髪が伸びるスピードに違いがある?
髪が伸びるためには、髪の元となる毛母細胞の働きがカギとなります。
毛母細胞は、頭皮の毛細血管から髪に必要な栄養を吸収することで、細胞分裂を繰り返しながら髪を成長させていくのです。
つまり頭皮の血行が常に良い状態になっていることで、栄養がどんどん送り込まれるため、髪の成長が促進されるようになります。
そのことによって気温や体調によっても髪が伸びるスピードは変わってくるのです。
このことを踏まえると、新陳代謝が活発な人は髪も早く成長するとも言いますね。
新陳代謝が活発になることで、細胞がスムーズに生まれ変わることができるため、髪が成長しやすい環境が整いやすいのです。
しかし、何かしらの理由で身体的なストレスや精神的なストレスなどにより、どこか不安定な状態になっていると、髪の毛にも影響してくるのです。
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身体的や精神的に不安定
ストレスを発散できずに、溜め込んでいたり良質な睡眠がとれていないようなことがあると、血流の流れが悪くなりやすく、成長ホルモンが分泌されにくい状態になってしまうのです。
その結果、髪の毛に栄養素が十分に行き届くことが難しくなり、髪が伸びるスピードが遅くなってしまうのです。
抜け毛や切れ毛にもなりやすく、放置してしまうと薄毛を引き起こすことにも繋がります。
また、髪の毛の伸びるスピードには女性ホルモンの影響が関係していますね。
男性に比べると女性の方が髪の毛は伸びやすいと言われているのをご存知でしょうか。
傷んだ髪の毛先を切ると早く伸びるってホント?
傷んだ髪の毛は成長するスピードが遅くなるのです。
そのため、髪の毛先を切ることで傷んだ部分を除去するとで髪の毛に栄養を届けやすくします。
そのことで、髪の毛の成長を早めるという方法があります。
傷んだ髪を除去せずに伸ばし続けることで、健康な髪にもダメージを与えやすくなります。
そのため、ダメージが大きくなる前に傷んだ毛先をカットすることで、新たに健康な髪の毛を伸ばしてあげることが、髪の毛の成長を早めることができるでしょう。
しかし、どうしても髪の毛を切りたくない場合もあるでしょう。そのときは、洗い流さないトリートメントで髪の毛先を保護してあげるといいでしょう。
しかし、それでも枝毛や切れ毛、ダメージが気になるようでしたら、除去した方が改善が早いでしょう。
また、ブラッシングする習慣も大切です。ブラッシングすることで、頭皮から分泌された皮脂を髪の毛先に届けることができるのです。
そのことで、毛先のダメージの進行を防ぐことができるようになります。
髪を早く伸ばすには?
頭皮の血行を促進して、髪にしっかりと栄養を届けることが大切です。
頭皮をマッサージするのももちろん効果的です。
そして、適度な運動をすることも、全身の血行を促進すると頭皮の血行が良くなることで、新陳代謝も活発になります。
そして、毛母細胞は夜寝ている間に活発に働きますので、睡眠中に髪の成長を大きく影響します。
睡眠の中でも午後10時から午前2時の間に睡眠をとり、入眠時から3時間のノンレム睡眠には成長因子が多く分泌され髪の成長を促してくれるのです。
また、食事から髪に必要な栄養素をしっかり摂ることも、とても重要となります。
髪の主成分であるたんぱく質に加え、ミネラルやビタミンなどをバランスよく摂取することが相乗効果を生みます。
反対に睡眠不足やストレス、食生活の乱れなど不摂生を繰り返すことで、頭皮の血行が悪くなり、新陳代謝を低下させる原因となります。
そうなると、髪が伸びるスピードが遅くなるだけではなく、弱々しい髪しか育たなくなり、切れ毛や抜け毛が増えてしまい、薄毛が進行する可能性もあります。
髪を少しでも早く伸ばしたいのであれば、適度な運動やバランスのとれた食事、そして何よりも十分な睡眠など、髪にとって良いことを積み重ねていくことが大切でしょう。
年齢が上がると髪の伸びは遅くなるの?
年齢と髪の伸びは関係あるの?
人間の髪の毛は1ヶ月で1cm伸びます。
年齢によってそれほど大差はないとされていますが、若年層の時の方が毛母細胞が活性化されるため、血液循環が良い状態のため、髪の成長が早い可能性があります。
ただ、若いからすべての人がそうとは限りません。10代だからといって1ヶ月で2cm、3cm伸びることはないですし、逆に高齢だから活性化していないとも言い切れないのです。
ただ、高齢になると動脈硬化などが生まれやすく、血液の流れが悪くなるため、毛母細胞の活性化が思うように進まなくなり、髪の毛に栄養が行き渡らない可能性が出やすいのです。
そうすると、1ヶ月 1cmも伸びない可能性が高いのです。
髪を早く伸ばすためにすると良いこととは?
