寒い冬の季節になると、冷えから起こる頭痛や月経痛などさまざまな体の不調に悩まされているという、いわゆる冷え性の女性も多いのではないでしょうか。
冷えた体を温め健康的な毎日を送るためには、日々の食生活の中に体を温める効果のある食材を取り入れると、冷え性改善だけではなく薄毛や抜け毛予防にも高い効果が期待できると言われています。
そこで今回はショウガが薄毛を防ぐために良いとされている理由や摂取することにより得られる効果などについて詳しく見ていきます。
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なぜショウガは薄毛や抜け毛予防にいいの?
ショウガには発汗や解熱作用、消炎効果の他にも血管を広げて血流をスムーズにする流す働きがあるとされています。
血液の流れが悪くなると、髪の成長に欠かせない栄養素や酸素が頭皮に行き渡りにくくなり、ヘアサイクルに乱れが起きたり抜け毛が増え薄毛になる可能性があります。
毎日の食事のメニューにショウガを取り入れると、血行が促進されて頭皮の毛母細胞に十分な栄養素が行き届くようになり、薄毛の改善に効果が期待できます。
ショウガを摂ることにより期待できる効果とは?
以下では、ショウガを体内に取り入れることにより得られる薄毛や抜け毛、また冷え性への効果について詳しく見ていきます。
・体を温め新陳代謝を促す
ショウガには体を芯から温め、新陳代謝機能を働かせる効果があります。
女性に多いと言われている冷え症は、体内のタンパク質やビタミン類が不足することにより、新陳代謝機能が低下し血流が滞りがちになることにより起こると言われています。
東洋医学の分野においては、冷え症に対しショウガが良いとされており、特に生のショウガを蒸して乾燥させた乾姜は、体の冷えから起こる頭痛や下痢、生理痛などに効果があると言われており、神経痛や関節炎などにも良いとされています。
・血流を促すことにより栄養素を頭皮に届ける
ショウガにより体が温まると、血管の収縮を抑え血栓ができるのを防ぐことができるため、血管を丈夫にして血流をスムーズにすることが可能となっています。
髪の成長に必要な栄養素や酸素は、血液により頭皮の毛母細胞まで運ばれるため、健康的な髪を育てて薄毛や抜け毛の防ぐことにもつながります。
ショウガに含まれている成分とは?
ここでは、ショウガに含まれている主な成分について具体的に見ていきたいと思います。
ジンゲロール
生のショウガを食べた際に感じる成分は、ジンゲロールという成分です。
抗酸化作用があるため、免疫力アップにも効果を発揮すると言われています。
抗酸化作用とは、体内の細胞を老化させる活性酸素の働きを抑える働きのことを指していいます。
体内で活性酸素が発生すると、頭皮の毛母細胞の働きが鈍くなることで老化が進行してしまい、髪の生成が滞ったり頭皮の乾燥を招いたりして薄毛や抜け毛の原因となってしまいます。
さらにジンゲロールには血管を拡げる効果もあるため、血流を促し冷え性を改善し薄毛予防にも効果的です。
ショウガオール
ジンゲロールと同じく辛み成分であるショウガオールは、ショウガを乾燥させたり熱を加えることにジンゲロールが変化した成分です。
ショウガオールは血流を促し体を芯から温める効果があるため、冷え性や生理痛などの緩和に効果が期待でき、髪や頭皮の老化を防ぐだけではなく、ダイエットなどにもよいとされています。
ジンゲロン
やはり加熱や乾燥によりジンゲロールの一部が変化したものであるジンゲロンには、消化機能を高め血行改善に効果があると言われています。
代謝機能も高まるため薄毛予防にもつながり、腸の動きを活発にするため、冷え性同様女性に多い便秘解消への効果も期待できます。
食物繊維
食物に含まれている食物繊維には水分を吸収する性質があるため、便を柔らかくして排便をスムーズにする整腸作用があります。
ですから便秘の解消やデトックス効果につながり、肌や髪にもよい影響を与えます。
ミネラル
ショウガには、髪の成長にも欠かせないミネラルの一種であるマンガンとモリブデンが多く含まれています。
マンガンは、体内の酵素の働きを手助けする役割があり、老化やガン予防にも効果があると言われており、またモリブデンには老廃物を体外に排出する働きがあります。
さらに貧血を予防する効果があるともされており、豆腐などの大豆製品を一緒に摂取すると、さらに高い効果が期待できると言われています。
実はショウガの皮にも嬉しい効果が
ショウガの皮にはポリフェノールとジンゲロールが多く含まれています。
これらの成分には抗酸化作用があり、熱を加えることでショウガオールの効果がよりアップするとされています。
このようにショウガには皮にも栄養があるため、料理などに使用する際にはサッと水洗いして皮をむかずに調理することをおすすめします。
ショウガの適切な摂取量はどのくらい?
スライスしたショウガの場合、一日の摂取量はだいたい6~7枚ほど、5g程度となっています。
すりおろした状態のショウガであれば、小さじ1ぐらいが適量であるとされています。
料理の中にすり下ろして入れるという場合には、小さじ1程度を人数分加えるといいでしょう。
ショウガの効果は、摂取量に関係なく3時間ほど続くと言われています。
ですから毎日継続して少しずつ摂ることをおすすめします。
ショウガの食べ過ぎには注意
ショウガを食べ過ぎてしまうと、特に胃腸が弱い方は腹痛や下痢、ガスがたまってお腹が張るといった症状が起こる場合があります。
また胸やけや胃もたれを起こす可能性もあるため注意するようにしましょう。
さらにまれにショウガが自分の体質に合わずに、動悸などの体の不調が現れるケースもあります。
ショウガが原因となるアレルギーは、食後数時間から数日後に症状が出る場合もあるため注意が必要です。
ショウガを摂取した際に何らかの体の異常を感じた場合には、すぐに摂るのをやめて医師に相談するようにしてください。
ショウガは朝から摂るのがおすすめ
ショウガは朝起きて朝食などに取り入れるのがおすすめです。
朝一番に体内にショウガを取り入れることで血液の流れをよくしてほどよく体を温め、一日のスタートを気持ちよく迎えることができます。
また昼食や夕食時、入浴前や眠る前なども適度にショウガを摂取すれば、冷え性を改善するだけでなく、髪を健康な状態に保つことができます。
いつでも気軽にショウガを取り入れたいという場合には、特にショウガ湯として飲むのがいいしょう。
少し糖分をプラスしてお湯で割って飲めば、おいしいだけではなく健康にもつながります。
まとめ
ショウガには生のものや乾燥させたもの、またすりおろしたタイプなどさまざまな種類があり、料理などに取り入れやすい形となっているため、寒さの厳しい冬に気軽に取り入れることができるのもメリットであるといえます。
またショウガにはジンゲロールやショウガオール、食物繊維やミネラル、ジンゲロンなど多くの成分が含まれており、定期的に摂取することにより、血管が広がり血流が改善する効果や、頭皮や髪の老化を予防する効果も期待できます。
摂りすぎには注意する必要がありますが、頭皮環境を改善して薄毛を予防するため、また冷え性の悩みを解消するためにも、日々のメニューに加えたり、またショウガ湯を飲むなどして食生活に意識して取り入れてみてくださいね。