ヘアケア

女性でも心配…薄毛につながる間違ったヘアケア方法とは?

薄毛に悩んでいる女性の中には、実は間違ったヘアケアがその原因となっていることも多いと言われています。

そうすると頭皮や髪に負担がかかったり頭皮環境の悪化につながることもあるため、くれぐれも注意が必要です。

そこで今回は、髪の構造や成長する仕組み、また薄毛の引き金となるヘアケア方法や、正しいシャンプーやトリートメントの方法について詳しく見ていきたいと思います。

髪の構造や成長する仕組みとは?

髪は中心がメデュラ、その周囲はコルテックス、表面はキューティクルという3つの層から成り立っています。

中心のメデュラは、パーマのかかりやすさや毛の太さなどに関わっています。

髪の毛の大部分を占めるコルテックスは、ヘアカラーやパーマをする際に重要であり、キューティクルは髪全体を保護する働きをしているため、紫外線などの外部の刺激から髪を守っています。

このキューティクルの状態が整っていれば、健康的な髪を保つことができます。

ただしキューティクルは非常に薄い膜であるため乾燥や摩擦に弱く、働きが弱くなると髪がパサツキやすくなってしまいます。

またキューティクルがはがれてしまうと、ツヤやハリも失われてしまうため注意が必要です。

髪はヘアサイクルにより、古い髪が抜けて新しい髪が生えてきます。

毛根の先の毛球にある毛乳頭、髪を作るようにと毛母細胞指示を出すと、細胞が分裂して髪は成長していきます。

成長した髪はやがて自然に抜け落ち、同じ毛根から新しい髪が生えてきます。

しかしこのヘアサイクルが間違ったヘアケア方法や不規則な生活習慣などにより乱れると、髪はまだ成長しきらないうちに抜けてしまうため、薄毛や抜け毛の原因となってしまいます。

間違ったヘアケア方法とは?

ここでは、薄毛や抜け毛の直接的な原因となる間違ったヘアケア方法について詳しく見ていきたいと思います。

シャンプーのし過ぎ

シャンプーを一日に2回以上行うなど頭皮や髪を洗いすぎると、頭皮のを保護するために必要な皮脂まで取り除いてしまうため頭皮の炎症や環境悪化につながります。

また必要以上に皮脂を取ってしまうとかえって皮脂が過剰に分泌され、頭皮がべたつき毛穴の詰まりなどの原因となってしまいます。

ですからシャンプーは多くても一日2回までにするようにしましょう。

またシャンプー朝よりも夜の入浴時にするのがおすすめです。

髪や頭皮に汚れや汗、皮脂などがついたまま寝てしまうと、頭皮環境を悪化させ薄毛や抜け毛の原因となるため注意が必要です。

自分の頭皮に合わないシャンプーを使っている

自分の頭皮が乾燥しやすいタイプなのか、あるいは比較的皮脂が多いタイプなのかを見極め、自分の頭皮や髪に合ったシャンプーを使用することもとても大切です。

また頭皮の乾燥や雑菌の繁殖を防ぐためには、頭皮の皮脂を落とし過ぎないことが大切です。

特に石油系のシャンプーなど洗浄力の強いシャンプーを使うと、頭皮が乾燥しフケやかゆみの原因となるため、薄毛や抜け毛の引き金となります。

しっかり頭皮を洗っていない

髪よりも頭皮をしっかり洗うことが、シャンプーし髪を清潔に保つためにはとても大切です。

頭皮の汚れがきれいに落ちないと皮脂が毛穴をふさいでしまい、毛穴の形が変形して髪がうねりくせ毛のようになってしまうこともあります。

シャンプーして頭皮の毛穴の汚れや皮脂を取ることで頭皮環境が整い、健康な髪が生える手助けをして薄毛や抜け毛を防いでくれます。

頭皮にトリートメントを付けている

髪だけではなく頭皮にまでトリートメントを付けてしまうと、毛穴がつまり頭皮環境の悪化につながるため、毛先にトリートメントをつけるようにしましょう。

シャンプー後にドライヤーで髪を乾かさずに寝る

シャンプーした後に髪が濡れた状態のまま寝てしまうと、キューティクルがはがれて髪が痛んだり、臭いやフケなどの原因になります。

ですからシャンプー後にはドライヤーでしっかりと髪を乾かし、キューティクルを閉じてから寝るようにしましょう

正しいシャンプーの方法とは?

