少し前まで、常識的に行われていた頭皮ケアが今では非常識ということが良くあります。
それって頭皮の研究が進歩した証だということなのですが、間違った頭皮ケアはかえって抜け毛、薄毛、老化を早めてしまいます。
そうならないために、今の頭皮ケアの常識を再確認し、正しく頭皮ケアをしましょう。
Contents
非常識になった頭皮ケア
さて、今では非常識になってしまった頭皮ケアとはどのようなものがあるのでしょうか?
1 ドライヤーを使わない
つい最近まで言われていたのが、ドライヤーを使うと髪のダメージがひどくなる。
当時はドライヤーで髪を乾かすと髪の水分が抜けすぎてパサパサになり髪がダメージすると言われていましたが、今はドライヤーを使ってドライした方が髪に適量の水分が残り髪の健康に良いです。
ドライヤーを使わず自然乾燥させると、髪の水分がドライヤーを使った時よりも余計に抜けてしまいます。
髪の毛は水で濡れているときシスチン分解と言って髪の毛のキューティクルがが開いている状態です。
ドライヤーを使うことで開いたキューティクルを閉じることができます。
そうすると髪に必要な水分を残すことができヘアダメージを軽減できます。
しかし、自然乾燥させるとキューティクルの締まりに時間がかかってしまったり、髪に必要な水分までも飛ばしてしまう恐れがあります。
ただしドライヤーを使って髪を乾かす際私たち美容業界ではドライ80%が最も良い水分量とされています。
それ以上ドライするとオーバードライといって乾かし過ぎになり髪ダメージの増大につながるので注意しましょう。
またドライヤーを使うことで頭皮の雑菌繁殖を抑えることができます。
頭皮は体のどの部分よりも皮脂腺や感染が多く、そしてただでさえ高温多湿なので、そう言った意味でもしっかり頭皮は乾かしましょう。
2 ブラシでパッティング
20年前までトントン頭皮をブラシで叩いて育毛するというのが常識でした。
テレビcmでも頻繁に流れていたので知っている人も多いと思いますが、これもやり方によってはNGです。
当時は硬めのブラシでわざと頭皮を傷つけて人間の持つ肌再生を利用して髪の毛を生やすという考えだったのですが、今はこう言った育毛方法は逆に毛根を傷つけるだけで逆効果です。
かと言ってトントン叩くパッティング育毛がなくなったわけでなく、使うブラシを選んで優しくパッティングしてあげると効果的です。
クッション性の高いブラシや静電気を防止するウッドブラシを使った育毛は効果的です。
クッションブラシとは
クッションブラシとは弾力性のあるブラシで静電気を抑えるようにブラシがコーティングされています。
頭皮に押し当てて圧をかけた頭皮ケアにも最適です。また高級なものだと馬の尻尾の毛を使ったものもあります。
ウッドブラシとは
ウッドブラシとはクシの部分が木でできているものです。
先の方は球状になっておりこれも圧をかけた頭皮マッサージに適しています。また静電気を抑えますのでこのブラシで髪を梳かすと艶がでます。
3 朝シャン
この朝シャンも30年前くらいに、TVcmの影響で流行りましたよね。
しかしシャンプーは夜に一回するのが理想です。
なぜなら1日の汚れには雑菌やホコリなどたくさんの汚れが頭皮の皮脂や髪にこびりついています。
一日の終りにそれらの汚れをシャンプーしないと寝るときの枕やお布団にたくさんの雑菌が付着してしまい頭皮に不清潔な寝床となってしまいます。
また、寝ているときは成長ホルモンや様々なホルモンの影響で髪の毛が育ったり補修されたりする大切な時間です。
枕など寝具の汚れは髪の毛の成長や補修の妨げになり、抜け毛、薄毛の原因となってしまいます。
さらに頭皮に必要な皮脂の分泌時間は約3時間です。
皮脂は頭皮の肌バリアの役割を果たしてくれますので、朝お出かけ前にシャンプーをしてしまうと頭皮バリアがなく無防備の状態で外に出かけなくてはならないため抜け毛、薄毛のリスクが増してしまいます。
4 一日数回のシャンプー
暑い日で汗をかいた日やスポーツジム、ヨガなどをするとその後シャンプーをしたりしますよね?
