トリートメントをしたり頭皮マッサージをしたり。
女性にとって髪は大切なパーツですから、毎日きちんとケアをしている方も多いと思います。
しかし、そういったケアだけでは薄毛を予防することは出来ません。
また生活習慣などによって知らず知らずのうちにヘアサイクルが乱れ、抜け毛や薄毛といった髪トラブルを引き起こしかねないのです。
そうならないためにも、髪に関しての基礎知識を知っておく必要があるのです。
そこで本日はヘアサイクルの基礎知識についてご紹介していこうと思います。
ヘアサイクルとは
シャンプーをしたりブラッシングをして際には髪が抜けますよね。
この抜け毛は寿命になり、古くなった髪が抜け落ちることで発生します。
髪の毛は周期的に生え変わっているため、生えては抜けるを繰り返しています。
この一連の動作ことを「ヘアサイクル」と呼んでいるのです。
ヘアサイクルは主に成長期と退行期・休止期の3段階に分類され、これらが絶えず循環することで私たちの髪は健康な状態を保っているのです。
ではこのヘアサイクルについて詳しくご紹介していきたいと思います。
まずヘアサイクルの一番始めの段階である成長期は、細胞分裂が活発になされる時期でもあり、丈夫な髪を成長させる期間だとされています。
健康なヘアサイクルが保たれていればこの期間が約5年程度続くため、髪の製造が活発に行われていることになるのです。
また成長期は3段階に分けることが出来ます。
第1段階は、新しい髪がつくられる最初の段階を指し、古く寿命を向かえた髪が毛根から離れる時期でもあります。
また毛根から浮いた状態になった髪の奥では、髪をつくり出す細胞である毛母細胞が細胞分裂を始め、新しい髪の製造を始めます。
第2段階では、第1段階で毛母細胞が製造し始めた髪が成長し、古い髪を排除しようとし始める段階です。
この時期になると自然に髪が抜け落ちるようになるため、寿命を終えた髪は一斉に排除されていきます。
第3段階は、第2段階で抜け落ちた髪に代わって新しい髪が太く長く成長していく段階です。
このように、髪は成長期の第3段階まで毛母細胞が盛んに働き、女性であれば平均4年から6年間も育ち続けると言われています。
続いては成長期の後の段階である、退行期です。
退行期は毛母細胞が寿命が尽きることで細胞分裂の頻度が減っていき、髪が成長しなくなる段階です。
またこの時期になると髪が役割りを終えた毛母細胞から離れ、完全に髪の製造を中止する時期でもあるのです。
最後は休止期です。
この休止期では毛母細胞の細胞分裂が完全に止まり、本格的に脱毛が始まる時期になります。
成長が止まった髪は徐々に頭皮表面に向けてあがっていき、抜け落ちる準備を開始し始めます。
この状態が続いている間も抜け落ちる髪の奥では、新しい髪の製造準備が着々と進められているのです。
休止期の髪は全体の10%から30%を占めており、春や秋といった季節にはさらに増加すると言われています。
このようにヘアサイクルがきちんと行われることで、私たちの頭髪は保たれているのです。
ヘアサイクルが乱れる理由
女性特有の薄毛の総称であるFAGA。
このFAGAは、ヘアサイクルの乱れによって引き起こされると言われています。
ではヘアサイクルは、どういった理由で乱れてしまうのでしょうか。
まず1つ目に理由として、ホルモンバランスの乱れが考えられます。
加齢や過度なダイエットによる栄養失調などによって女性ホルモンの分泌量が減少してしまうと、薄毛の原因の一つだと言われている男性ホルモン・テストステロンの影響を受けやすくなってしまうのです。
こういったホルモンの影響による薄毛は全体の約7割を占めており、FAGAの主な原因だと言われています。
2つ目の理由としては頭皮の血行不良が考えられます。
精神的なストレスや自律神経の乱れ、加齢などによって頭皮の血行が悪くなり、健やかな頭皮や髪に欠かすことの出来ない栄養素や酸素の運搬が遮断されてしまうことで抜け毛や薄毛が引き起こされてしまうのです。
また脂肪分や糖分・塩分を過剰に摂取することで血液が汚れ、頭皮の血流を悪くさせているケースも少なくありません。
さらにアルコールや喫煙といった生活習慣も、ヘアサイクルを乱す原因だと言われています。
タバコに含まれているニコチンは、頭や手・足といった末端の血流を悪化させる働きをするため頭皮へ運ばれる血液量を減少させてしまうのです。
さらに喫煙をすることで体内に発生した活性酸素を分解するためにビタミンCやビタミンB群・ビタミンEといった豊かで健康的な髪に必要不可欠な栄養素が大量消費されてしまいます。
こういった栄養素が不足することでヘアサイクルは乱れ始め、抜け毛や薄毛・髪のボリューム減少といったFAGAの症状があらわれ始めるのです。
また意外に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、アルコールの過剰摂取もヘアサイクルを乱す原因になります。
アルコールをとることで髪をつくり出す際に必要となるタンパク質を減少させれしまうため、髪の製造が鈍り薄毛を招くと言われています。
さらにアルコールには睡眠の質を低下させ中途覚醒を引き起こす作用があると言われています。
睡眠の質が低下したり睡眠不足の状態に陥ることで、ヘアサイクルを整えるために欠かすことのできない成長ホルモンの分泌量が減少し大量の薄毛を発生させてしまうのです。
このように女性のヘアサイクルが乱れる理由は多岐に渡るのです。
ヘアサイクルを整えるために
では、乱れてしまったヘアサイクルを正常化することは可能なのでしょうか。
答えは「はい」です。
生活習慣などを見直すことで、健康的なヘアサイクルを取り戻すことが十分に可能なのです。
こちらではその具体的な方法についてご紹介していきたいと思います。
まずヘアサイクルを整える際にカギとなるのは食生活です。
髪や頭皮に必要な栄養素をとるためだけではなく、女性ホルモンの分泌を行う器官である卵巣の働きも食生活の改善よって活発にすることが出来るためです。
意識してとりたい食品としては、豆腐や納豆といった大豆製品が挙げられます。
大豆を使った食品に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンの1つであるエストロゲンに似た働きをする作用があるため、ホルモンの減少によって引き起こされたヘアサイクルの乱れに大変効果的なのです。
さらに、柑橘類をはじめとした果物に多く含まれるビタミン類も欠かすことが出来ません。
ビタミンは髪や頭皮の修復や製造といった重要な働きを担っているだけではなく、タンパク質の合成を促す作用もあるためです。
中でもナッツ類やアボカドに含まれるビタミンEは血行を促進する働きもしてくれるため、積極的にとりたい食品なのです。
また食生活の改善といったインナーケアの他にも、育毛剤の使用もヘアサイクル正常化に効果的だと言われています。
女性用の育毛剤には保湿成分や血行促進成分などが豊富に含まれているため、髪が成長しやすい頭皮環境を整えてくれるのです。
しかし一度乱れてしまったヘアサイクルを整えるためには、ある程度の時間が必要だと言われています。
効果を実感するためには早い方であれば半年程度、遅い方では1年前後の時間がかかるのだとか。
しかし食生活の改善や育毛剤の使用などをきちんと行うことで、ヘアサイクルは少しずつ整っていくのです。