以下では正しいシャンプーの方法について詳しく見ていきたいと思います。

・ブラッシングする
シャンプー前にしっかりブラッシングを行い、髪についた汚れやフケを落としておきましょう。

こうすることでブラシが毛穴につまった皮脂や老廃物などをかき出してくれるため、シャンプーの洗浄効果をアップさせることができます。

・しっかり予洗いする
髪や頭皮を38~40度のお湯でしっかりと予洗いしましょう。

こうすることで髪の毛の汚れのほとんどを落とすことができ、さらにはシャンプーをした際に泡立ちがよくなり、摩擦などの頭皮への負担を減らすことができます。

・シャンプーを手のひらに取り泡立てる
シャンプーを手のひらにとり軽く泡立てます。

そのまま頭皮につけてしまうとすすぎ残しなどの原因となるため、必ず泡立ててから髪につけるようにしましょう。

・指の腹を使いシャンプーする
髪を洗う際には爪を立てずに、指の腹で頭皮をマッサージするように洗いましょう。

爪を立ててしまうと頭皮を傷つけてしまうので注意するようにしてください。

・すすぎ残しがないように気をつける
すすぎ残しがあると、毛穴のつまりや頭皮のかゆみ、フケの原因になり頭皮が炎症を起こす可能性もあるため、抜け毛や薄毛を防ぐためにもしっかりすすぐようにしてください。

正しいトリートメントの方法とは?

・シャンプー後にしっかり水気を切る
トリートメントを深く浸透させるために、シャンプー後は毛先の水気をしっかり切っておきましょう。

・トリートメントを髪の中間から毛先に付ける
トリートメントを手に取り、手のひらに伸ばしたら、髪をはさみながら、中間から毛先に向かってトリートメントをつけていきましょう。

トリートメントには洗い上がりをよくするための油分やシリコンが配合されているため、頭皮につけてしまうと毛穴をつまらせ、髪の成長を阻んだり薄毛や抜け毛の原因にもなります。

手ぐしを通すようにしてトリートメントを髪にしっかりなじませた後は、髪に浸透させるために5分ほど放置しておきましょう。

なおトリートメントをなじませる間に蒸しタオルで髪を包み髪を温めると、キューティクルが開いてより髪に浸透しやすくなります。 

・しっかりすすぐ
最後にシャワーのお湯でぬるぬるした感触がなくなるまでしっかりとすすぎましょう。

正しい髪の乾かし方とは?

以下では、ドライヤーを使ったシャンプーやトリートメント後の正しい髪の乾かし方について詳しく見ていきます。

・しっかりタオルドライする
シャンプーやトリートメント後に髪の水気をしぼったら、タオルを広げて頭に乗せ、頭皮をマッサージするようにタオルドライしましょう。

しっかりと拭くことでドライヤーをかける時間を短縮することができ、熱のダメージから髪を守ることにもつながります。

また髪はタオルで挟み、ポンポンと叩くように水分を拭き取りましょう。

ゴシゴシと擦ると髪が痛んでしまうため避けるようにしてください。

さらにドライヤーをかける前に、洗い流さないトリートメントをつけるのもおすすめです。

・ドライヤーをかけ髪を乾かす
最初に前髪の根本を中心にドライヤーを当てて、前髪や顔まわりの髪を乾かしましょう。

次に後頭部の髪の根本から毛先に向かって乾かしていき、最後に中間から手ぐしですきながらドライヤーを当てましょう。

まとめ

薄毛や抜け毛を防ぐためには頭皮や髪を健康な状態に保つ必要があります。

頭皮と顔の皮膚は一枚の皮でつながっているため、正しいヘアケアを行い頭皮の血行がアップすれば、顔全体の血流も改善され顔のたるみやむくみ防止にもつながります。

頭皮環境の悪化による薄毛が気になるという方は、間違ったヘアケアをしていないか、これまでのシャンプーやトリートメントの仕方、またドライヤーの使い方などをもう一度見直してみてはいかがでしょうか。