どうしてこうも毎日髪が乾かないのかしら?とお悩みの貴女。
もしかしたら、ドライヤーの使い方が間違っているかもしれませんよ!
まずは、お手持ちのドライヤーの設定モードを見直した上で、下準備を行い、ドライヤーの風をうまく使い分けることで、貴女の髪を乾かすのは時間がぐっと短縮できます。
是非、今回お話しするドライヤーの使い方を一緒に実践し、貴女ご自身でそのすごさを体感してみませんか?
まずはドライヤーを見直してみましょう!
しばらくドライヤーを買い替えてないなあと思われる貴女は、是非、確認をしてみて下さい。
髪のセットだけではなく、素早く乾かすことを考えるなら、風量1.3㎡/分は必要になります。
電力消費量は1200w程度ですね。この基準を下回るようなら、買い替え時かもしれませんよ。
あともう一つ、確認をすべきことがあります。それは、風の強弱の設定と温風・冷風の使い分けができるかどうかということです。
髪を効率的に乾かすには、風を使い分ける必要があるのです。
具体的には、まずは「強の温風」で、頭皮と髪の8割ほどを乾かします。このモードは、強く温かい風により、髪を分散させながら乾かすことができますよ。
次に「弱の温風」で、80~100%になるまで乾かします。このモードは、髪が散ることなく、しっかりスタイリングできるため、仕上げや前髪を乾かすのに便利です。
最後は「冷風」ですね。髪や頭皮に温風を当てることで熱を持ってしまっているので、その余熱を逃し、髪の過度な乾燥(オーバードライ)を防いで、スタイルキープをすることができます。
こんな感じで、髪を早く乾かすには、ドライヤーのパワーと細かいモード設定ができることが前提になります。
更に、ノズル(吹き出し口)が取り外しできると、より一層時間短縮をはかれますよ。
では次に、ドライヤーで乾かす前の下準備についてお話しします。
ドライヤーを使う前には下準備が必要です!
ここでいう下準備とは、タオルドライをすることです。えっそんなこと?と思われるかもしれませんが、ドライヤーをかける時間を短縮するためには大切な作業なのです。
もしも、お風呂から出で、髪から水滴がぽたぽた落ちる状態からドライヤーを使い始めたとしますよね。すると、相当な時間がかかってしまい、ぐったり疲れるはずです。
ですから、タオルドライなのです!
お風呂から上がったら、すぐに髪をタオルで包み込み、軽く押すようにして水気を拭き取ります。
この際に、髪をゴシゴシ擦り合わせるのはNGですよ。
髪に相当なダメージを与えてしまいます。何度がタオルドライを続けて、髪から滴が落ちなくなったら下準備は完了です。
ところで、髪をドライヤーで乾かす時間を短縮するのは、ご自分が疲れるからとお思いかもしれませんが、それだけではありません。
髪をダメージから守るためにも必要なことなのです。
なぜかというと、髪は濡れている状態だと、キューティクルが開いているため、ちょっとした刺激で内部の栄養や水分が流れ出てします。
特に髪は爪と同じく、主にタンパク質でできているため、熱を長時間当て続けられると、内部にあるタンパク質が固まる、いわゆる「タンパク質の熱変性」という現象が起こってしまいます。
すると、髪の表面にダメージホールという穴ができ、内部から栄養や水分が漏れやすくなってしまうのです。
次第に髪は、乾燥してパサパサになり、ダメージヘアへとまっしぐらです。
カスカスでスポンジのようになってしまった髪は、水分をどんどん吸収するようになり、益々乾かなくなるという悪循環に陥ります。
ですから、下準備をして、短時間でさっとドライヤーで乾かすことが重要なのですね。
では、自然乾燥なら熱変性を起こさなくて済むわよねと思われるかもしれませんよね。
これもNGです。というのも、先にお話しした通り、濡れた状態の髪は痛みやすいのはもちろんのこと、髪に覆われた頭皮が、長時間濡れたままで放置されることになります。
すると、雑菌の温床になり、かゆみや嫌な臭い、炎症を引き起こし、頭皮環境を悪化させてしまうのです。
頭皮がダメージを受ければ、髪の土台が崩れることになるので、健やかな髪が育たなくなります。
そのままに放置していれば、髪は細くなり、抜け毛が増え、やがて薄毛へと発展しかねません。更に縮毛やうねり、白髪を増加させる原因にもなります。
というわけで、自然乾燥もお勧めできないのです。
では、ドライヤーの上手な使い方をご説明します。
ドライヤーを使ってみましょう!
