白髪がはえてくるのはズバリ髪の毛のメラニン色素が白くなってしまう事が原因です。
そんなこと誰でも知っていることですが、このメラニン色素はなぜ白くなるのかということを下記にまとめました。
Contents
先に髪の毛のできる仕組みを知ろう
髪の毛は3層構造でできており一番表面をキューティクル(毛小皮)中間部分をコルテックス(表皮質)髪の芯の部分をメデュラ(毛髄質)となっています。
メラニン色素は髪の毛で一番柔らかくタンパク質でできているコルテックスに含まれ髪の毛は構成されています。
ヘアサイクル
髪の毛の成長はヘアサイクルといって発毛、成長期、衰退期、脱毛期という流れで約5から6年で髪の毛1本分の一生は終了します。
人が生きている間は髪の毛はこの周期で同じ毛根から約5、6回生え替わりをしていきます。
髪の毛の色がつくまでの仕組み
髪の毛の色の付く仕組みは世界共通です。金髪の方のメラニン色素は薄いメラニン色素が定着し、ブロンドは中間くらいの色味、黒は実はものすごく濃いブラウンのメラニン色素となっています。
メラニン色素は頭皮の皮膚の中の毛根内部に存在するメラノサイトによって色付けされていきます。
髪の毛は細胞分裂で成長する
髪の毛は実は毛根内で髪が生まれた時はまだこのメラニン色素が定着していません。つまり生まれたての毛は年齢関係なく白髪なのです。
それが細胞分裂を繰り返すことで頭皮にある毛乳頭が直下の毛細血管から栄養や酸素を含んだ血液を取り込み細胞分裂を繰り返す過程でメラニン色素が作られ髪の毛に色付けされていきます。
白髪が発生する仕組み
白髪が発生する仕組みで今明らかになっているのはメラノサイトの働きがなんらからの原因で弱くなってしまい髪の毛のメラニン色素を生成できていない事が考えられます。
メラノサイトの働きが弱くなるのは次のような原因が考えられます。
白髪が発生する原因
髪の毛の栄養不足
髪の毛はキューティクル、コルテックス、メデュラの3構造からできていますが、この中でもコルテックスの割合が髪の毛の中でもほとんどを占めています。
そしてコルテックスはケラチンタンパク質という18種類のアミノ酸から作られています。
さらにその中でもL−リジンやチロシンという栄養素が重要成分とされています。
そのほかにもケラチンタンパク質を合成するために亜鉛などのミネラル成分やビタミン類も必要です。
さらに髪の毛を作るためにはコラーゲンなどの保湿成分も必要になります。
髪の毛はこうした様々な栄養素が必要なのですが、それが十分でないことで白髪が生えてしまう原因となります。
遺伝
女性は父方からの遺伝子を強く受けます。もちろん母方の遺伝も受けるのですが、影響が強いのが父方です。
ですから父方の方に白髪が多い遺伝子があればその遺伝を子が受け継ぐ可能性が高いです。
白髪になりやすい遺伝子というのはメラニン色素が生成されづらかったり、髪の細胞分裂に必要な成長ホルモンの分泌量が少なかった場合白髪になりやすく、白髪の遺伝子研究により報告もあります。
ストレス
白髪はストレスによっても生えてくるとされています。
都市伝説的には強いショック性の高いストレスを受けると一夜にして全頭が白髪になるというものもありますが、もっと現実的なものを例に挙げてみると次のようなものがあります。
ストレスによって血流が悪くなる
ストレスによって自律神経が乱れてしまい血管が収縮します。
血管が収縮してしまうと血液から栄養や酸素を吸収している髪の毛にとっては致命的で、メラニン色素の活動を阻害してしまい白髪になってしまいます。
自律神経の交感神経が優位になる
ストレスは自律神経を乱してしまう原因となりますが、自律神経には交感神経と副交感神経があります。
ストレスによって交感神経が優位になってしまうと体は常に緊張状態になってしまうため、皮脂の分泌が盛んになってしまいます。
よく緊張すると脂汗をかくとありますが、これは交感神経優位の体が緊張状態にあり皮脂が過剰に分泌し脂っこい汗をかいてしまうことです。
皮脂が過剰に分泌してしまうと余分な皮脂が酸化してしまい頭皮が過酸化皮質となってしまいます。
