薄毛対策としてさまざまな食品が使われてきましたが、その背景にあるのは必要な栄養との関係があったからです。
よく知られた食品もありますが、ラズベリーも薄毛対策として効果がある可能性が指摘されるようになりました。
美味しく食べられるラズベリーが育毛に役立つ理由を覚えておくと良いでしょう。
おしゃれで美味しいラズベリー
日本人の感覚からいうと、ラズベリーというだけでもかなりお洒落なイメージを持ちます。
普段からあまり目にすることのある果実ではなく、特別なスイーツなどで飾られているイメージがあるでしょう。
海外ではかなりメジャーなフルーツです。
フランス語ではフランボワーズと呼ばれています。
日本では木苺がありますが、食用として生産されているものとは違うため注意が必要です。
スーパーなどで手に入るラズベリーは、ヨーロッパキイチゴと呼ばれている周囲で、専用に生産された種類です。
日本ではあまり人気がなかったことから生産量も少量でしかありませんでしたが、現在では広島などを中心に栽培されるようになりました。
感覚的にイチゴという名前がつくと非常に甘そうに思えます。
しかし、ラズベリーはそこまで甘いフルーツではなく、どちらかといえば甘酸っぱい種類です。
果汁がたっぷりと含まれており、ほのかな酸味を放つことから、ケーキと一緒にすると美味しさが引き立ちます。
ジャムにして食べる方法も甘さのコントロールが効くためです。
食用に生産されているラズベリーは、鮮やかな赤や紫、黒紫の種類があります。
大きさは1、2センチ程度の果実で、小さな球体が集まっている形が特徴です。
この見た目通り実は種が一つずつ入っており、集合体として塊になっていると言っていいでしょう。
ぶどうなどとは違い種も一緒に食べることができる果実ですが、種類によっては舌触りが悪くなるといった欠点も持っています。
非常に香りの高い果実です。
この香りを支えているのがラズベリーケトンであり、香料としても利用されてきました。
ラズベリーケトンは、キウイやもも、りんごなどにも含まれている物質で、サプリメントにも利用されています。
まだまだ研究が進んでいる物質ですが、これが薄毛対策にも役立つかもしれないのです。
IGF‐1が体を助ける
ラズベリーに含まれているラズベリーケトンが注目されるようになったのにはさまざまな理由がありました。
その一つが、カプサイシンと構造の違いに注目し、ダイエット用のサプリメントとして利用した点です。
臨床実験も行われていますが、正確には本当に効果があったかどうかは判明していません。
脂肪を燃焼する可能性が指摘されており、体重減少の効果があるかもしれないのです。
ここからラズベリーケトンが注目されるようになりましたが、それだけでは終わりませんでした。
ラズベリーケトンがインスリン様成長因子-1であるIGF‐1を増加する作用があったからです。
これが薄毛対策に利用する上で、大きな可能性があるかもしれません。
IGF‐1はさまざまなところから注目されていますが、アミノ酸の集合体であり抜け毛や発毛に影響を与えていることが分かっています。
成長ホルモンの作用で作られていくことから、身体の成長に使われるのが特徴です。
怪我を治したりするのにも必要となりますが、年齢とともに減少してしまうことから発毛の衰退にも影響があると考えられています。
薄毛になってしまう原因としてIGF‐1の現象が関わっているのではないかといわれており、上手くカバーできるのならラズベリーケトンが大きな役割を果たしてくれるかもしれないのです。
ラズベリーが力を発揮するのは、何もラズベリーケトンだけではありません。
ビタミンCが豊富に含まれており、エラグ酸と呼ばれる抗酸化作用の強い物質も含まれています。
肌のシワやたるみ老化などの防止にも役立ってくれるため、頭皮環境を改善するためにも役立つ栄養素です。
アンチエイジングは、薄毛対策として重要な意味を持ちます。
身体がサビついてしまう状態を防ぐため、健康な状態を保つためにもラズベリーが役立つのです。
食物繊維が豊富であり、その量は果物の中でもトップクラスの能力を持っています。
動脈硬化を防ぐ役割を持っており、生活習慣病の予防に対しても力を発揮するのです。
美味しいだけではなく、健康な体を維持するためにもラズベリーは大切な果実となるでしょう。
健康な状態を作ることは、髪を育てる大事な条件です。
ラズベリーをおいしく食べるための方法
ラズベリーが育毛にも役立つとしても、どうやって食べたらいいのかが大きな問題です。
そのまま食べてしまうのが一番手っ取り早く効率的ではありますが、そんなに多く食べられるわけでもありません。
こうした食材を利用し育毛をするために重要なポイントは、一回食べてやめてしまうのではなく、長く続けていかなければいけない点です。
時間をかけて続けていかなければ、いきなり効果が表れたりはしません。
そのため長く続けられる食べ方を考えなければいけないのです。
飽きずに食べるためには、ヨーグルトと組み合わせてみるのが良いでしょう。
ヨーグルトは腸内環境を整えるために重要な食材です。
腸内環境が整うと基礎代謝の向上が見られるようになり、血液の循環も良くなり髪の成長を促せます。
そこにラズベリーケトンが組み合わせれば、効果を想像できるようになります。
ラズベリーに含まれている食物繊維もヨーグルトの働きを助けてくれるため、非常に有効な組み合わせとなるでしょう。
ラズベリーケトン自体は生でなくても効果を発揮します。
生のラズベリーが手に入りにくい人は、ジャムを使ってみるだけでもいいでしょう。
こちらもヨーグルトの相性が良いため、一緒に食べると長く続けやすくなります。
ヨーグルトという点ではスムージーにしてみるのも簡単です。
ミキサーに一緒にかけてしまえば、種の食感もなくなるので無理なく食べられます。
ラズベリーがちょっと苦手という人も、飲み物になるだけで違いが生まれるからです。
ラズベリー酢を作るというのも一つの方法で、ラズベリーに対してほぼ同量の黒砂糖を入れ、1.5倍から2倍程度の黒酢を入れます。
これを冷蔵庫などで2週間程度寝かせておけば、美味しいラズベリー酢の出来上がりです。
そのまま食べることもできますが、ヨーグルトに入れたり炭酸で割ったりすれば使いやすくなるでしょう。
なかなか生のラズベリーが手に入らないという人は、冷凍のものを使う方法があります。
最近では冷凍食品として販売されており手軽に手に入るようになりました。
これらを解凍しながら使えば、毎日食べるのも簡単です。
生のものを維持するのは何かと大変ですし、夏場などはアイス代わりにそのまま食べてしまうのも美味しい食べ方になります。
注意しなければいけないのは、食物繊維も豊富で美味しい果実ですが、食物繊維も豊富なためあまり食べてしまうとお腹を下す危険性があります。
適度に食べていればそこまでの問題にはなりませんので、無理して食べないように注意が必要です。
まとめ
ラズベリーには優れた効果があるのは間違いありません。
しかし、ラズベリーケトンはまだ研究の途上であり、正確に育毛に役立てられるかどうかははっきりとしませんが、ビタミンCや食物繊維などが助けになってくれるのは確かです。
甘酸っぱく美味しく食べられる果実であるというのもメリットで、健康な体をつくるために役立ってくれるため、日常生活の中に取り入れていくといいでしょう。