毛周期という言葉を皆さんご存知でしょうか?
なんとなく言葉は聞いたことがあるという方が多いかもしれませんが、毛周期と女性の薄毛には深い関係性があるのです。
髪の毛が生えたり抜けたりを繰り返すそのメカニズムや、毛周期がどうなると薄毛になってしまうのかなどを深く解説していきますので是非参考にしてください!
Contents
毛周期とは
毛周期とは、人の髪の毛が生えたり抜けたりを繰り返すサイクルのことを言います。
頭皮の奥に存在する毛母細胞という細胞が分裂することによって、髪の毛が伸びはじめ、毛乳頭が毛細血管から栄養を取り込むことで髪の毛が成長する、というサイクルも繰り返しています。
4つの周期に分かれている
毛周期は「成長初期」「成長後期」「退行期」「休止期」の4つの周期に分かれています。
それぞれの周期には役割があり、しっかりその役割を果たすことで元気で太い髪の毛が生えてくるのです。
この周期に一つでも異常があればサイクルが乱れ、髪の毛の生成に遅れが生じたり、抜け毛の量が増加してしまう事になります。
4つの周期それぞれの役割については、次項で詳しく解説していきますので是非参考にしてください。
正常なサイクル
毛周期は毛の生えている部位によって異なり、3か月~2,3年のサイクルで生え変わります。
毛周期は毛の成長率が関係しており、毛の成長率は身体の部位、年齢、ホルモン状態によって異なります。
また、個人差があり一人一人毛周期が異なりますので、一概に正しい毛周期を述べることはできませんが、一般的には1年~3ねんかけて生まれ変わりのが正常なサイクルが目安です。
4つの周期
毛周期の4つの周期について解説していきます。
それぞれが持つ役割や、どのようなことが髪の毛に変化を与えるのかを見ていきましょう。
成長初期
毛周期における「成長初期」とは、毛が育ち始める期間のことです。毛根の中には髪の毛を作る働きをする細胞の毛母細胞というものがあり、毛母細胞が分裂を始める時期が成長初期です。
細胞は分裂を繰り返すことでその働きが活発化されるので、毛が作られ始めた時期として認識していいでしょう。
成長初期の段階ではまだ毛根から毛は出てこず、毛根に潜む状態になります。
成長後期
髪の毛の成長が進み、髪の毛が最も活発に育っていく期間が「成長後期」です。
毛根で蓄えられた髪の毛たちが毛母細胞のさらなる働きによって育ってきます。
成長後期がしっかりと回ってくることができれば、多くの髪の毛が生えてくるようになるのですが、そのためには成長初期の段階でしっかり髪の毛を生成しておかないと育つものも育ちません。
なので成長初期と成長後期は「成長期」でくくることが多く、「髪の毛を生やし、育てる期間」と認識しておきましょう。
退行期
成長後期を終えると、人毛根は「退行期」を迎えます。
この時期は毛母細胞が繰り返していた分裂が終わり、毛根と毛のつながりが緩くなっていきます。
人によって個人差はありますが、退行期の期間は2~3週間と短く、この期間に元気のない髪の毛は次々と抜け落ちていきます。
抜け毛を心配される方も多いかもしれませんが、育ち終えた古い髪の毛が抜けているだけですので、1日70本~100本程度の抜け毛であれば正常です。
休止期
退行気で不要な髪の毛がすべて抜け落ちると、次は「休止期」に入ります。
休止期はその名の通り次の成長期が始まるまで、細胞の活動が休止している期間です。
個人差はありますが休止期の期間は3~4か月で、その間に毛母細胞が栄養をしっかり補完して次の成長期につなげるのです。
この期間でも抜け毛が発生します。
これは毛が寿命を迎えて順次抜け落ち、次に新しく生えてくる髪の毛の場所を整えるためでもあります。
休止期を終えると、また成長初期→成長後期→退行期→休止期のサイクルが始まり、このサイクルを人の髪の毛が永遠に行われているのです。
毛周期が乱れると薄毛に
毛周期の4つの周期について解説してきました。
どの周期も元気な髪の毛が生えてくるためには必要な周期ですので、このうち一つでも乱れれば毛周期が乱れ、薄毛の原因となってしまいます。
例えば、成長期の期間が極端に短ければ髪の毛の成長が不十分に。
次のサイクルまでに抜け落ちる髪の毛が増えてしまいます。
弱くて細い髪の毛が生成されれば、退行期が長くなり、今迄では生き残っていた髪の毛も次々と抜け落ち、徐々に髪の毛のボリュームが失われていきます。
そのため休止期の期間が短くなり、毛根の状態が不十分な状態で成長期に入るという悪循環に陥ってしまいます。
ではなぜ毛周期が乱れてしまうのでしょうか?
