20代をピークにして、肌や髪は年齢とともに徐々に衰えていきます。
そのため30代以降になると「肌のシワやシミが気になる」「髪が細くなりコシがなくなってきた」などの悩みを抱える方が増えてきます。
ところで一度髪にコシがなくなったら、それを取り戻す方法はないのでしょうか。
そこでここでは、髪のコシがなくなる原因やそれを取り戻す方法について探っていきたいと思います。
Contents
髪のコシがなくなる原因とは?
ヘアサイクルの変化
髪は1か月でだいだい約1cm伸びると言われています。
そして一定期間が過ぎると自然に抜け落ち、また新たな髪が生えてきます。
この周期のことをヘアサイクルといい、一般的にはサイクルが一周するのに約4~ 6年かかると言われています。
しかし年齢を重ねるとこのヘアサイクルに変化が起こります。
髪が成長する期間が短くなるため、まだ成長しきれていない細い毛のうちに抜け落ちてしまうなど、薄毛の原因となる場合もあります。
このヘアサイクルの変化により「以前より髪のボリュームがなくなった」「髪にコシがなくなり、髪型がなかなか決まらなくなった」というように感じることが増えていくようです。
また20代のピーク時にはひとつの毛穴から3~4本の髪が生えていたのに対し、年齢を重ねるとともにそれが1本になり、さらにその髪もだんだん細くなっていきます。
女性ホルモンの減少
女性ホルモンのエストロゲンには髪の成長を促し、ツヤやコシを与えますが、このエストロゲンは30歳前後をピークに徐々に減少していきます。
このことにより髪はハリやコシを失っていき、また抜け毛も目立つようになります。
不規則な生活習慣による頭皮環境の悪化
栄養の偏った食生活や睡眠不足、またストレスなど不規則な生活習慣は、血行不良や髪の栄養不足など、頭皮環境の悪化を招きます。
栄養状態が悪いと毛球は本来の働きができないため、髪のコシが失われていきます。
さらに血行不良になれば、血流により運ばれるはずの栄養分が髪全体に行き渡らないため、ますます悪い状態になっていきます。
このように日々の生活習慣は、髪のコシやツヤに直接影響を与えます。
また無理な食事制限を行うなど過度なダイエットも、やはり髪のコシが失われる原因となります。
髪はタンパク質でできているため、毎日の食事から上質なタンパク質を摂取すること、またタンパク質を合成するために必要不可欠なミネラルである亜鉛などもしっかり摂らなければなりません。
髪のコシがなくなると抜け毛も増える!
髪のコシがなくなったからといってすぐに抜け毛が増えるというわけではありませんが、髪のコシがなくなっている状態をそのまま放置しておくと、抜け毛が増える可能性が高くなります。
年齢を重ねたことによりコシがなくなってきた場合、女性ホルモンの分泌量の低下が原因となっている可能性が高いと言えます。
そうすると逆に女性が元々持っている男性ホルモンが優位に働いてしまい、それが原因となりFAGA、つまり女性男性型脱毛症を発症するケースもあります。
また食生活や生活習慣の乱れや、過度なダイエットによる髪の栄養不足が原因となっている場合は、髪のサイクルの成長期における毛母細胞の分裂に影響が出ている可能性があり、髪が成長しないまま退行期に入ってしまうため、髪が細く状態で抜けてしまっていると考えられます。
さらに間違ったシャンプー方法や、ヘアスプレーの使用などによる毛穴の汚れや詰まりを放置しても、頭皮環境が悪化してやはり抜け毛の原因となってしまいます。
髪のコシを取り戻す方法とは?
