白髪が黒髪に混じって生えていると、白いためにどうしても目立つものです。
まとまって生えていると、老けた印象も与えてしまいます。
しかたなく、白髪染めで染めて目立たないようにしている女性も多いでしょう。
とはいえ、染める方法によっては肌や髪にダメージを与えることもあるので、注意が必要です。
ここでは、白髪を染める4つの方法とそれぞれのメリット、デメリットについて紹介します。
それぞれの特徴を知って、自分にいちばん合う方法で染めましょう。
Contents
美容室でプロにおまかせ
もっともきれいにに確実に染められるのが、美容室でスタイリストに染めてもらう方法です。
メリット、メリットについて見ていきましょう。
メリット
後頭部など自分では見えない場所もむらなく均一に染まり、仕上がりがきれい
髪質に合ったヘアカラー剤で染めるので希望に近い色に仕上がり、色持ちが良い
市販のカラー剤よりもマイルドで、施術前後のケアもするので髪に与えるダメージが少ない
色の種類がたくさんある
美容室で使うヘアカラー剤は、成分が強くて傷みやすいというイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、実はプロが使うカラー剤は市販品よりもアルカリ成分が少なめで、比較的マイルドです。
プロは技術があるので、マイルドな薬剤でもきれいに染めることができます。
スタイリストは、いまの髪の状態やもともとの髪質などに合わせて多くのカラー剤のなかから最適だと思う色を使い、放置時間も考えて染めています。
そのため、むらなくきれいに染めることが可能です。
ふだんの髪の状態をよく知るいきつけのサロンであれば、なお安心して任せられるでしょう。
デメリット
わざわざ美容室まで行かなければならない
まとまった時間が必要
それなりに費用がかかる
当然ですが、美容室で染める場合はそこまで行く必要があり、時間を割かなければなりません。
美容室で白髪染めをする場合、洗い流したりブローしたりする時間も含めると2時間前後は必要となるでしょう。
土日など混んでいるときは、もっとかかることもよくあります。
さらに、それなりに高額な料金がかかります。
サロンにもよりますが、頭髪全体を白髪染めした場合の相場はおおむね6000~1万円ほどです。
3000~4000円程度と安めのところもありますが、シャンプーやブローの料金が別になっていたりロングやミディアムなど髪の長さによって追加料金が発生したりすることがあるので、注意しましょう。
また、1度染めると終わりではありません。
白髪はまた生えてくるので、1~2カ月のペースでリタッチが必要です。
リタッチは伸びてきた部分だけ染めるので全体を染めるよりは安くなるものの、3000~5000円程度はかかります。
染めるだけでこの出費は厳しいと感じる人もいるのではないでしょうか。
市販の白髪染めを使って自宅で染める
自分の好きなタイミングで染めたい、費用をあまりかけたくない人におすすめなのが市販のヘアカラー剤を使って自分で染める方法です。
どのようなメリット、デメリットがあるか見ていきましょう。
メリット
時間の余裕があるときや気になったときなど、染めたいときに染められる
美容室にわざわざ行かなくて良い
美容室よりもはるかにコストがかからない
美容室で染めてもらう場合、都合の良い日時に予約を入れてその日が来るまで待たなければなりません。
市販の白髪染めなら、気になったときにすぐに染められます。
美容室の雰囲気が苦手な人や、忙しくてなかなか行く時間が取れない人もいるでしょう。
市販の白髪染めを使うならわざわざ美容室に行く必要はなく、自宅でのんびり気楽に染められます。
コストがあまりかからないのも大きな魅力です。
商品によって価格は異なりますが、800~1500円ほどで購入できます。
なかには残った分を保管できて次回また使えるものもあり、コスパは比較的良好です。
デメリット
後頭部など見えづらい部位を染めづらい
イメージしたとおりの色になりにくい
髪が傷みやすい
準備するものが多く、面倒
ヘアカラー剤を均一に塗るのは、よく見える部分であっても難しいものです。
なれていなければ、厚みのある部分としっかり塗布できていない部分とができてしまいやすく、鏡を使っても後頭部をきれいに塗るのはなかなか難しいでしょう。
結果、真っ黒に染まる部分と白いまま残る部分がでてしまうことがあります。
市販剤には染め上がりの色が書かれていますが、もともとの髪の色や髪質、ダメージ具合などによって実際の発色は異なります。
