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カフェインが薄毛の原因に?!
コーヒーや緑茶、紅茶など日々何気なく口にしている飲み物にはカフェインが入っています。
そのカフェインが薄毛の原因になるという噂を耳にしたので本当なのかどうか、なぜカフェインが薄毛の原因になるのかを調べてみました!
カフェインとは?
そもそも、カフェインって何なのでしょうか。
カフェインはコーヒーの中に入っているものなので「カフェイン」と名付けられたようです。
「Coffee」+「in」そのまんまですね。
カフェイン単体だと、「興奮作用を持つ、世界で最も使用されている精神刺激薬」という説明が出てきます。
精神刺激薬と聞くと、とても過激な薬のように思えますが「眠気覚まし」の薬ですね。
受験勉強や、お盆などの高速道路の渋滞の際にカフェインのドロップを口にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
子供や妊婦さんはNG
妊娠中の方や子供はカフェインを控えるように、といいますよね。
お腹の中の赤ちゃんに胎盤を通してカフェインが届き、赤ちゃんが低体重になったりしてしまうからです。
また、頭痛や貧血の原因にもなってしまうので、少ない摂取量でも影響が出てしまう妊婦さんと子供は控えなくてはいけないのです。
競技によってはカフェイン断ちするスポーツも
強心作用から高心拍数になる競技の選手は普段から心臓発作や不整脈を防止するためにカフェインを控えているそうです。
試合の3日前には完全にカフェインを断って試合に備えるのだとか。
そのくらい、カフェインの作用は私達が思ってる以上に強いものだということがわかります。
カフェインの作用
カフェインには興奮作用のほかに
・覚醒作用
・強心作用
・解熱鎮痛作用
・利尿作用
などがあります。
そして、髪の毛に必要な亜鉛の吸収を妨げる働きもあります。
一つずつ、詳しくみていきましょう。
覚醒作用
カフェインには「ノルアドレナリン」という興奮状態にする物質の生成を促す働きがあります。
このノルアドレナリンの働きによって脳が覚醒し、眠気が覚めたり疲れを感じにくくなったりするのです。
疲れが取れる気がしますが、実際に疲れが取れるわけではなく、疲れてはいるけれどそれを感じにくくさせている、ということなので十分な休息は取り、摂取師すぎには注意しましょう。
カフェインの摂取によって、眠りが浅くなったり睡眠時間が短縮したりすると血行の妨げになり頭皮や髪の毛に栄養が届きません。
結果、薄毛、抜け毛の原因になりますので取りすぎないように注意が必要です。
強心作用
カフェインには心臓の収縮力を高める働きがあります。心拍数や血圧も上昇するのでカフェインを取りすぎると心臓がドキドキするのはそのせいです。
ですので、運動する際にカフェインをたくさん摂取してしまうと心拍数が上がりすぎ不整脈や心臓発作の危険があります。
くれぐれも注意が必要ですが、適量なら血液を送り出すポンプが活発になり育毛効果も期待できます。
適量には気をつけて摂取しましょう。
解熱鎮痛作用
カフェインには解熱鎮痛作用があります。
市販の鎮痛剤にカフェイン(無水カフェイン)が配合されているのはこの解熱鎮静作用があるためです。
また、薬によってはその効能を増強する効果もありますので、他の成分の効能を強化するために配合されることもあります。
利尿作用
コーヒーやお茶を飲むとお手洗いが近くなりますよね。
それはカフェインのもつ利尿作用のせいです。
カフェインを摂取すると交感神経が刺激され優位になります。
腎臓の血管が拡張し、余分な老廃物などを外に排出しようとして、利尿作用となるのです。
塩分などを取りすぎたときにはいいかもしれませんね。
亜鉛の吸収を妨げる
カフェインには髪の毛の育成、生成に必要な亜鉛の吸収を妨げてしまう働きがあります。
カフェインの中にはタンニンという物質が含まれています。
このタンニンは鉄分と結びついてしまうという性質を持っているため、髪の毛に必要な亜鉛などのミネラルが吸収されにくくなってしまうのです。
コーヒーや紅茶を飲むときには、亜鉛の多く含まれた食品と一緒に飲むといいでしょう。
亜鉛の多く含まれている食品は牡蠣、チーズ、アーモンドなどですがコーヒーに合いそうなのはアーモンドくらいなので、鉄瓶で沸かしたお湯でコーヒーを入れるなどの工夫が必要です。
代替えの飲み物
カフェインを控えたい。でも水やジュースも・・・という方のために、コーヒーやお茶の代替えでカフェインの入っていない飲み物をご紹介します。
ココア
ココアにはポリフェノールと亜鉛が含まれていて、カフェインは入っていません。
牛乳で作ればカルシウムも取れるので、髪の毛の生成に必要なたんぱく質も補うことができます。
豆乳
豆乳は大豆からできています。
とても良質な植物性たんぱく質なので、おすすめです。
そして、豆乳にはイソフラボンという女性ホルモンに似た働きをする成分が含まれています。イソフラボンを摂取することによって薄毛予防にも効果的です。
たんぽぽコーヒー
たんぽぽコーヒーという飲料をご存知でしょうか?
たんぽぽの根からつくられたコーヒーに似た風味のある飲み物です。
カフェインが入っていないので子供や妊娠中、授乳中でも飲むことが可能です。
ルイボスティー
ルイボスティーはマメ科の植物から作られた飲み物です。
鉄分が豊富なので貧血の人にもおすすめです。
カフェインが入っていないので夜寝る前に飲むこともできます。
いろんなフレーバーのものが市販されているので好きなフレーバーを選ぶとリラックス効果もあり、抜け毛予防にもなります。
ミルクを入れてミルクティーにしても美味しく、たんぱく質も摂取できるのでおすすめです。
カフェインレス
カフェインレスコーヒーや紅茶も最近ではたくさん市販されるようになりました。
コーヒー店でも、カフェインレスで注文できるお店も増えています。
普通のコーヒーや紅茶と比べると物足りないと感じる人もいますが、慣れればおいしく感じますので、コーヒーを飲みすぎたな、と思ったら寝る前はカフェインレスにするとか工夫するといいでしょう。
1日にどれくらいなら飲んで大丈夫?
では一体1日にどれくらいのカフェインなら薄毛の原因になることはないのでしょうか。
1日2杯までなら大丈夫だと言われています。
しかし、毎日摂取するのはおすすめできないので、休肝日ならぬ休カフェイン日を作って体を休ませてもいいかもしれませんね。
エナジードリンクには注意!
市販されているエナジードリンク。
疲れている時に飲むと元気がでてくるような気がしますよね。
お仕事中に飲んでいる人も多いのではないでしょうか。
このエナジードリンクにも覚醒作用と興奮作用のため、大量のカフェインが含まれているものがあります。
以前、エナジードリンクを大量摂取して心臓発作を起こした事故が話題になりました。
これも、カフェインの興奮作用と強心作用のためです。
飲むときにはよく成分を確認し、多用しないように気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
カフェインにはメリットとデメリットの両方がありましたね。
適度に摂取して、デメリットは回避し、薄毛の原因を作らないようにしましょう。