髪がキレイだと、それだけで美しく見えますね。
歩く度にツヤのある髪、ツヤのあるサラサラヘアには思わず触りたくなる魅力があります。
そもそも髪の毛のツヤとはどんな輝きでしょうか。
髪の毛のツヤとは、ツヤのある髪にあたった光の反射のことを言います。
反射する部分としない部分の境界にくっきり見える頭上の光の輪。
その反射光が強くなると光の輪が円形に輝きます。
この光の輪は、皆さんご存知の通り「天使の輪」と言われているものです。
女性にとって美しい髪への憧れは、現代だけではなく、昔から美しい象徴と言われているだけ変わらないのです。
それは、奈良時代「五味子(さねかずら)という植物があります。
そのつるや葉から出るネバネバの汁を美容液替わりに髪につけたり、ツヤを出すものとして使用していた」と言い伝えられています。
女性に毛髪の悩みは、「白髪」がダントツですが、「ハリやコシ・ボリュームがない」「ツヤがない」といった悩みが年齢とともに急増しています。
これは、なんと10代からのお悩みでもあり、15年前から変わらないお悩みです。
「ハリやコシ・ボリュームがない」という悩みは、「毛髪が細くなる」ことが関係しているのではと考えられています。
しかし、「ツヤがない」という悩みは、原因が何かがあまり研究されていないのが現状のようです。
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ツヤとうねりには?
半年間パーマなどをかけていない方でも、ツヤ値は20代と比べてみると、50代・約20%、60代・約30%も低下してしまうのです。
低下するだけではなく、ツヤがなくなり天使の輪ができないのです。
このことから、うねりのある毛髪ほどツヤがなくなるということです。
その関係性は?
うねりが強く現れてくる頻度として、10代では36%になり、年齢と共に60代になると75%へと増えています。
この結果から年齢を重ねるごとに髪のうねりは強くなり、同時に髪の水分がなくなり髪ツヤも低下していることがわかります。
そこで、髪の構造からツヤを出す方法を導きましょう。
髪の構造とは?
髪の毛1本を大きくわけると、外側からキューティクル・コルテックス・メデュラの3層からなり、それぞれの役割があります。
美しい髪と聞いて、思いつくのはキューティクルですね。
キューティクルは一番外側にあるため、ダメージに弱いため、紫外線やドライヤー、シャンプーの摩擦やブラッシングなどで外部からの刺激に傷つきやすく、髪のツヤや感触に左右しますね。
しかし、勘違いしやすいのは、髪のうねりの原因をキューティクルだと思ってしまいがちですが、キューティクルではないのです。
実は、キューティクルの内側にあるコルテックスという細胞に関係が深いのです。
そこで、重要な役割を持つコルテックス細胞とはどのような構造なのでしょうか。
コルテックス細胞の構造
1本の毛髪はコルテックスが束になったものです。
1つ1つのコルテックスの中には、縦方向に繊維が走っています。
この繊維が並行かねじれて並んでいるかの違いによってコルテックス細胞は性質の異なる2種類に分けられます。
毛髪の性質、太さ・硬さ・強さなどが決まり、通常12~13%の水分量が毛髪のしなやかさを左右します。
うねり毛は、ヘアカラー施術などのダメージを受け続けると、うねりが増長してしまいます。
年齢とともに白髪が気になり、カラーリング頻度が増えるため、後天的な影響も重なります。
そして、何よりも頭皮の毛穴の詰まりで、うねりになるため、ヘアアイロンなど使用する際はキューティクルも傷つけやすいですが、コルテックスにもダメージがでるため、うねりが増長してしまいます。
コルテックスのポイントはココ!
