頭皮ケア

薄毛女性も挑戦!【美容師直伝】気持ちの良いシャンプーの仕方

美容室で美容師にしてもらうシャンプーと、自宅でご自分でするシャンプーには気持ち良さにかなりの違いがあるもの。

「どうしてあんなに違うんだろう?」

と、思ったことはありませんか?

実はシャンプーには、「気持ちよく洗うためのコツ」があるんです。

この記事では、現役美容師の私が、簡単に美容室でのシャンプーに近づけることができるコツを解説していきます。

シャンプーに重要なこと

気持ちの良いシャンプーをするために重要なことは、「泡立て」です。

泡立てが十分にできていないと、髪の毛同士が引っ掛かりやすくなってしまい洗っているときに髪の毛がつれてしまいます

当然痛みもありますし、不十分な泡立ちのままだと、そのシャンプー自体の洗浄効果もしっかりと発揮することができません。

なので、この「泡立ち」を十分に起こすためにはどうするか?が、気持ちの良いシャンプーをするためには大事なことになります。

しっかり泡立つ為の要素

十分な泡立ちを起こさせるためには、3つの要素があります。

それは、
十分な水分量
適切なシャンプー剤の量
空気

です。

どれかひとつでも欠けてしまうと、不十分な泡立ちになってしまいます。

ひとつずつ見ていきましょう。

十分な水分量

シャンプー剤は水分に反応して泡立つ特徴があります。

この水分量が、美容師が行うシャンプーの場合はかなり念入りに、しっかりと行います。

具体的には「全体的に頭皮がしっかり濡れている」状態。

重要なのは「髪の毛」ではなく「頭皮」を濡らすという感覚です。

特に多毛やロングの女性の場合は、髪の毛が邪魔をしてなかなか頭皮までしっかりと濡らすことは難しいもの。

ご自分でシャンプーをする際は、「普段の倍の時間をかけて濡らす」ようにすると、十分な水分量をもたせることができます。

適切なシャンプー剤の量

シャンプー剤の量もとても大事なことです。

基本的な使用量で考えると、

ショートヘアー=2プッシュ

ボブ=2~3プッシュ

セミロング=3プッシュ

ロング=3~4プッシュ

となります。

多毛の場合はそれぞれにプラス1プッシュと考えるのが適切な量ですが、シャンプー毎の洗浄力の違いもあります。

上記したシャンプー剤の量で泡立ちが悪い場合は、その前の濡らしが足りない可能性が高いので、少しお湯をプラスして混ぜるようにするとしっかり泡立ちます

空気

意外と知られていないことですが、泡立ちをよくする為には、空気をシャンプー剤に取り込ませることが重要です。

方法としてはシャンプー剤を適量頭皮につけた後、手でお椀の形をつくります。

そのままの状態で頭部全体に円を描くように2~3周回すだけです。

そうすることで空気が入り、しっかりとした泡ができるようになります。

シャンプーは2度洗いが基本

シャンプーは本来、2度洗いをする前提で作られています。

「私は髪の毛が短いから1回でも十分洗えてる」と仰るお客様は相当数いますが、女性であればどんなに短いヘアスタイルであっても、ほとんどがベリーショート程度です。

1度洗いでも平気な短さと言うと、坊主頭の長さになります。

女性で坊主の方はなかなかいませんよね。

ベリーショート以上の長さがあれば、外気に触れた髪の毛は毎日、花粉やほこりなどの汚れがついてしまいます。

汚れがついた髪の毛は、上記した内容の洗い方をしていても、なかなか泡立ちが良くなりません。

これはスタイリング剤などをつけた後の髪の毛にも同じことが言えます。

考え方としては1度目のシャンプーで髪の毛についた汚れやスタイリング剤などを洗い落として綺麗にし、2度目のシャンプーで頭皮を洗うようにします。

シャンプーは毎日するもの

女性で意外と多いのが、「シャンプーは2~3日に一回だけ」という考え方。