また、頭皮のベタつきやニオイがきになる。
こう言った悩みを抱えているとどうしても1日に何度も頭を洗ってしまいます。
でも1日に何度も頭を洗うと帰って余計に皮脂が過剰分泌しベタベタな頭皮や髪になってしまいます。
そのべたついた皮脂はやがて酸化しニオイの原因に!
どうしても1日に数回頭を洗いたかったらシャンプー剤を使わず、シャワーだけにしましょう。
そうすれば必要な皮脂まで根こそぎ落とす心配がありません。
5 力強いシャンプーやマッサージ
頭皮を力強くシャンプーしたりマッサージをすると気持ちの良いものですが、力を入れすぎると頭皮内部で炎症を起こしてしまいます。また爪を立ててガシガシ洗うのもよくありません。
シャンプーやマッサージは指の腹を使い程よい指圧マッサージをします。
特に頭部のツボを意識した指圧マッサージは髪の毛の成長にも良いです。
現代のヘアケア
上記でのヘアケアにプラスして今現在常識的なヘアケアをご紹介します。
1 育毛剤で頭皮ケア
ヘアケアといえばトリートメントだと思いますが、髪の毛の根本となるのは頭皮です。
したがって育毛剤で頭皮ケアをして健康的な髪の毛が生えてくる環境に整えてあげれば髪のダメージをさほど心配する必要はありません。
また頭皮ケアは髪の毛のダメージだけでなくお顔のたるみやシワ予防にもなります。
2 運動
運動の中でも特におすすめは筋トレです。
筋トレをすることで髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌を促したり、女性ホルモンのバランスを整えることができます。
また運動によってかいた汗は頭皮の常在菌と混ざり髪の保湿成分となります。
スポーツジムに通う女性には髪の酷いダメージや薄毛の人を見かけません。
おそらくこうした運動が髪の毛の健康を保っているのでしょう。
3 睡眠
睡眠は最低でも7時間はとった方が良いと言われています。髪の毛やお肌の修復をするのはこの睡眠中だからです。
また普段から運動(筋トレ)をすれば睡眠中の成長ホルモンの分泌を促す作用があります。
4 食事
髪の毛の栄養の摂りかたは大きく分けて2つあります。
ひとつは先ほども紹介した育毛剤を使った外からの栄養のアプローチ。
もうひとつは体の内部から栄養を取り入れることです。
髪の栄養は主にタンパク質となります。
タンパク質とミネラル、ビタミンが体の中で混ざり髪の毛を成長させたり補修したりします。
5 お風呂でトリートメント
これは今も昔も変わらない方法ですが、少し前までは髪のケアといえばリンスと言われていたと思いますが今はトリートメントです。
ちなみにトリートメント、コンディショナー、リンスの違いは
1 トリートメント
髪の内部に入り込んで髪のダメージ部分を補修。
2 リンス
髪の表面のコーティング。
3 コンディショナー
トリートメントとリンスの中間。
といった違いがあります。
6 洗い流さないアフタートリートメント
また、最近はアフタートリートメントが当たり前になっています。
トリートメントタイプのものからオイルタイプのものまで様々な種類がありますが、昔はこうしたトリートメントはありませんでした。
これらの頭皮ケアはひと昔前の常識で今では使えない情報ばかりです。
もし、「あっ!」と思ったらやめましょう。
この記事を参考にしてもらい正しいヘアケア、頭皮ケアをしていきましょう。
最後に育毛剤を正しく使うタイミングですが、これは夜シャンプーをした後清潔な頭皮につけます。
それに加え頭皮マッサージをしていくと育毛の効果が高まります。
また朝起きてすぐくらいに育毛剤をつけてあげるとなお効果的です。
育毛剤を使った後に髪の毛のトリートメントをつけてあげると良いでしょう。