年齢を重ねることで髪のコシやツヤがなくなるのは、ある程度避けられないことであると言えるでしょう。
しかし生活習慣を見直したりヘアケアの方法を変えることで、ある程度はコシのある元気な髪を取り戻すことは可能です。
そこでここでは、髪のコシを取り戻す方法について詳しく見ていきたいと思います。
不規則な生活習慣を改善する
髪のハリやコシが失われていると感じたら、バランスの良い食事や十分な睡眠など、不規則な生活習慣を改善するよう心がけましょう。
1日3食バランスの良い食事を取ることが重要ですが、その中でも一番大切なのが朝食です。
人間は食事をすることで、ブドウ糖などのエネルギーを脳に送っています。
ブドウ糖はさらに血液の流れにより、身体中に運ばれていきます。
つまり朝食は、血行を促し頭皮に栄養を運ぶためには必要不可欠なものであると言えるでしょう。
朝忙しくてなかなか朝食を取る時間がないという方は、ホットミルクや豆乳、またトーストだけでも良いので、エネルギーの元となるものを摂取するように心がけてくださいね。
無理なダイエットやストレスも要注意!
無理なダイエットは髪の栄養不足を招くだけでなく、体調不良の原因となるため絶対にやめましょう。
さらにストレスも髪のハリやコシに大きな影響を与えるため、適度に運動するなどしてトレスを解消するように心がけましょう。
特に喫煙や過度な飲酒は、髪の成長を阻む一因と考えられています。
ですから髪だけでなく身体の健康のためにも、この機会に禁煙してみることをおすすめします。
飲酒は適量ならOKですが、過剰なアルコール摂取は髪のコシやハリを失なわせるではなく薄毛の原因となりますのでNGです。
質のよい睡眠も大切
健康的な身体や髪を作るために必要な成長ホルモンは、睡眠時に最も多く分泌されています。
またタンパク質の合成にも、成長ホルモンの分泌は必要不可欠です。
ですからそのほとんどがタンパク質で形成されている髪にとって、成長ホルモンの分泌は欠かせないものとなっています。
また成長ホルモンは、良質な深い睡眠を取っている時ほど多く分泌されると言われています。
成長ホルモンが分泌される時間帯は人により異なりますが、眠ってからだいたい30分~90分後に分泌され始め、3時間ほど分泌されます。
睡眠不足などになれば成長ホルモンが分泌されにくくなるため、成人でも毎日最低でも6時間は睡眠を取ることが理想的であるとされています。
毎日のヘアケアを見直す
日々のヘアケアは、髪のコシを保つためには非常に重要です。
実は髪のほとんどはタンパク質と水分でできています。
髪が乾燥するとキューティクルがはがれやすくなり、髪内部の水分や成分が外に漏れやすくなってしまいます。
そのため、健康な髪を維持するための組織が正常に機能しなくなり、髪が細くなりハリやコシも失われてしまいます。
髪のパサつきを感じたり場合には、まず第一に水分不足が考えられます。
ですからシャンプーやトリートメントをドライヘア専用のものに変えたり、ドライヤーをかける前に洗い流さないトリートメントを使うなど、水分補給を心がけましょう。
また毛先に行くほどツヤやコシがなく、枝毛や切れ毛が目立つ場合はタンパク質不足が考えられます。
その場合にはダメージヘア用のシャンプーを使ったり、トリートメントを丁寧に行いしっかり髪を守ってあげましょう。
さらに洗い流さないトリートメントやヘアオイル、ヘアクリームを併用するのもよいですよ。
正しいブラッシング方法を知っておくことも大切
髪のコシを取り戻す上で、正しくブラッシングを行うことも非常に重要です。
ブラッシングを行うと髪についた汚れも落とすことができ、さらに血行促進にも効果が期待できます。
ブラッシングする際にはまず毛先から行い、真ん中、髪の根元の順で数回に分けてブラッシングしていきましょう。
またブラシは、静電気が起きやすいビニール製の素材や頭皮を傷つけるような先の尖ったものは避け、天然素材で毛先が丸く弾力性のあるものを選ぶようにしましょう。
またシャンプーをする前にも、髪についた汚れやほこりを落とすために、念入りにブラッシングすることが大切ですよ。
まとめ
今回は髪のコシが失われる原因や一度失われたコシを取り戻す方法についてご紹介してきました。
髪のコシを取り戻すためには、質のいい睡眠を取る、またストレス発散などの生活習慣の改善の他にも、正しいヘアケア方法を知っておくことも大切です。
最近髪の衰えを感じてきたという方は、この記事を参考にして実践してみてはいかがでしょうか。