抜け毛が最近気になるという人の中には、タバコを吸っている人やお酒を飲むという人も少なくは無いですよね。
現代人の仕事のストレス発散の手段やコミュニケーションの手段の1つとして利用されるタバコやお酒ですが、時として抜け毛の原因の1つになっています。
しかし飲酒をしている人の中にもタバコを吸っている人の中にも髪が抜けていない人や、髪の毛にボリュームがある人が多いですよね。
これは人によって髪への影響に個人差があるからなのですが、個人差があってもいずれ抜け毛に繋がってしまう可能性はあるのですから、注意をしておく必要はありますね。
そこで今回はタバコや飲酒の抜け毛への影響についてご紹介します。
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タバコが抜け毛に繋がるのはなぜ?
タバコを吸う事で頭が冴えたり、集中できたりするという人も多くいますが、タバコを吸う事で起こる身体に対する害も多く報告されています。
そんなタバコを吸う事と抜けげにはどんな関係があるのでしょうか。
タバコと抜け毛の関係1・・・血管の収縮
タバコを吸うと血管の収縮が起こるという話を聞いた事がある人は、どれくらいいるでしょうか。
タバコの中に含まれるニコチンという成分により血管が収縮してしまうのですが、血管が収縮すると、血液の流れが悪くなってしまいます。
髪の毛が健康的に成長するためには、血液の循環によって十分に髪に必要な栄養が運ばれる必要があります。
しかし血管が収縮し血液の循環が悪くなってしまうと、頭皮への栄養の供給が悪くなってしまうため、髪の毛が健康的に成長しなくなってしまいます。
更に現在生えている髪の毛にも栄養が良き渡らなくなってしまうため、髪が維持される為に必要な栄養を補う事も難しくなってしまうのです。
そうなってくると通常よりも抜けるペースが早くなってしまうばかりか、育った髪の毛の寿命も短くなってしまいます。
しかし髪の育つペースは変わらないもしくは栄養の供給不足により、遅くなってしまうため、生える量も減ってきてしまいます。
そうする事で、抜ける量と生える量のバランスが崩れてしまうため、薄毛などに繋がってしまうのです。
タバコと抜け毛の関係2・・・男性ホルモンの増加
タバコを吸うと男性ホルモンが増加するという結果が、アメリカのハーバード大学公衆衛生学部の調査によって明らかになりました。
男性ホルモンは男性にも女性にも元々存在しているホルモンの為、分泌が多くなったり少なくなったりと言う事は起こるのですが、タバコを吸うとこの男性ホルモンの分泌が増えてしまうのです。
男性ホルモンが原因で、起こる髪の病気が「男性型脱毛症」俗に言うAGAです。
このAGAは男性ホルモンの分泌が原因で起こってしまうため、女性でも女性ホルモンの分泌が少なくなってしまい、男性ホルモンが増えてしまうと発症のリスクが高まります。
なぜ男性ホルモンが増えるとAGAになってしまうかと言うと、男性ホルモンであるテストステロンが変化してジヒドロテストステロンという物質に変化します。
このジヒドロテストステロンは毛根を攻撃する働きがある為、男性ホルモンが増えてしまうと、毛根を攻撃するジヒドロテストステロンが増えてしまい、結果抜け毛や薄毛と言った症状を引き起こしてしまうのです。
タバコを吸わない方が抜け毛が減るのか?
