子供のころは、ロングヘアでも、髪にレイヤーを入れてなくても、簡単に乾いていたのに、
今はなぜ、暑いなかドライヤーを10分以上かけても乾かないの?
とお困りの貴女。
お気持ち分かります。
せっかくお風呂でさっぱりしたのに、汗だくでドライヤーをかけて、髪を乾かしている姿はもはや滑稽なくらいですし、何より辛い…ですよね。
そこで今回は、なぜ、大人になり髪が乾きにくくなったのか?
その原因についてお話ししたいと思います。
それって髪が傷んでいるから?それだけではありませんよ!実は、いくつもの原因が潜んでいるのです。
詳しくご説明するとともに、解決法も合わせてご紹介します。
貴女の髪が乾きにくい原因を断定し、その解決法を実践してみませんか?
Contents
髪が傷んでいると乾きにくいの?
その解決法をご紹介!
髪がダメージを受けていると乾きが悪いと聞いたことがある方も多いかと思われます。
でも、髪のダメージといえばパサつき、髪がバサついていれば、スカスカなのだから、
むしろ乾きは早いのでは?と考えてしまいますよね。
ところが、その逆なのです!
カラー剤やパーマ液を繰り返し使ったり、ケア不足によりダメージを受けた髪は、
表面を覆っているキューティクルが剥がれ落ち、
ところどころ穴が空いた状態になってしまいます。
ちなみに、その穴はダメージホールと呼ばれていますよ。
その穴ぼこだらけになってしまった髪は、内部に溜め込まれている大切な栄養や水分が、穴から流れ出てしまい、パサつき、ダメージを受けた髪になるのです。
更に髪を濡らすと、その穴から水分が必要以上に入り込んでしまうため、なかなか乾かないという現象が起こります。
それを名付けて「吸水毛」と言います。
例えるなら、使い古したスポンジは、たくさん水を吸い込みますが、おろし立てのスポンジは、
あまり水を吸い込まないのと同じことですね。
これが髪の乾きを悪くしている原因です。
解決法として、まず、カラー剤を見直すことですね。
使用回数を減らしたり、可能ならしばらく止めてみたり、ダメージヘア用のカラー剤に変更してみたりと方法はあります。
是非、美容師さんに相談してみて下さいね。
パーマ液も同じですよ。
また、ご自宅でのヘアケアも大切になります。
カラー剤やパーマ液が危ない!とお話ししましたが、頻度が高い方でも月1回程度ですよね。
他の30日前後はご自宅でケアをしなければならないのです。
一番は、保湿をすることです。
シャンプーで洗髪をして、タオルドライをした後、保湿剤を塗り込みます。
これを実践するだけでも、髪の乾くスピードは変わるはずですよ。
もちろん、元々の髪質であったり、量がとても多かったり、使用しているドライヤーのパワー不足も考えられます。
それらに心当たりがあるなら、美容師さんにお話しして、カットを工夫してもらったり、一度最新のドライヤーを見に行き、買い替えるのも手ですね。
ただし、髪のダメージだけが原因とは限りません。
次に、その他の原因をご紹介します。
ダメージ以外にも髪が乾きにくい原因ってあるの?
それぞれ解決法とは?
