女性の薄毛の問題は、精神的にも深刻な影響を与えます。
誰でも薄毛になりたくはないのですから、様々な対策も考えられてきました。
多くの方法が作られてきた中で、筋トレも実は効果的な対策に繋がるのです。
筋肉量が少ない女性だからこその問題
女性の筋肉量は男性よりも少ないのが一般的です。
体の構造の違いとしても考えられますが、ホルモンなどのバランスから見ても、男性の方が多くなりやすい特徴を持っています。
筋肉そのものに男女差はほぼありませんが、男性ホルモンが優位に立ちやすい違いがあり、量に差がついてしまうのです。
そのため同じような筋肉量を維持しようと思うと、成長ホルモンの分泌を促しやすい状態を作らなければいけません。
つまり、同じようなトレーニングをしたとしても男性のようなマッチョな体型になったりはしないのです。
筋肉量が少ないということは、様々な面に影響を与えていきます。
その一つが血行の違いです。
筋肉には様々な役割がありますが、動くためにはエネルギーが必要になります。
そのため体を動かすと、脂肪などを消費するのです。
筋肉が動くと、エネルギーを燃焼させて消費するため、熱を発生させます。
この熱を血液が全身へとをめぐらしてくれるのです。
人間の体が温まっていくのを感じるのは、運動をした時でしょう。
筋肉が動くと動かした場所だけではなく、全身が温まっていくのを感じられます。
これが筋肉の大事な役割です。
女性の筋肉量が一般的に少ないとするのであれば、全身へ運ばれる熱の量も少なくなってしまいます。
女性の中に冷え性が多いのは、このような筋肉のつき方に違いがあるからです。
栄養がなければ髪はできない
頭皮では、髪を作るために様々な働きが進められていきます。
成長ホルモンなどの影響を受けますし、毛乳頭から毛母細胞へ髪を作り出すような指令も働いて行くのです。
様々な働きが組み合わさって初めて髪が作り出されますが、最も大事なことは栄養がなければ、どのような方法でも髪は作れません。
燃料がなければ動けない車と同じで、栄養がなければ髪を作り出すことができないのです。
この栄養がどこからやってくるのかがポイントになるでしょう。
頭皮で髪を作るための栄養は、毛細血管で運ばれてきます。
太い血管ではなく細い血管がいくつも通っており、これが毛母細胞に髪を作り出す栄養を運んでくれるのです。
大事な栄養を運んでくれますが、ここに筋肉量が関係してきます。
頭の筋肉と言うと何か違和感を感じますか、血液を送り出していく筋肉が少なければ、頭皮にも血液が回って行きにくいのです。
人間の血液は心臓が送り出してくれますが、これだけでは力が足りません。
全身の筋肉がポンプの役割を持っており、各所へ血液を送ってくれているのです。
同時に筋肉が発する熱も運んでくれますが、頭皮にもしっかりと伝わってきます。
問題はこの力が弱いと、頭皮などに血液がやって来ません。
理由はいくつも存在します。
女性の中には手足の冷え性に悩む人も少なくないでしょう。
末端部分が冷たくなる状態を指しますが、血液が熱を運んできてくれないからです。
血液を押し出す力が弱くなると、末端部分で毛細血管が広がりません。
一緒に熱が伝わってこないため、どうしても冷たくなってしまうのです。
ストレスも原因につながります。
人間の体はストレスがかかると、生命活動に危険があると判断してしまうのです。
末端部分は生命活動としては絶対に必須とは言えません。
しかし、内臓などに問題が起きれば、生命活動を続けていけなくなる可能性が出てくるのはすぐにわかるはずです。
人間の体もそのように判断し、末端部分の血管を収縮させ、生命活動に必要なところに優先的に血液が送られるようにします。
つまり、生命活動にあまり影響を与えない頭皮にも血液は送られにくくなると言えるでしょう。
このような状況が起こらないようにするのが、薄毛予防には大事な方法となります。