特にロングの人は洗うのも乾かすのも時間がかかり、面倒なこともあってそういった考え方の方が多い傾向にあります。

ですが、上記したように髪の毛や頭皮は毎日、ほこりや花粉などの汚れを受け続けています。

髪の毛が長くなればなるほど、受ける汚れは多くもなりますので、毎日洗って清潔さを保つというのがとても重要です。

よくある間違った洗い方

美容師でもなければシャンプーは基本、誰かに教わるようなことでもなく、多くの人は我流でなんとなくやっていることだと思います。

そのなかにはかなり間違った方法もあり、髪の毛や頭皮のダメージにつながる可能性のあるものもあります。

爪を立てて洗う

かなりの方がやってしまっているかもしれない洗い方。

これは頭皮が傷ついてしまう危険性があり、NGです。

傷ついた頭皮には細菌が入りやすくなり、炎症を起こしてしまう可能性が高くなります。

もともと頭皮は汗などによって細菌が繁殖しやすい部分であり、炎症を起こすとフケやかゆみなどが出てしまうことも。

美容師は「指の腹で洗う」感覚をアシスタント時代に叩き込まれます。

爪が長くなりすぎていると不意に傷つけてしまうこともあるので、注意が必要です。

流しが甘い

シャンプー後の流しが甘いと洗浄成分が頭皮に残ってしまい、これも細菌が繁殖しやすい状態になります。

特にシャンプー後の流しはしっかりと行い、その後、トリートメントなどで髪の毛の状態を整えてあげましょう。

植物系のシャンプー剤を使用している方などで、「流したりないくらいの方が良い成分が残ってる気がして」と仰っていたお客様も実際にいましたが、そんなことはありません。

熱すぎるお湯は使わない

流す際に使うお湯の温度は、熱めが好きな方がいたり、ぬるめが好きな方がいたりします。

シャンプー時の基本的なお湯の温度というのは実は決まっていて、38度ほどになります。

人によっては大分ぬるく感じるかもしれません。

熱めな40度を越えるほどのお湯を使用しまうと、シャンプーをし終わった後、頭皮が乾燥しやすい状態になってしまいます

乾燥は外的刺激を受けやすく、頭皮環境の乱れの元ともなりますので、熱すぎるお湯の使用はNGとなります。

洗うと気持ちの良い箇所がある

美容師がするシャンプーが気持ち良いのは、「頭部のなかでも洗うと特に気持ちの良い箇所」を知っているからです。

ご自分でシャンプーする際にも、意識的にその箇所を少し強めに洗ってあげるだけで、気持ち良さが増します。

ハチ

側頭部から頭頂部に入る急に丸みが出る箇所

両サイドともにこの箇所を「細かく早く」洗ってあげることで、一気に気持ち良くなります。

頭頂部

生え際からトップにかけて、徐々に強くしていく感覚で洗いましょう。

「頭部を押す力を強くしていく」ようにすると分かりやすいと思います。

実際に美容師が洗うときも、この箇所はかなり念入りにしっかり洗うことが多いです。

できるだけリズミカルに

美容師にシャンプーしてもらうと、「シャカシャカシャカシャカ」と一定のリズムで洗われ、心地よい音を出していますよね。

あれは実は結構簡単にできます。

リズミカルで丁寧にしっかり洗う」のには、もちろんアシスタント並みの練習が必要です。

ですが、「一定のリズムを出す」だけであれば、意識するだけですぐにできるもの。

それだけでも感じ方が変わりますので、雰囲気を味わいたい方には特にオススメです。

まとめ

美容師はアシスタント時代にしっかりと練習してシャンプー技術を磨いているので、ご自分で洗うよりも当然、気持ち良く洗い上げることができます。

ですが、やっている内容を細かく見てみると、「一般の方でも出来なくはない」こともあります。

今回はそんな内容を抜粋した記事でした。

是非、一度お試し頂ければと思います。