その原因について次項で解説して行きます。
毛周期が乱れる原因
毛周期が乱れる原因としては、「ホルモンバランスの乱れ」「血行不良」「生活習慣の乱れ」などが挙げられます。
これらの原因が蓄積されることによって、徐々に毛周期が乱れ始めていきますので注意するようにしてください。
毛周期が乱れてしまうと髪の毛が抜け落ちる量が増えてしまい、薄毛になってしまいかねないのです。
薄毛を防ぐために、毛周期を乱れさせないようにすることが大切です。
ホルモンバランスの乱れ
毛周期を乱れさせる原因としては女性の場合、男性ホルモンの増加や女性ホルモンの減少が一つとして挙げられます。
加齢やストレスにより女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが増加することによってホルモンバランスが乱れて結果的に毛周期の乱れへとつながっていくのです。
このホルモンバランスの乱れによって引き起こされるのがFAGA(女性男性型脱毛症)という薄毛の病気です。
FAGAになってしまうと抜け毛が頻繁に起こったり、髪の毛全体のボリュームが減少してしまいます。
ホルモンバランスを整えるためにも、ストレスとうまく向き合うことが大切です。
血行不良
髪の毛は私たちが普段食事などから摂取する、タンパク質やビタミンなどの栄養素を材料として作られています。
その栄養素は血液を通して毛母細胞にいきわたるのですが、血行不良になってしまうと十分に栄養素が毛根までいきわたらなくなってしまうのです。
血行不良により栄養が不足してしまうと、毛母細胞の働きが弱くなり、毛周期の「成長期」が短くなってしまう可能性があります。
髪が十分に生えてこない、十分に育たないなどの症状が起こり薄毛になってしまいますので、血行を促進し続けることが大切です。
生活習慣の乱れ
偏った食生活・睡眠不足・過度なストレスなどの生活習慣の乱れは、上記の毛周期を乱れさせる2つの原因を引き起こしてしまいます。
脂っこい食事やジャンクフードばかり食べて偏った食生活になってしまうと、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足してしまい、結果的に毛周期を乱れさせる原因に。
必要な栄養素を含んだ食事を積極的に摂取し、血行を良くすることで毛周期が正常に回りますので、食習慣が悪い方は是正するようにしましょう。
また、睡眠不足や過度なストレスは自律神経を乱れさせる原因となり、ヘアサイクルが乱れてしまいますので、規則正しい生活習慣を心掛けることが大切です。
毛周期を正常に保ち常に元気な髪の毛を維持しよう
いかがでしたでしょうか?
この記事では毛周期のメカニズムや薄毛との関係性について解説してきました。
毛周期には4つの周期があり、それぞれの周期が正常に働くことによってサイクルが働き元気な髪の毛が生えてきます。
毛周期が乱れてしまうと、十分に髪の毛の生成がされなくなり、抜け毛が多くなってしまうのです。
薄毛を予防し、元気な髪の毛を維持するためには生活習慣を整えるなどを心掛け、毛周期を正常に保つことが大切です!