ではタバコを吸わない方が抜け毛が減るのか?と言うとそうでも内容です。
長い目で見ると抜け毛は減少していくでしょうが、今日禁煙したからといって明日から抜け毛が減るなんてことはありません。
というのも、タバコには制がある為、タバコを吸いたいという欲求が生まれてしまいます。
そうする事で、ストレスが掛かってしまいこのストレスが原因で抜け毛が増えてしまうという事もあります。
ストレスは基本的に身体を硬直させてしまいますので、血管を収縮してしまうという事かがあります。
タバコによる血管の収縮は一時的な物ですので、解消されると血流が元に戻りますので、長くてもストレスによる血行不良よりも軽度な物だと言えるでしょう。
中にはヘビースモーカーでずっと収縮した状態の人もいるでしょうが、ストレスでは血行不良とは別に頭皮のコリなどを発生するため、タバコを吸った時よりも頭皮の環境が悪くあってしまうなどの症状が出ます。
ですからタバコを無理やり辞めるのではなく、ほどほどに吸い徐々にやめて良く方がストレスなく辞める事ができるので髪の毛へのダメージは少なくて済みますのでおすすめです。
飲酒が髪にもたらす影響
タバコによる抜け毛の原因はご理解頂けたでしょうか?ここからはお酒による抜け毛の原因をご紹介します。
飲酒と抜け毛の関係1・・・アミノ酸の不足
飲酒をすると肝臓でアルコールを分解してくれます。
この分解のおかげで、夜お酒を飲んでも次の日車を運転できるのですが、アルコールを分解する際に使われるのがアミノ酸です。
アミノ酸はたんぱく質を分解し髪の素になるケラチンを作り出します。
しかしアルコールの分解を行ってアミノ酸の量が減ってしまうと、たんぱく質をとっても分解が間に合わずケラチンの生成が間に合わないという状況が発生してしまうのです。
髪の毛の8割はケラチンでできていると言われるほど、髪にとって大切なたんぱく質であるケラチンですから、そのケラチンが不足してしまっては健康な髪の育成ができなくなってしまいます。
そのため髪が細くなり、抜けやすくなってしまうため抜け毛や薄毛などの原因になってしまいます。
飲酒が髪にもたらす影響2・・・男性ホルモンの増加
アルコールが分解される際に、有毒な物質であるアセトアルデヒドという物質が発生すると言う話は有名です。
このアセトアルデヒドは肝臓でさらに分解され、酢酸になるため通常はあまり悪影響は及ぼしません。
しかし肝機能の低下などによりアセトアルデヒドが分解されない時には、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンを増加させてしまいます。
タバコの影響の部分でもお話したように、このジヒドロテストステロンには毛根を攻撃する作用があり、アセトアルデヒドによってジヒドロテストステロンが増えてしまう事で毛根がダメージを受け抜け毛に繋がってしまいます。
飲酒が髪にもたらす影響3・・・栄養の吸収を妨げる
アルコールを飲み続けると肝臓の機能が低下していきます。
そうすると髪を作るために必要な栄養を吸収できなくなってしまいます。
これは肝臓がアルコールの分解に必死になってしまい肝臓での代謝ができなくなってしまう他、胃や腸を弱らせてしまい、吸収する事ができなくなってしまう為です。
栄養が吸収されなくなってしまうと、髪は弱り抜けてしまいます。
更には新しい髪が作られなくなってしまうため、髪の本数も減ってしまいます。
飲酒が髪にもたらす影響4・・・糖分の過剰摂取による毛穴のつまり
アルコールには多くの糖分が含まれています。
それはお酒が、いもや穀物、果実などを原料にしているためです。
アルコールを飲むと無性に何か食べたくなると言う人も多いかと思うのですが、アルコールには食欲を増進させる効果がある為、アルコールを摂取した上に更に糖分を摂取してしまうという事にも繋がります。
糖分は血液の中で脂質に変わってしまう為、皮脂の分泌が増えてしまいます。
皮脂が増えると毛穴が詰まってしまうなどの症状が現れ抜け毛や薄毛に繋がってしまうのです。
タバコとアルコールのダブルパンチに注意しよう
タバコにもアルコールにもジヒドロテストステロンという男性ホルモンを増加させる効果がある為、お酒を飲みながらのタバコにはダブルパンチの効果が発生して今います。
通常よりも多い量のジヒドロテストステロンに攻撃を受けた毛根は、あっという間にやられてしまいます。
と、いうことはAGAのリスクが一気に高まってしまうという事ですので、お酒の場ではタバコを吸わないという事も大事です。
タバコやアルコールが髪に良くないと知っても、なかなか辞める事はできませんが飲みすぎない、吸いすぎないという事が大切ですので、髪をいたわりながら楽しんでみてはいかがでしょうか。