ヘアケア

髪の毛にショウガがいいって本当!?薄毛女性も知りたいその効果とは?

こんにちは。
私はセラピストの山田と申します。

先日、友人から「ショウガが抜け毛に効果的らしい」と聞きました。

私は昔からよく風邪気味の時にショウガ湯を飲んでいましたが、「ショウガ」ってなんとなく体にいいもの、体を温めてくれるものって感じで、実際どんな効果があるのかよく知りませんでした。

私たちの生活にすっかり溶け込んでいる「ショウガ」ですが、色々調べてみたところ、驚くべきパワーがあることがわかりました!

この記事では、そんな「ショウガのパワー」について紹介します。

ショウガとは?

ショウガ」の原産地は、今のところ野生のショウガが見つかっていないためわからないそうですが、「ショウガ科」に属する多年草で、歴史は古く、紀元前数百年前からインドや中国で食用や医薬品として使われていました

中国では、古くから多数の漢方薬に使われており、「論語」で有名な孔子は、長寿だったことでも有名ですが、食にかなりのこだわりを持っていたことで知られ、当時添え物として使われていたショウガを捨てずに食べて、毎日ショウガを摂ることを勧めていたと言われています。

日本には2~3世紀頃に中国から伝わったと言われており、日本で使われた最も古いスパイスだったそうです。

当初は医薬品として使われ、奈良時代には栽培が始まっています。

現在は主に高知県で栽培されており、熊本県も有名ですね。

私たちが思い浮かべる「ショウガ」は「根ショウガ」といって、地上には葉っぱだけが出ていて、普段私たちが食べている部分は地下にある根の部分になります。

「ショウガ」は年中スーパーで売られていますが、いつが旬なのかと言うと、種類によって異なります。

以下に簡単に説明しますので、ご参考にしてくださいね。

「ショウガ」の種類と旬

根ショウガ

根ショウガは10月以降に収穫した生姜を2カ月以上貯蔵してから出荷したもので、皮が茶色になって香りと辛味が強くなります。

新ショウガ

新ショウガは10月に収穫してすぐに出荷されたもので、皮は白いです。根ショウガより辛味が少なく食べやすいです。

葉ショウガ

葉ショウガは、初夏に収穫され、根の部分が小さい状態でその先についている葉の部分も食べるもので、「谷中生姜」が有名ですね。

矢ショウガ

矢ショウガは、葉ショウガの一種で、さらに早く収穫(4月~7月)したものです。

収穫する直前に日に当てて根の部分に赤い色を付けたもので、焼き魚のあしらいに使われる「はじかみ」と言えばピンとくる方もいるかもしれません。

土ショウガ

土ショウガは、水田のように水分を多く含んだ土地で栽培したもので、秋に収穫します。辛味が強いです。

他には大きさによって、「大生姜」、「中生姜」、「小生姜」に分けられます。

「ショウガ」と言っても、色々な種類があることがわかりましたね。

次に「ショウガのパワー」について紹介します。

ショウガのパワーとは?

生ショウガの辛み成分は、「ジンゲロール」という成分です。

ショウガを加熱することで、この「ジンゲロール」が「ショウガオール」に変化します。

ジンゲロール」には殺菌作用がありますので、お寿司のお供のガリには、魚の生臭さを消したり、保存状態を良くして食中毒を防ぐ効果があります。

殺菌作用の他に、血管を拡げたり、免疫力アップなどがあります。

代謝をアップさせる効果もありますので、運動前に摂ることでカロリーの消費量が増え、ダイエット効果も期待できます。

「ショウガオール」はほとんど「ジンゲロール」と働きが似ていますが、「ショウガオール」に変化することで、熱を作り出し体を芯から温める作用があります。

また、「ジンゲロール」、「ショウガオール」には、お腹の調子を整えたり、抗酸化作用がありますので、アンチエイジングの効果も期待できますね。

さらに、「ショウガ」には、普通の野菜には含まれていない「マンガン」というミネラルの成分が豊富に含まれており、骨の形成を助けたり、抗酸化作用があることから、アンチエイジングの効果が高まります。

東洋医学では、「髪は血余でできている」と言われていますが、血液はまず体の重要な部分に使われますので、髪の優先順位が低く、つまり余った血で作られているというわけです。