イメージしていた色にならないことも少なくありません。
市販のヘアカラー剤はどんな髪質の人が使っても染まるようにかなり強力です。
そのため、髪が傷みやすく、パサついたりきしんだりしやすくなります。
放置時間を守り、トリートメントを使うなどダメージを軽減するケアをする必要があります。
壁や床についてしまうと拭いてもなかなかとれない点も厄介です。
最悪シミになって残ることもあります。
そのため、自宅で染めるときは汚れても良いビニールシートや新聞紙などを床に敷いたり壁をカバーしたりして、飛びちり対策をすることが不可欠です。
手や爪につくと黒く染まるため、使い捨ての手袋をはめてはずれないように輪ゴムで留めるなどの準備もする必要があります。
いろいろと準備がかかる点を面倒に感じる人もいるでしょう。
ヘアカラートリートメントで染める
自宅で染める方法には、白髪染め以外にヘアカラートリートメントを使う方法もあります。
どのようなメリット、デメリットがあるか見ていきましょう。
メリット
髪が傷みにくい
トリートメント効果でつるつるになる
下準備がほとんどいらない
美容院や市販の白髪染めは、髪のキューティクルをこじあけて内部に色素を入れ、染めるものです。
そのため、髪のダメージは避けられません。
一方、ヘアカラートリートメントは髪の表面に色素を付着させることで白髪を黒くみせるものです。
キューティクルをこじあけたりしないため傷む心配はありません。
むしろ、配合されているトリートメント成分によってつるつるになるでしょう。
ヘアカラートリートメントは通常のトリートメントのように使えます。
洗髪したあとの髪の水気をしっかりと切ってから髪にまんべんなく塗布し、一定時間をおいて洗い流せばOKです。
白髪染めのように床に新聞を敷いたり手袋をしたりする必要もなく、お風呂場で手軽に使えるのはかなり大きなメリットといえるでしょう。
浴室の壁や床についたときはすぐに洗い流せば落とせます。
ただし、時間がたつと染まってしまうのですぐにあら流すようにしましょう。
デメリット
すぐに染まらず、何度も使う必要がある
色持ちがあまりよくない
白髪染めは1度でしっかり色が入りますが、トリートメントはそこまで染まりません。毎日使って少しずつ染まっていくイメージです。
白髪染めに慣れている人がトリートメントに切り替えると、「ぜんぜん染まらない!」と思ってしまうことがあります。
最初は3日ほど続けて使うと良いでしょう。
染まって白髪が目立たなくなったら、様子を見ながら1週間に1度くらいのペースで使うのがおすすめです。
ヘナで染める
ヘナは熱帯地方に多く自生する植物を粉末にしたもので、お湯に溶いたものを髪に塗布して染めます。
肌に優しいことから利用者が増えている天然のカラー剤です。
どのようなメリット、デメリットがあるかみてみましょう。
メリット
自然な髪色に染まる
トリートメント効果があり、髪の手触りがなめらかになる
肌に優しい
天然由来のヘナは肌に優しいため、白髪染めでは肌が荒れてしまう人でも安心して使えます。
ただし、自然由来でも肌に合わない人ももちろんいるので、使うときはパッチテストを必ず行いましょう。
ヘナは髪のコンディショニング効果が高く、つるつるになることも多いです。
デメリット
発色しにくく、染めるのに時間がかかる
染まりの悪さを解消するために、化学成分が配合されていることがある
ヘナで染める大きなデメリットは、時間がかかることでしょう。
頭に塗布して1時間ほど放置する必要があります。
また、白髪染めのように仕上がりの色を選ぶことができません。
元の髪の色に合わせてオレンジっぽい色味に仕上がります。
天然成分であることがヘナの最大の魅力ですが、近年は化学成分が配合されたものもあります。
購入の際はしっかり成分を確認することが必要です。
まとめ:自分に合った方法で白髪を染めて若々しく
白髪を染める3つの方法を紹介しました。それぞれの方法が向いている人は以下のとおりです。
美容室で染めるのが向いている人
すぐにきれいに染めたい、スタイリングやカットもしてほしい
市販の白髪染めが向いている人
すぐに白髪を目立たなくしたい、費用はなるべくかけたくない
ヘアカラートリートメントが向いている人
手軽に染めたい、髪の傷みが気になる、白髪染めでジミアンアレルギーを起こしたことがある
白髪を染めると、ぐっと若々しい印象になります。
やりやすい方法で、きれいに染めましょう。