ここへ雑菌などが加わることでメラニン色素を作り出すメラニン色素の働きが阻害されてしまい白髪が生えてくるようになります。
加齢
年齢を重ねると誰でも白髪が生えてくるものですが、それは加齢によって血流が悪くなったり、新陳代謝が落ちたり、成長ホルモンの分泌量が減ってしまったり肌細胞や毛母細胞の細胞分裂の働きが悪くなったりすることで起きてしまいます。
これを廊下と呼びますが、加齢による白髪の発生はある程度予防することができます。
紫外線
頭皮に直接強い紫外線を受けることで活性酸素が生成され毛乳頭や毛母細胞が正常に働かなくなってしまいます。
睡眠不足
睡眠中にはメラトニンというホルモンが分泌され活性酸素を除去します。
また成長ホルモンも睡眠中に分泌され体の修復のための細胞分裂を繰り返します。
睡眠不足はそうしたホルモンの分泌を妨げてしまい白髪の原因となってしまうのです。
白髪の量を増やさないための秘訣
白髪は普段の生活習慣で予防改善することができます。
白髪とは上記に説明しているようにメラノサイトという細胞の機能低下によるものです。
つまりメラノサイトの活動を活発にしてあげれば白髪は防げるのです。
そしてメラノサイトの活動を活発にする指標はお顔の肌の張りやシワの減少を指標にしていきます。
たとえばお肌の張りが良くなったということはターンオーバーが良くなったということです。
ターンオーバーは肌細胞の細胞分裂と代謝ですから、そこを指標にすることでメラノサイト細胞も活発になっていると考えることができます。
そのターンオーバーを活性させるには次のようなことが重要になります。
食事を見直す
メラノサイト、お肌のほとんどはタンパク質です。そしてメラノサイトには特殊なタンパク質、ケラチンタンパク質をつくらなければいけません。
そのためにはバランスよく栄養素を摂取することが大切です。
バランスの良い栄養素というと難しそうに聞こえるのですが、そんなに難しい事はありません。
厚労省から推奨されている三大栄養素、5代栄養素を守るだけでメラノサイトに必要な栄養素を十分とることができます。
食品には色々な栄養素が含まれているため下手にサプリメントに偏るよりははるかに効率よくバランスの良い栄養をとることができます。
運動をする
運動の中でも筋トレはメラノサイトに効果的です。筋トレをすることで筋肉がダメージを受けます。
そのダメージを睡眠中に修復しようと成長ホルモンが分泌され筋繊維細胞、肌細胞、メラノサイト細胞の細胞分裂が盛んに行われます。
そうするとメラノサイトは以前よりもより強く成長し白髪の生えづらい髪の毛になります。
睡眠量と質を増やす
寝る子は育つといわれますが、子供は成長ホルモンの分泌量が盛んです。成長ホルモンの分泌は寝ている時が最も多いため寝る子は育つといわれるのです。
髪の毛の成長やメラノサイトなどあらゆる細胞の活動はは成長ホルモンの影響も受けます。
この成長ホルモンは大人になるにつれて分泌量がかなり減ってきますが、ここへ筋トレによって成長ホルモンの分泌を促し、質と量を意識した睡眠を取ると白髪を予防するまたは改善することができます。
睡眠の質とは寝る環境を整えることで質を高めることができますし、量は最低でも6時間以上、筋トレをした日なら8時間は睡眠時間を確保しましょう。
頭皮マッサージをする
頭皮マッサージは頭皮の柔軟性を上げ頭皮厚も向上します。髪の毛は頭皮の厚みがあればある程健康的に成長します。
そして頭皮の厚みと柔軟性があればその中で活動するメラノサイトの活動も活発になり白髪を防ぐことができます。
紫外線を直接浴びない
最後に直射日光による紫外線は短時間であればビタミンDを摂取できるので良いのですが、長時間浴びると先にも申したように酸化の原因となります。
ですから1日20分程度の日光浴ならよいのですがあまり長時間直射日光を浴びないようにしましょう。
紫外線の強い時は帽子などを被ったりしましょう。
まとめ
白髪は遺伝的なもの以外の原因でしたら普段の生活習慣で改善することが可能です。
その習慣を続けられればお肌も綺麗になるのでいつまでも若々しくいられることができます!