健康な髪に導くためは、十分な栄養を摂り、血行を良くすることで、栄養を髪まで届ける必要があります。

「ショウガ」は血管を拡げ、血行を良くする効果がありますので、頭皮に栄養を行き渡らせ、健康な髪を育てることを期待できます。

次は「ショウガ」の摂り方について紹介します。

「ショウガ」の摂り方

まずお手軽に摂れる「ショウガ」といえば、「ショウガ湯」ですね。

作り方は簡単で、スライスしたショウガ数切れをお湯150ml位に入れるだけです。

はちみつを入れるととても飲みやすくなります。

紅茶や野菜ジュース、スムージーにショウガスライスを刻んで入れてもいいですね。

ショウガが使いきれずに残ってしまった場合には、「ショウガ」をスライスして天日干しで乾燥させるか、低温のオーブンに入れて乾燥させたものを瓶に入れて保存しておくと、使いたい時に簡単に使えるので便利です。

あとは、みじん切りにして使う分だけラップに包んで冷凍保存してもOKですし、余ったショウガが少量であれば、スライスしたものを醤油づけにして冷蔵庫に入れておけば、豚肉のしょうが焼きなどにそのまま使えてオススメです。

また、「ショウガ」が家になくても、スーパーで売られているチューブのショウガを冷蔵庫に入れておけば、いつでも手軽に使えて便利ですよね。

他には、冷や奴の上に薬味として載せたり、サラダやスープに入れたり、お寿司のガリや焼きそばにのせる紅ショウガ、お料理に隠し味の調味料としても良く使われていますよね。

1日にどれだけ食べてもよいかというと、5g~10g程度がよいとされています。

食べ過ぎると下痢などの症状が出る場合がありますのでご注意ください。

「ショウガ」で頭皮ヘア

ショウガは食べるだけでなく、肌からその栄養分を吸収し、効果を高める方法もあります。

ここではショウガ」を使った頭皮ケアを紹介します。

1. ショウガ100g程度をスライサーで薄くスライスし、3日~1週間ほどカラカラに乾くまで天日干しをするか、低温のオーブンで乾燥させます。

天日干しの場合はできるだけ太陽を当てて、太陽が当たらない時間は、室内で保管します。

2. 鍋に水200mlに、1.の乾燥したショウガ25g程度を入れ、水が100mlになるまで弱火で煎じます。

3. 2.で煎じた生姜をガーゼ(なければキッチンペーパーでOK)でこして絞り、冷まします。

4. 3.で絞った煮汁に消毒用エタノール100mlを加えます。

5. 容器に入れ、冷蔵庫で保管します。

6. シャンプーの後、髪の毛をタオルドライし、5. を頭皮にシュっと振りかけて、指の腹でよくマッサージします。

下に生姜が沈殿している場合には、軽く振ってから使ってください。

作っている段階では、生姜のニオイがかなりきつく感じますが、エタノールを加えることでニオイが気にならなくなり、エタノールの効果でフケ予防にもなるそうです。

生姜の「ジンゲロール」が頭皮の血管を拡げ、血行がよくなり、頭皮全体に栄養を行き渡らせるため、健康な髪に導きます

ショウガに含まれる「ジンジベイン」という酵素は、タンパク質を分解する働きがあり、頭皮の汚れを取ってくれます

使い心地はほんのりと生姜の香りがして、頭皮がサッパリした感じがします。

また、すりおろした生姜を布の袋に入れて、お風呂に浮かべることで「ショウガ風呂」になります。

発汗作用や血行を良くする効果がありますので、頭皮や髪にもいい影響を与えます。

加えて、血行が良くなることで冷え性や肩こりの改善も期待できそうですね。

湯上りもしばらくポカポカでオススメです。

是非お試しくださいね。

ただし、「ショウガ風呂」をする時は、浴槽や給湯器にショウガを入れても問題がないかご確認の上ご使用ください。

お肌が弱い方は肌が荒れてしまう可能性がありますので、少量で試してみてからお使いください。

肌に異常を感じた場合はすぐにご使用をやめてください。

まとめ

今回は「ショウガパワー」について紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

普段何気なく食べていたショウガに、こんなにもパワーがあったことがわかっていただけたのではないかと思います。

ショウガは髪の毛はもちろん、美肌や健康にもとてもいい効果がありますので、意識的に取り入れていきたいですね。