女性の薄毛

薄毛が気になる女性へ!植毛と増毛について知りましょう

最近薄毛が気になり、あれこれ発毛・育毛に良いと言われる食材を摂ってみたり、マッサージをしてみたりと努力はしてみたものの、満足いく結果を得られず、男性の薄毛対策としてよく聞く「植毛」や「増毛」に興味を感じ出したあなた。

もちろん!
女性にも植毛や増毛はできます。

ただ、男性と同じやり方ではなく、女性のための植毛と増毛があるのです。

その辺りをじっくりご紹介したいと思います。

今すぐ行わなくても良いのです。

いつかのために、こんな手段もあると知っているだけで不安感はぐっと少なくなるはず。

一緒に学んでいきましょう!

女性の薄毛とは?

もちろん、男性と同じ脱毛の症状の方もいらっしゃいます。

女性特有の脱毛症は、更年期症状の一つで、女性ホルモン「エストロゲン」の減少が原因です。

生え際やおでこ、分け目から薄毛になっていく場合が多く、頭の前と上が特に薄くなりやすいのが特徴です。

この点が男性の薄毛とは違う点ですね。

女性のための植毛とは?クリニック選びも大切!

まずは、植毛とは何かを簡単に説明したいと思います。

植毛には、2種類あります。

まずは「自毛植毛」です。

後頭部や側頭部の健康な髪を抜き取り、薄くなった箇所に移植する方法です。

最近主流の方法になります。

次に「人工植毛」です。薄くなった箇所に、人工毛を埋め込む方法です。

かつてはこちらが一般的でした。

どちらの方法を選択しても、外科手術となるので、エステや美容院ではなく、必ず専門クリニックで行うことになります。

ただ、先にお話しした女性特有の薄毛の特徴を理解した上で、よりナチュラルに施術するには、技術が必要になります。

男性は広範囲で薄毛になる方が多いのに比べて、女性は部分的なことが多く、その箇所にだけ植毛を施すことになります。

その分、費用も安くつくというメリットがありますね。

一方で、一部分だけ密度を濃く植毛を行うと、「ショックロス」といって、植毛した近くの自毛が抜けてしまうことがあるのです。

この現象を起こさせないためにも、経験と高い技術力が必要なのです。

ですから、女性が植毛をしたいと考え、クリニックを選ぶ際は、

費用
確かな技術(自然な仕上がりと植毛した髪の定着率の高さ)
女性への施術件数(きちんと公開されていることが望ましい)

の3点をきちんと見極めないといけませんね。

自毛植毛と人工植毛について

より詳しくそれぞれの植毛についてご説明します。

自毛植毛

自分の髪を植毛するため、メリットは非常に多いです。

・他の薄毛対策より、自然な仕上がりを目指せます。

・移植した髪が定着して根付いてくれれば、他の健康な髪と変わらなくなります。カットやパーマ、カラーリングも問題ありません。自然なサイクルの脱毛なら、毛根が残っているので、新たな髪が生えてきます。

・自己移植なので、拒絶反応が起こりません。この点も非常に重要ですね。

もちろん、デメリットもあります。

・自毛を移植するため、定着までに1年から1年半ほどの時間を要します。施術後すぐに理想のフサフサな状態にはなりません。

・施術方法によっては、線状の傷が残る場合があります。

・自毛を移植するので、移植する本数に限りがあります。かなり薄毛が進行している方には向きません。

具体的な施術方法について。

FUT法(ストリップ法)
メスを使って、頭皮を帯状に切り取る方法です。線上の傷が残りますが、確実に髪の株ごと採取できるので、定着率は高く、85~95%です。比較的広範囲の薄毛の方にも対応できます。
一方で、施術に時間がかかり、費用も割高になります。

FUE法(ダイレクト法)
専用のパンチを使用して毛包ごとくりぬきます。傷はすぐに治り、痕も残りません。
ただ、くりぬく際に毛根を切断してしまう場合があるため、定着率は70~95%ほどになります。時間もかかり、費用も高めになります。

ARTUS法(ロボット法)
FUE法の一種で、人の手ではなくロボットを使い、毛包をくりぬきます。
医師の技量に左右されにくいのが利点です。傷もすぐ治り、痕も残りません。更に時間も短く、費用も安く収まります。

定着率は、やはりくりぬく際に毛根を切断してしまう場合があるため、70~95%程度です。

どの施術でも、採取後は移植したい箇所に穴を開け、手で1本ずつ移植することになります。医師の技術力が必要になりますね。

では実際に植毛を決断したなら、

まずクリニックを予約し、必ずカウンセリングを受けることになります。

薄毛の状態を見て、移植の範囲や本数をを決め、生え際のデザイン等を決めるためです。

施術の段階になったら、感覚がなくなるまで麻酔をかけるので、痛みはありません。ご安心を。

ただあくまでも外科手術であるため、体に負担がかかることを忘れてはいけませんね。

最後に、

定着までおおよそ1年から1年半かかるとお話ししましたが、スケジュール的には、

施術後1~2週間
傷が治り

1~2ヶ月
人により髪の休止期に入るため、移植した髪が抜けやすくなり

3~5ヶ月
新しい髪が作られ始め

6ヶ月~
定着し始め、ボリュームが感じられるようになり

1年~
理想のフサフサに

というようになります。

ですから、施術したら終わりではなく、定期的に診てもらい、アフターケアが万全なクリニックを選びたいですね。

人工植毛

ポリエステルやナイロンで作られた人工毛を、薄毛が気になる頭皮の部分に、専用の植毛針で埋め込む方法です。

すぐに理想のフサフサを実感できます!