・コルテックスは髪の85~95%を占めている大切な部分。
・コルテックスは、コルテックス細胞の他、髪の色を決めるメラニンも含まれております。
パーマ剤など薬品の作用を影響で、タンパク質が溶け出しやすく、ツヤがなくなるなど、水分調整機能が低下することがあります。
ツヤを出すキューティクル
キューティクルは、毛髪の表面をおおっており、外部の紫外線などの刺激から毛髪内部を守っている部分です。
コルテックスのタンパク質や水分が失われないように働き、髪にツヤを与えているのです。
根元から毛先に向かってウロコ状(紋理)に重なり合い、1枚の細胞は非常に薄く、通常6~8枚が密着した層になっています。
傷んだ髪は、それが乱れてしまいます。
芯となるメデュラ
メデュラは、毛髪の芯にあたり、空気を含んでいるため空洞のようになった蜂の巣やスポンジのような細胞が並んでいます。
多孔構造なのです。
鉛筆の芯のように完全につながったものや、ところどころが切れているもの、まったくないものなど、その形状はさまざまです。
一般的に太い毛髪ほどにメデュラが多いため、うぶ毛や赤ちゃんの毛髪にはないのです。
メデュラは知れば知るほど面白い
メデュラは、空洞になっているため、体温の保存・断熱効果があると考えられています。
動物では、シカやウサギの冬毛なども多孔構造のメデュラの割合が多いのです。そのため、冬場の冷気から体温の低下を守る働きがあります。
そして、空洞が多数あるため、光を四方八方に散乱して反射!それにより髪の光の反射、つまり髪の光沢や輝きに影響を与えます。
髪の毛は、金属と結合しやすい特徴もあり、金属には有害物質・重金属があります。
これらの金属系の成分は、メデュラがある髪は、ヘアカラーなどが施されてない限りメデュラに多くの割合で金属成分が分布されるのです。
ただし髪は、金属成分が結合しやすいため、体外にある外部の金属成分も吸着しやすいのです。
しかし、体内の金属が髪に含まれたものなのか、外部からの金属が髪の毛に吸着したものか、その判断は難しいと言われています。
これらメデュラにはもっと解明されていないことが沢山あります。
健康毛と美髪は違う!
健康毛とは、キューティクルが開いていない状態。
つまり新しく生えてきた髪の毛のことです。
外部からの刺激がない状態のことです。
美髪とは、実は「髪を触ると滑らかで艶がある健康そうな髪」のことなのです。
ですから、傷んでしまったら健康毛には戻らないのです。
しかし、キューティクルが開いてしまった髪は正しいヘアケアや食生活の見直しをすることで、ツヤのある髪は維持することができます。
しかし、髪が傷むからと、お洒落を諦めるのではなく、お洒落を楽しみながら、ヘアケアを取り入れるために髪の傷みを放置しないことを心掛けましょう。
薄毛や抜け毛は、年齢ではなく傷みを放置や栄養不足などが原因で進行してしまいます。
女性にとって、髪は心のバロメーターでもありますね。
美容室で気に入った髪型にしたり、パックなどをして髪艶があって艶々になるだけで、モチベーションが上がる人も多いでしょう。
バッサリ切って気持ちが振り切れたり、気持ちにケジメつけられたりと、髪ひとつで、人生変わるくらいとても気持ちが変わる人も多いのです。
ココがポイント!
肌は傷がついたら放っておけば自然治癒で自然に傷は治ります。
しかし、髪は傷んだまま放っておくと、傷が治るよりも傷みが悪化してしまい、切れ毛や抜け毛・薄毛にまで繋がってしまいます。
今までやってきたカラー、パーマ、ヘアアイロン、紫外線、摩擦などのダメージがすべて蓄積しています。
一度でも傷をつけてしまった髪はカットするまで、ずっとその傷は残り続くのです。
残念ながら、どんなトリートメントを用いても髪を元に戻すことはできないのです。
トリートメントにできるのは、ダメージの予防・補修だけで、修復にはならないのです。
キレイな髪になりたいのであれば、余計なダメージを負わせないように予防をする必要があります。
まずは、間違ったヘアケアを見直すことが先決です。
お湯だけで洗うお湯シャンはご存知でしょうか。
海外セレブの間で流行していましたが、日本にも広まっていました。
確かに、髪の負担は減らそうとシャンプーを使わないのもわかります。
ですが、シャワーだけで落とせるのは、ホコリ・汗などの分泌されたばかりの皮脂や汚れだけなのです。
頭を洗う目的は、頭皮の毛穴を清潔にしておくことです。
皮脂、排気ガス、タバコのタールなどの脂溶性の汚れを毎日洗い流すことが重要です。
何もしていなくても、空気中にはあるため、必ず毎日洗い流すことが必要です。
これらの汚れは、シャワーだけでは落とすことができません。
そして、脂溶性の汚れが残ったまま放置すると、頭皮のニオイだけではなく、薄毛・抜け毛になりやすいのです。
ツヤはあるけど、なんか臭う!頭皮がベタベタ!そんな髪は美髪とは言えません。
