加齢とともに増えてくる白髪。それを毎日の食事で予防できるとしたらどうでしょう。
食事から白髪予防をするということは一番簡単で健康的な方法です。
そこで白髪予防できる食べ物とその中に含まれる栄養素をご紹介していきます。
Contents
白髪ができる原因
食事を紹介する前に白髪ができる原因から復習してみましょう。
髪の毛は毛母細胞というところで作られており、その中にはメラノサイトという色素細胞があります。
そこから作り出されるメラニン色素が髪の毛の中に取り込まれることで髪が黒くなります。
白髪はこのメラノサイトの働きが衰え色素を作り出すことができなくなってしまうことでできます。
その原因というのが
食生活
髪の毛の主成分はタンパク質です。
厳密にはケラチンタンパク質という物質からできています。
このケラチンタンパク質は18種類のアミノ酸とミネラル、ビタミンなどからできており、これらが不足してしまうことでメラノサイトが弱り白髪が発生してしまいます。
加齢
ほとんどの人が加齢によって白髪が増えていきます。
加齢によって頭皮のたるみや血行不良などが主な原因となってしまいます。
ストレス
ストレスによって白髪が増えていく場合が多くあります。
ストレスによる影響は2つあり、一つがストレスにより自律神経が乱れることです。
自律神経は血液の流れを調整しますので、自律神経が乱れることで頭皮へ送られる血液の流れが停滞してしまい白髪となってしまうケースがあります。
もう一つは自律神経のうちの交感神経が優位になり皮脂の分泌が活発になってしまうことがあります。
皮脂が過剰に分泌してしまうとその皮脂が空気に触れ酸化脂質となりそこへ雑菌が混ざりこんでしまい毛根にダメージを与えてしまいます。
毛根にダメージが加わることでメラノサイトにも影響が及び白髪となってしまいます。
白髪ができるメカニズム
髪の毛は細胞分裂でできており、その細胞分裂の始まりは髪の毛の毛根であるもう母細胞から始まります。
髪1本のサイクルは約6年程度で、このサイクルが終わると新しいもう母細胞が生まれまた6年のサイクルが始まります。
また白髪はメラノサイトという色素細胞が老化やダメージすることでできてしまいます。
つまり白髪は白髪の生えてくるもう母細胞となれば6年間は白髪の状態となってしまいます。
そのためヘアサイクルが始まる前からしっかり白髪予防をしておく必要があります。
白髪予防に良い食べ物と栄養素
タンパク質
白髪予防に欠かせない食べ物で真っ先に来るのが髪の主成分となるタンパク質です。
タンパク質は主に肉類、卵など動物性タンパク質と、大豆などから摂れる植物性タンパク質があります。
動物性タンパク質と植物性タンパク質は偏らずバランス良く摂ることをおすすめします。
亜鉛
亜鉛はタンパク質がケラチンタンパク質に変換されるときに必要なミネラル栄養素です。
主に牡蠣やレバー、海藻、ナッツ、ごまなどに豊富に含まれています。
ビタミン
タンパク質代謝にはビタミンB群が関係しており、また血流にはビタミンEが関係しています。
これらも髪の毛をつくる重要な栄養素となります。
ビタミンB群
豚肉、ナッツ、きのこなど
ビタミンE
魚介類、緑黄色野菜、穀類など
ヨード
ヨードとは要素というミネラル成分のことをいいます。
主に海藻類のわかめや昆布、ひじきなどに豊富に含まれています。
ヨードはタンパク質合成に役立てられ髪のもう母細胞の古いものから新しいものへと生まれ変わるのにも重要な役割があります。
ヨード類つまり「わかめや昆布を食べると髪が黒くなる」ということが昔から言われていますが、まさにそのとおりなのです。
東洋医学から見た白髪に効果的な栄養素
次に東洋医学の漢方からみた白髪についてご紹介します。
漢方的に見た白髪の原因