施術にかかる時間も短く、費用も安いです。

また自毛植毛と違い、かつては一般的な植毛方法だったため、行えるクリニックの件数も多いです。

何より、自分の髪を使うわけではないので、毛量は無限大です。

ただし、頭皮に人工毛という異物を埋め込むため、拒絶反応を起こす場合があり、頭皮に炎症を起こしたり、感染リスクの可能性もあります。

更に人工毛は劣化します。抜けやすくもあるため、年に1~2回は追加で植毛をする必要があります。また数年毎に、全取り替えをしないといけません。

初期費用が安くても、維持費を考えると、トータルで高くつくことになりますね。

女性のための増毛とは?

まず始めに「増毛」とは、自分の健康な髪の毛に人工毛や人毛を結び付けることです。

その他にも、方法がありますが、それは後程ご説明致しますね。

増毛の特徴とは?

大前提として、薄毛の部分であっても、健康な髪が生えていて、かつその長さが4センチ以上であることが必要です!

その前提をクリアした上で、一番のメリットは、外科手術の一種である植毛とは違うので、クリニックに行く必要はなく、エステや美容院といったところで行うことができ、手軽な点です。

施術時間も1~2時間と短くて済みますよ。

ただ、店舗により技術に差があり、仕上がりも変わってくるので、何社か体験をしてみた上で、決めた方が良いですね。

また植毛と同じく、分け目や生え際、つむじ等、部分的に増やすことが可能です。自毛植毛とは違い、すぐに理想のフサフサを体感できます。

相場としては、1本増毛につき30~60円ほどで、それに手数料がプラスされます。部分的なら1~3万円程度で行えるところもあります。広範囲に渡る場合には、50~60万円ほどかかることもあります。

もちろん、頭皮を切り取ったり、穴を開けたり、埋め込むわけではないので、拒絶反応のような副作用はないですし、痛みもありません。

ただし、接着剤を使用する増毛方法の場合には、体質的に合わず、アレルギー反応を起こすことがあります。

気になる耐久性ですが、健康な髪を選んでいるとはいえ、2~4本も結び付けてしまうと、元の髪が抜けてしまうのでは?と心配が出てくるかもしれません。

人の髪1本につき、おおよそ180g程度の力が加わらない限り、抜けることはないと言われています。

増毛の重みが原因で、髪が抜けることはありません!もし、抜けてしまったなら、偶然その髪の毛が寿命だったということに過ぎないのです。

ただし、目の細かいコームでとかすと、結び付けた髪が引っ掛かることがあります。

結び目がほどけることはないので、ご安心を。

また縮毛矯正等、180℃を超える電気機器を用いるのは禁止です。

この点は注意が必要ですね。

シャンプーやブローは普段通りできますし、カラーやパーマも可能ですよ。

デメリットしては、結び付けた自毛が伸びてくると、結び目も上がってきてしまうので、月1~2回のメンテナンスは必要です。

初期費用は、部分的ならお手頃ですが、定期メンテナンスを考えると、それなりに費用がかさんできくる点は、考えてないといせませんね。

具体的な増毛方法をご紹介!

結毛式
先にご紹介した増毛法です。
毛の流れや長さに合わせて、自然な仕上がりになります。部分的にも可能です。また、ウィッグと違って、蒸れることもありません。
ただし薄毛が進行していると、この方法は利用できないのが難点ですね。定期メンテナンスも必要ですし、結び付けた自毛が抜けると、一気に毛が減ってしまった感覚になります。

編み込み式
自毛に特殊な糸で土台を作って、天頂部を囲み、その土台に人工毛を縫い付けていきます。自毛や頭皮に負担がかからないのが特徴です。
ただし、この方法も薄毛が進行しているとできません。定期メンテナンスも必要になります。

全面装着式
人工毛を植え付けたシートを頭皮に直接貼り付ける方法です。
薄毛が進行していても可能で、かなり短時間でできるのも特徴です!
基本的には、激しい運動にも耐えられるように作られていますが、シートが剥がれることがあれば、メンテナンスが必要になります。
また、接着剤が体質的に合わない場合があるので、注意が必要です。

植毛と増毛の違い、またそれぞれに選択肢がいくつか存在することが、お分かりになったと思います。

どれも費用のかかることです。更に、植毛は外科手術になるので、実際に行うには勇気がいるかもしれません。

あなたの薄毛対策の一つとして知っておくだけでも、心積りができ、前向きに生活ができるのではないでしょうか。