そして、抜け毛の原因です。
しっかりシャンプーをして頭皮をキレイな状態に保つことで、シャンプーで摩擦がおきても、洗った後のケアで軽減でき、新しい髪の毛が生えてきます。
それでは、一番髪が傷みやすいのは濡れた髪です。
自然乾燥の人も多いでしょう。
ドライヤーの熱で、髪が傷むと思っている方もいますね。
ですが、実は自然乾燥させている間の髪の方が、摩擦の刺激をとても受けやすく、弱いのです。
髪が傷みやすい状態で長く放置してしまうと、切れ毛や枝毛の原因になりやすいのです。
それに比べるとドライヤーで少しの熱と風を使って早く傷みにくい状態にしてあげる方が髪には負担が少なくすみます。
現在はドライヤーも改良され、数分あてるだけで、乾くのも早く、ツヤが出るものも増えていますね。
お風呂でしっかりシャンプーで頭皮をキレイにした後、必ずドライヤーを使って髪や頭皮を乾かしましょう。
髪はどのくらい伸びる⁈
髪は1ヶ月に1〜1.5センチ伸び、1日に約0.3mm、1ヶ月に1〜1.5cmのペースで成長し、毎月約1センチは新しい髪が生え変わります。
頭皮を清潔に毛穴がキレイに維持することで、毛母細胞がある限り必ず髪は生えてくるため、薄毛や抜け毛・切れ毛に関しては改善へと繋がります。
髪がすごく傷んでしまって髪ツヤがない!美髪になれない!と諦めても、少なからず毎月約1センチは新しいキレイな髪が生えてくるのです。
いままでは髪に負担をかけてばかりだったかもしれませんが、新しく生えて来た髪を大切に育てていけば薄毛予防にも繋がります。
若い人達にも増えてますが、髪の傷みやパサつきで悩んでいる人も多いです。
カラーリングやヘアアイロンなどのダメージを受けて傷み過ぎた髪は、どんなに良いトリートメントを使うよりも、傷んでいる髪をカットをして、頭皮をキレイに洗浄し、ヘッドマッサージで新陳代謝を上げることで、毛母細胞から血流が良くなり、毛先までの再生が早まります。
そして、栄養を行き届くように日々の食生活の見直しを心掛けましょう。
食生活の中でどのような効果があるのでしょうか。
キレイに伸ばすには乳製品
ヨーグルトやカッテージチーズにはガセインというタンパク質が豊富です。
髪の毛の主成分は、たんぱく質ですので、健康毛を維持するためには必要な栄養素のひとつです。
乳製品の他に亜鉛・クエン酸・ビタミンCがオススメです。
抜け毛を防ぐのは、油の多い魚
サーモンやサバなどの脂質の多い魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、抜け毛・薄毛には必須なんです。
魚には鉄分やビタミンB12などの栄養素が豊富に含まれ、髪だけではなく美肌にも内臓にも大切な役割があります。
髪の毛の毛包に酸素を運ぶのに鉄分が必要です。
不足すると抜け毛や薄毛になる原因にもなります。
それだけでなく、カラダにも鉄分はとても必要なのです。
体内の鉄分が不足してしまうと、髪の毛まで栄養がいかずに毛髪にダメージを与えてしまいます。
特に女性は鉄分が不足しやすいので注意が必要ですね。
コシ・ハリある髪を手に入れるにはホールグレイン
精製されてないホールグレインのパンやシリアルには、亜鉛、ビタミンB、鉄分が多く含まれております。
特に亜鉛の摂取は、健康な髪の毛を保つうえでとても重要なものであり、女性にとっては髪の毛のコシやハリに影響が大きいのです。
そして、髪の毛を作る細胞を活性化させる効果がありますので、薄毛や抜け毛予防には最適ですね。
フケの対処にはクルミ
クルミにはセレニウムという不可欠なミネラルが含まれています。
これは頭皮の乾燥が原因のフケやカサつきを防ぐ働きがあります。
頭皮のカサつきが原因で抜け毛にもなり、新しい髪が生えるのも妨げてしまう可能性にもなってしまいます。
亜鉛もフケの原因となる炎症を抑えてくれますね。
髪のツヤを出すには、にんじん
にんじんはツヤがある髪質に導いてくれる効果があります。
ビタミンAが非常に豊富な野菜で、髪本来のツヤを高めてくれます。
紫外線から頭皮の日焼けや乾燥を守ってくれます。
他にも赤・黄ピーマン、オレンジ、トマト、アプリコット、ほうれん草などもおすすめです。
髪の乾燥対策には緑の濃い野菜
濃い緑の野菜には、ビタミンAとCが豊富ですので、保湿する意味で頭皮に良いと天然コンディショナーとして頭皮状態を整えると有効とされており、良質なオイルといわれているオリーブオイル・亜麻仁油などと同じ効果です。
以上のことから、髪は一度傷めてしまうと、修復は難しいですが、お洒落をしないでカラーリングをしないとかではなく、毛先の枝毛や傷めてしまった部分をヘアカットするなど、傷まない髪にするための予防を常に心掛けることが大切です。
頭皮状態を清潔に保ち、食生活を見直し、身体の内側から健康になることで、髪の輝きになり、健康な髪・美髪を手に入れることができます。