必要な筋肉をつけるのが目的
筋肉量が少ないからこそ、末端にも栄養が送られてこない状況が生まれてしまいます。
つまり、筋トレをすること自体は、直接頭皮に影響を与えるわけではありませんが、間接的に薄毛予防につながる方法と言えるでしょう。
悩みの種である冷え性予防にも役立ってくれます。
女性の中には勘違いしてしまう人がいますが、筋トレをする目的は筋肉をつけるためであり、健康な状態に体をシフトすることです。
ムキムキな体を作り上げるようなものではなく、健康を維持するために必要な筋肉量をつけるところに意味があります。
実際にトレーニングをすると、体型が変わってしまうのではないかと思う人もいるでしょう。
しかし、一般的なトレーニングを繰り返したからといって、強大な筋肉がつくいうわけではありません。
筋肉をつけるためのトレーニングと、一般的な筋力アップのトレーニングは方法が異なります。
同じ方法をしていても、そのような筋肉はつけられないのです。
冷え性対策や薄毛に使われるような筋肉量は、マッチョな体型にする必要はありません。
体型が変わりスタイルが違ったように見えるほどの筋肉をつけるようなトレーニングもしなくて済みます。
それそれほどの筋肉をつけるためには、食生活なども変えていかなければいけません。
管理された中でトレーニングをして初めてそこまでの筋肉がつくからです。
血液を送り出す力を高め、熱を運んでくれるようにするのであれば、普段の生活の中に取り入れてくるレベルの運動で問題ありません。
誰でも出来るような日常レベルの運動をしていくことで対処できるのです。
誰でもできるスクワットで筋トレ
日常的にできる筋トレとして活用されてきたのがスクワットです。
想像するのとそれほど大きな違いはありません。
背筋を伸ばし真っ直ぐとたったら、ゆっくりと腰を落としてきます。
膝を曲げて腰を落としてきますが、太ももがくっついてしまうようなほと落とす必要はありません。
膝が90°程度まで曲がるぐらいで元に戻して行きます。
あまり下まで曲げてしまうと膝に負担がかかり、筋トレどころではなくなってしまう可能性もあるからです。
注意するのは足の開き方にもあります。
大体肩幅程度に足を開いて、ゆっくりと腰を下ろして行きます。
この時に頭と背中と腰は一直線になるように意識しましょう。
だいたい4秒程度をかけてゆっくりと行なっていきます。
ひざはつま先よりも前に出ないように意識し、ゆっくりと戻していきましょう。
4秒と4秒と覚えておけば、意識するだけでかなりゆっくりな動きになるはずです。
この時の呼吸は止めないようにし、深い呼吸を保ちながらスクワットをするようにします。
誰でも簡単にできるスクワットで、室内でも簡単にできますが、血行改善させるために理由があります。
人間の体の中で最大量の筋肉を誇るのが大腿筋です。
つまり、太ももの筋肉でこれを刺激してあげることは、効率のいい筋トレになります。
もちろん、有酸素運動としてよく取り入れられるようになったウォーキングなどもいいでしょう。
足を動かすというのが重要なポイントとなるため、自転車で移動してみたりするのも薄毛予防に使える運動となります。
スクワットする場合も、慣れてきたと思ったら、500ミリリットルのペットボトルに水を入れ一本ずつ手に持って行ってみるのも効果的です。
ダンベルなどを購入しなくても、日常的にあるもので筋トレをすると効率が変わってきます。
まとめ
薄毛対策は、様々な部分で健康な状態の体を作るというところに合致します。
冷え性対策をするのも方法ですし、体を動かしストレス発散させるのも薄毛対策に繋がるのです。
スクワットをするのは狭い場所でもできる筋トレで、負担もそこまでかけるものではありません。
特別な知識が必要なものでもないため、まずは日常生活の中で少しずつやっていきましょう。