漢方の考え方では白髪は精血不足、ストレス、胃腸虚弱の3つの原因が白髪を増やしてしまう原因とされています。
精血不足
漢方の考え方では健康な髪は精や血という栄養素によって作られているとされています。
そのため精血が体の中で働いていないと白髪になりやすいとされます。
例えば精血は栄養バランスの取れた食事が基本となりそれに加え十分な睡眠やストレスを貯めない生活が必須となります。
特に女性は毎月ある生理や妊娠出産んど精血不足につながることが多々ありますので、髪の栄養不足、白髪の発生に繋がりやすいのです。
ストレス
ストレスによって自律神経が乱れ血行が悪くなります。
漢方の考え方でも精血はストレスによって体をめぐりにくくなるとされていることから、頭皮へ十分な精血が届かずに白髪が生えてくる原因となります。
女性で気をつけてほしいのは更年期です。
更年期は自律神経のバランスが崩れてしまいますので黒髪になるための条件が厳しくなってきます。
胃腸虚弱
胃腸虚弱体質だと十分なエネルギーを吸収できずに頭皮へ回すはずの栄養が滞ってしまいます。
その原因となるのが食べ物です。
油っぽいものを食べる習慣があったり、食べる量に毎回変化があると胃の働きが悪くなります。
また女性で気をつけてほしいのがお菓子やスナック菓子などです。
添加物の取り過ぎは胃腸への負担が大きくなってしまいます。
漢方の観点から白髪体質を改善させる食べ物
漢方では体に精血が充実していれば、たとえ年齢を重ねてもきれいな黒髪を守ると考えられています。
その精血を充実させるには黒い食材と赤い食材を摂ることが大切だとされています。
黒い食材
黒い食材とは黒豆、黒ごま、黒米、桑の実、海苔などです。
黒豆や黒米はお米に混ぜるとかんたんに作ることができます。
ただし注意点として雑穀米は消化吸収に時間がかかるため胃腸の調子が悪いときは控えるようにしましょう。
赤い食材
赤い食材とはクコの実、松の実、くるみなどです。
赤い食材であるくこの実やくるみなどはスナック菓子などのおやつ代わりになり、栄養豊富でしかもよく噛むことで満腹感を得られることができます。
ただしナッツ類に関しては脂肪やカロリーが多いので食べすぎに注意しましょう。
白髪予防は食事だけでなく日ごろの生活習慣も大切
白髪予防には食べ物も大切ですが、その食べ物に含まれる栄養素はは日頃の生活習慣が整っていることで100%発揮されます。
そこで重要となるのが下記のとおりです。
睡眠
食事から摂った白髪に良い栄養素の殆どはよる寝ているときにホルモンの力を借りてもう母細胞で代謝されます。
そのため、睡眠時間を十分に摂る必要があります。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠が1.5時間ごとに交互にサイクルします。
そのため睡眠時間は最低でも6時間、できれば7.5時間はほしいところです。
また寝始めてから3から4時間程度は最も成長ホルモンの活発になる時間帯でこの時間に髪の毛の成長も高まります。
運動
栄養素をところ余すことなく吸収するには十分な運動の習慣が大切です。
また運動によってよる寝ているときの成長ホルモンの分泌も促すことができます。
筋トレは成長ホルモンの分泌を促し、さらに体に筋肉がつくことで筋肉が第二の心臓となり血流がよくなります。
有酸素運動は呼吸器系を鍛え自律神経を整える作用があります。そのため代謝がよくなり血流も向上します。
まとめ
髪の毛に必要な栄養素を西洋的な観点と東洋的な観点からご紹介してきました。
これらの食べ物は白髪にとても有効でなおかつ料理もしやすいです。
また毎日でも食べられる食材ですのでぜひ積極的に摂るようにしてみてください。
あと、白髪に良い栄養素は食べているだけでは不十分なので健康的な生活習慣も大切になってきます。