がなくなったとき
女性の性ホルモンのうち女性ホルモンが9割、男性ホルモンが1割程度あります。
しかし、加齢やストレス、不規則な生活習慣のせいで女性ホルモンの割合が減ってしまい、男性ホルモンの割合が高くなることで女性の生え際の後退といった薄毛を発症してしまうことがあります。
では男性ホルモンが増えるとどういったことが起きるのかわかりやすく説明すると、おばあちゃんいますよね?
おばあちゃんでやたら声が低く男性のような声質の方っていませんか?
それは老化のせいで女性ホルモンと男性ホルモンの優位性が縮まったことが原因です。
頭皮にも同じような現象が起きているのです。
ちなみに男性の薄毛の殆どは男性型脱毛症といって、悪玉男性ホルモンが影響しています。
女性の中の男性ホルモンの優位性が増すと遺伝によっては悪玉男性ホルモンが悪さをし、女性の生え際を後退させてしまいます。
これを女性性男性型脱毛症といいます。
2 毎日のアレンジヘア
毎日のようにポニーテールなどきつく髪を結わくことで引っ張られる生え際の毛根が弱り、抜けやすくなります。
これを牽引性脱毛症といいます。
髪を結く際はキツく結くのではなくある程度緩めにするとか、普段は髪を下ろすとかしたほうが良いでしょう。
3 産後の抜け毛
産後の女性ホルモンの減少で髪が減ってしまいます。生え際は特にその影響を受けやすく、前髪が無くなったり、新しく髪が生えそろっても短いままで成長しないというトラブルが見られます。
これを産後脱毛症といいます。
産後脱毛症はしばらくすれば回復しますが、一部の方に前髪が伸びないといったことがあります。
4 若い女性に見られるストレスが原因となる若年性更年期障害
ストレスによって自律神経が乱れ、女性ホルモンが減少、血行不良が原因となり若年性更年期障害を発症することがあります。
そうなると髪の毛の生え際の髪が細くなり薄毛になってしまうことがあります。
こうした若年性更年期障害は女性のみならず男性にもしばしば見られる症状です。
5 スマホの普及によるブルーライトの影響
スマホから発っせられるブルーライトはメラトニンのバランスを崩しやすく睡眠不足や不眠症になりやすいです。その結果自律神経の乱れや血行不良、ストレス増大で生え際後退の原因となります。
現代のスマホの普及率は90%とも言われており特にエンターテイメントにも優れ若者の殆どはヘビーユーザーです。
そのため若い女性にも生え際の薄毛が目立ってきているのですが、最近ではある程度年齢の言った主婦層までもがヘビーユーザーと化してします。
ですからスマホによる体の不調や薄毛はある意味社会問題とも言えるでしょう。
6 お酒の影響
体の中に入ったアルコールは胃を通り抜け直接肝臓で分解されます。
その際アセトアルデヒドという体に害になる毒素を作り出します。
この物質は体の中でアミノ酸やビタミンによって排除されます。
アミノ酸は髪の材料となるケラチンたんぱく質を合成するのに必要な成分でビタミン類は血液や細胞分裂に必要な成長因子に必要です。
アルコールを大量に飲んだり定期的に飲むことで、これらの成分が不足してしまい薄毛の原因となってしまいます。
また血液中に入ったアルコールは毛穴から外へ汗や皮脂と一緒に排出するため、頭皮の毛穴にも深刻なダメージを与える可能性があります。
7 タバコの影響
タバコは髪だけでなく体に悪いものです。では髪の毛にはどのような影響があるのでしょうか?
女性の髪は女性ホルモンであるエストロゲンが強く影響します。タバコはその分泌の妨げになってしまいます。
タバコを吸うことで女性の中にある男性ホルモンを30%も増幅させるという研究が報告されています。
そのせいで女性ホルモンが減ってしまい薄毛を発症してしまいます。
男性ホルモンが関係しているので当然生え際の後退による薄毛の発症もありえます。
またタバコは血行を悪くしますので血管が収縮します。
頭皮には無数の毛細血管が流れていますが、タバコによる毛細血管の収縮は髪の毛に大ダメージを与えてしまいます。
特に生え際の毛細血管はもろいので、生え際後退の原因となります。
8 ドライヤーを使わない
つい最近までは「ドライヤーを使うと髪のダメージがひどくなる。」と言われていましたがその理由は「ドライヤーで髪を乾かすと髪の水分が抜けすぎてパサパサになる」ことでした。
しかし、今の髪の常識はドライヤーを使ってドライした方が髪に適量の水分量が残り健康的になります。
ドライヤーを使わず自然乾燥させると、髪の水分がドライヤーを使った時よりも余計に乾燥してしまいます。
キューティクルが閉じるまでの時間が長くかかってしまい、必要な水分までもなくなってしまいます。
濡れているときの髪はシスチン分解しており、キューティクルが開いた状態です。
ドライヤーを使えばそのキューティクルを短時間で閉じることができ、髪に必要な水分を閉じ込めることができます。
※ドライヤーを使って髪を乾かす際私たち美容業界ではドライ80%が最も良い水分量とされており、これ以上ドライヤーで乾かすとオーバードライと言って乾かしすぎになるのでやめ時を見極めるのも大切です。
更に重要なのがドライヤーを使うことで頭皮の雑菌繁殖を抑えることができます。
頭皮はただでさえ高温多湿、皮脂腺や汗腺がお顔のTゾーンよりも多いので、そう言った意味でもしっかり頭皮と髪をドライしたほうが薄毛予防になります。
9 朝シャン
この朝シャンも30年前くらいに、TVcmの影響で流行りました。
でもシャンプーは一日の汚れを落とす夜にする方が頭皮には健康的です。
1日の汚れには雑菌やホコリ、それと混ざった皮脂や汗がたくさん頭皮や髪についています。
夜シャンプーをしないとその汚れは枕やお布団についてしまいとても不清潔。
寝ているときは髪の毛の最も成長する時間なので、このような頭皮環境では健康な髪は育ちません。
また、頭皮に必要な皮脂の分泌は最大3時間かかります。皮脂は肌バリアになり、外での雑菌や紫外線、ホコリなどから頭皮を守ります。
朝シャンをするとその肌バリアが十分でないためこれも頭皮ダメージ、生え際の後退の原因になります。
10 一日数回のシャンプー
暑い日で汗をかいた日や頭皮のベタつきやニオイがきになったり、スポーツジム、ヨガなどをするとその後シャワーを浴びたりシャンプーをすると思いますが、こう言った悩みを抱えているとどうしても1日に何度も頭を洗ってしまいます。
しかし1日に何度も頭を洗うと帰って余計に皮脂が過剰分泌しベタベタな頭皮や髪になってしまいます。
そのべたついた皮脂はやがて酸化しニオイの原因や薄毛の原因となってしまうのです。
どうしても1日に数回頭を洗いたかったらシャンプー剤を使わず、シャワーだけにしましょう。
そうすれば必要な皮脂まで根こそぎ落とす心配がありません。
ちなみに皮脂には常在菌という良性の菌が存在します。それらは他の雑菌を食べてくれたり余分な皮脂を食べてくれます。
また皮脂の脂分は頭皮を保護膜で紫外線などから守ってくれます。
【まとめ】
女性にも様々な理由で生え際が後退してしまうことがあります。
しかし女性の場合男性と違って回復させることができるのです。
上記にあるような女性の生え際後退の理由を理解することができ、さらには頭皮ケアをしっかり習慣化することでまた生え際の髪の毛を成長させることができるでしょう。