前章は、髪のダメージによる乾燥やパサつきが原因で、髪が乾きにくくなるとお話ししてきました。
次はその逆で、髪が油っぽくベトつくことにより、髪が乾きにくくなる現象についてお話しします。
シャンプーやリンスの洗い残しがある。
洗い方が間違っており、頭皮に皮脂汚れが残っている状態です。
頭皮に皮脂膜が張られているのと同じことなので、当然、髪の乾きも悪くなりますよね。
具体的には、
・髪を洗う回数が少なく、汚れが落としきれていない。
・シャンプーの使用量が少な過ぎて汚れが落としきれていないか、
または多過ぎて頭皮に落とし切れていないシャンプーかすが残っている。
・髪だけを洗っていて、頭皮を洗っておらず、汚れが残っている。
といった状態が考えられます。
解決法としては、毎晩、適切なシャンプーの量(シャンプーに明記されている表示を参考にして)を使用して、頭皮を主に洗うようにします。
洗髪とは、髪をゴシゴシ洗うことではなく、頭皮に溜まっている皮脂汚れを落とすことが、一番重要な目的なのです。
その際に、髪が乾いた状態でブラッシングを行うと、髪の表面についた汚れやホコリが落とせ、
頭皮の皮脂汚れも浮かび上がってきて、洗髪しやすくなりますよ。
またシャンプーを使用する前は、きちんと髪全体を濡らし、予洗いをします。
そして、シャンプーはしっかり泡立ててから使い、爪を立てず、指の腹を使って洗うことで、頭皮を傷付けることなく、かつサッパリと洗い上げることができます。
次に考えられる原因としては、すすぎ方ですね。
ここの詰めが甘いと、頭皮や髪にシャンプーかすが残り、膜が張ったような状態になるため、髪が乾きにくくなります。
残り香がする女性の方が素敵なんて思われる方もいるかもしれません。
本来、シャンプーは頭皮や髪に残して良いものではありません。
完全に洗い落とさないと、酸化して、嫌な臭いや炎症へと発展しかねません。
髪がキシッとするくらい、3~4分ほど時間をかけて、頭皮の隅々まで丁寧にすすぐのが正解です。
その際も、爪を立てずに指の腹を使いますよ。
ちなみに、すすぎの際の湯温は、38℃前後が理想です。
それ以上高いと、頭皮を乾燥させてしまいますし、低いと肝心の皮脂汚れが落ちなくなります。
予洗いの際もこの湯温で。
そして忘れがちですが、シャンプーの質が悪くて、洗い流したつもりでも、髪や頭皮に残ってしまう場合があります。
すると、髪の乾きが悪くなってしまうのです。
粗悪な化学合成のシャンプーやリンスは、油分を多く含んでいます。
使い続けると、その油分で徐々に髪が何層にもコーティングされ、濡らすたびにツルツルした触感になります。
この現象を油髪やオイル毛と言いますよ。
頭皮も同様に油脂で膜で張った状態になるのです。
解決法としては、美容室にてクレンジングシャンプーを行ってもらい、髪のコーティングと頭皮の油膜を洗い落としてもらうことです。
その後は、シャンプーを見直し、髪や頭皮のことを考えたものに替えるべきですよ。
ただし、天然成分を使用しているとはいえ、石鹸系のシャンプーは、かすが残りやすかったり、
アミノ酸系のものは洗浄力がマイルドなため、頭皮に溜まった皮脂汚れを落とし切れず残ってしまう場合があります。
ご自分の体質(乾燥肌なのか脂性なのか)を考慮してシャンプーを選択するようにして下さいね。
トリートメントやコンディショナーが残っている。
それは往々にして、つけ方が間違っている場合が多いですね。
トリートメントやコンディショナーは、髪にツヤを与えるたり、指通りを良くする目的につけるものです。
本来、髪の根元に近いほど、頭皮からの栄養がきちんと行き渡っているため、健康でパサつきやダメージを受けているのは、毛先なのです。
ですから、トリートメントやコンディショナーは、根元からつける必要はなく、根元から10センチ程度離れたところから毛先に向かってつければ良いのです。
シャンプーと同じように、根元からつけてしまうと頭皮にそれらのかすが残り、油膜を張ったような状態になり、髪が乾きにくくなります。
正しいつけ方を理解して、使うようにして下さいね。
スタイリング剤が落とし切れていない。
ヘアスタイルをキープするためのスプレーやワックス、ジェル、ムース、オイルといったスタイリング剤は、油分を多く含んでいるため、通常の洗髪方法では、完全に落としきることができません。
その落とし方が肝心なのです。
髪を濡らしたら、トリートメントを髪全体につけ、しっかりと乳化させます。その後、丁寧にすすぎをすることで、スタイリング剤の洗い残しを防ぐことができますよ。それからは、通常通りシャンプーを行って下さいね。
またもう一点、つけ方にも気を付けましょう!
トリートメント等と同様に、髪だけにつければ良いものです。
根元からつけてしまうと、これまた落とし切れずに頭皮に残ってしまいますよ。
髪が乾きにくくなる原因についてお話してきました。貴女にも心当たりのあるものがあったのでないでしょうか。
髪のダメージは、ヘアカラー剤やパーマ液だけが原因ではなく、普段のケアもその原因になります。
後半でお話しした洗い方、すすぎ方、トリートメントやスタイリング剤のつけ方、落とし方といった日頃のケアを丁寧に行うことで、
髪のダメージをなくし、ひいては髪を乾かす時間の短縮にも繋がるのです。
まずは、日頃の髪のケアから見直してみませんか。