髪を早く伸ばしたいなら、髪を育てる栄養素をできるだけたくさん摂ることが基本となります。
髪を形成しているのは、ケラチンと呼ばれるタンパク質になります。そのため、タンパク質を多く摂取することで髪の成長が早くすることができます。
タンパク質が多い食材は?
・牛乳
・ヨーグルト
・チーズ
・鮭
・枝豆
・鶏肉
・卵
これらを意識的に摂取しましょう。
そして、もう一つは血行促進作用が必要です。
血液循環を良くすることで、それだけ栄養素がスムーズに頭皮に行き渡り髪にまでいきます。
血行促進作用を与える方法としては、育毛剤や養毛剤になります。シャンプーでも成分に血行促進作用があれば大丈夫です。
具体的には血行促進作用があるものは?
アルニカ花エキス
イチョウ葉エキス
カミツレ花エキス
ショウキョウエキス
セージ葉エキス
センブリエキス
トウガラシエキス
などです。
こういった成分を含んだものでしたら、血行促進作用ですので積極的に使用しましょう。
なぜ髪が生えてこなくなるのか?
毛根まで血液が回らなくなる原因とは?
人間の体には全身に血管が張り巡らされていますね。
身体の中心である心臓部は血管が太くなっていて、心臓から遠いほど血管が細くなっています。
それでは頭部をクローズアップしてみるとどうでしょうか。
頭部は、首付近には多数の血管が集まっているのです。そして、頭部にも血管が張り付いていますが、前頭部(おでこ付近)は血管が細くあまり血流が盛んではないのです。
後頭部は血管密集地帯から近く、太い血管から細い血管まで張り付いているのです。
もう気がつかれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
・前頭部が薄毛になりやすく改善しにくい!
・後頭部は薄毛になることがほとんどない!
これは頭部の血管密度も関係しています。これからが一番大事なポイントになります。
心にとめていただきたいことがあります。
それは、血管ネットワークが、生活習慣により血管が途絶えたり、分岐してしまったりする可能性があるということです。
例えば、おでこ付近の発毛状態が悪い!と思われる場合がありますね。
往々にして、生活パターンが悪いために血液が届きにくいため、別のところへ分岐してしまい、おでこ付近まで血液が届いていない状態になってしまうのです。
動脈が毛細血管に接続する前に動脈同士に存在する吻合を「動脈吻合(どうみゃくふんごう)」といいます。
これは、血管が本来のルートを通らずに迂回ルートを作ってしまうことをいいます。
これはなぜでしょう。
それは、毛根は血管が最後に流れる末端の場所にあるため、髪そのものは無くなっても直接生命の危機につながらないのです。
生活パターンがどこか理想から遠いものになることで、身体は自然と生命維持のバランスを保つためにすることは、末端から栄養供給をカットしようとしてしまうのです。
ここで最初に犠牲(いけにえ)になってしまうのが、頭皮下の血管になります。
身体は栄養を直接、生命維持に必要な器官に回そうとしてしまうため、栄養が回らない頭皮下の血管は徐々に縮小していくため、血管の道が閉ざされてしまい、他の迂回ルートを作ってしまいます。
男性が究極の発毛法を取り入れても、M字や生え際の回復が遅いという方もおられるのではないでしょうか。
こうした方は、究極の発毛法だけに依存していては恐らく回復は難しいと考えられます。
前述に話したとおり、もともと額付近の血流ネットワークは細く少ないため、DHTをどんなに抑えたところでも難しいのです。
こうなったら終わり?諦めるしかないのでしょうか?
いいえ、心配する必要はありません。
生活パターンを理想的なものに変えることで、1年半~2年くらいのゆっくりしたペースでのんびりと行うことで、身体は徐々に飢餓状態シグナルを解除するのです。
そして次第に血管の根を再び張りめぐらせていくことができます。
薄毛環境の頭皮下の血管は、動脈吻合により枯れた根と同じですので、枯れた血管になってしまうのです。
このような状態では、どんなに良い育毛剤を塗布したり、どんな良いシャンプーで使っていたとしても、なかなか思ったような効果が得られないことが多いでしょう。
もし血流が分岐してしまってから日数が経過してしまった方は、何をしても効果を得にくいですので、真っ先に生活パターンを理想的なものにすることが最優先になります。
生活パターンを変えることで、根を広げる=分岐して無くなった血管を再び取り戻すことが可能になります。
このためには、1週間や2週間という時間では無理だということがわかるでしょう。
生活パターンを改善して根(血管)を回復させるには、少なくとも1年半〜2年は必要になります。