お手持ちのドライヤーで一緒にトライしてみましょう。では、順を追って説明しますね。
まずは、頭皮を乾かします
この作業により、頭皮から髪へと乾燥が伝わるため、全体をより早く乾かすことができますよ。更に、毛先が収まりやすくなるというメリットもあります。
実際の作業としては、強の温風で行います。
もし、貴女がお使いのドライヤーにノズルが付いているなら外した状態で、熱を分散させるようにして下さいね。
少しずつ毛束を、軽く引っ張るように垂直に持ち上げては、根元にドライヤーの風を当てていきます。
先にお話しした通り、濡れた髪は熱に弱く、60℃程度でもタンパク質の熱変性を起こしてしまいます。
必ず、髪から10センチほどドライヤーを離すようにします。
そして、場所を替えつつ、まんべんなく風を当て、完全に頭皮を乾かします。
美容師さんのように、ドライヤーを小刻みに振っても良いですね。
風が1ヵ所に当たりすぎず、まんべんなく当てることができるので、タンパク質の熱変性も起こりにくくなります。
また、耳周りやえり足が疎かになりやすいので、くれぐれもお忘れなく。
実はこの作業により、髪の中間辺りまで自然に乾いてしまうというメリットもまであるのですよ。
次に前髪を乾かします
ノズルを取り付け、弱の温風を用います。
両端の斜め上から吹き下ろすように風を当てます。
それにより、貴女の前髪のクセが出ずに、真っ直ぐに下ろすことができますよ。
更に、仕上げを行います
引き続き、弱温風を使用します。
ここでは、あともう少しで完全に乾く手前の状態にあるため、毛流れを整えて、理想のヘアスタイルを作ることができます。
いわゆる、水素結合を利用するのです。
ここでももちろん、髪が分散しないようにノズルを取り外さず、少しずつ毛束を軽く下へ引っ張りながら、上から下へと風を当てていきます。
これにより、髪の表面のキューティクルを整えることができ、また、長い毛の中に混じっている短い毛を目立たせることなく、抑えることができますよ。
最後はクールダウンさせ、全体を整えます
ここでは、冷風を用います。温風で熱くなった髪をクールダウンさせ、乾かしすぎ(オーバードライ)を防ぐことができます。
それにより、髪にツヤを与えることができますよ。
この際も、毛束を軽く下へ引っ張りつつ、上から下に向かって風を当てることをお忘れなく。
ドライヤーをかけ終わったら、気を付けていても多少髪が絡まっている場合があります。必ずブラッシングをしてから終了にして下さいね。
髪がなかなか乾かないとお困りの貴女へ、ドライヤーの正しい使い方を説明してきました。
慣れてしまえば、そんなに難しいことはないですよね。
何度が繰り返せば、すぐに手順は覚えられると思われますが、最低限ドライヤーを使う際に守らなければならないのは、
①頭皮、髪の順で乾かすこと
②必ず、髪から10センチ離して風を当てること
③風は横からか、またはキューティクルの流れに従って上から下に向かってかけること
の3点になります。
その上で、より便利になりつつあるドライヤーを取り入れたり、下準備としてタオルドライを習慣にすることで、より時間を短縮することができます。
これで毎晩ドライヤーで苦労することなく、ツヤ髪を手に入れられますね。