女性はおしゃれのために髪を結んだりアレンジしたりと、さまざまなヘアスタイルを楽しみます。
しかしその中には、薄毛になりにくいものや、逆に薄毛になりやすいものがあることをご存知でしょうか。
ヘアスタイルにより頭の同じ場所にばかり負荷がかかってしまうと、血行不良が起きて頭皮の毛母細胞に栄養素や酸素が行き届かなくなり、薄毛の原因になってしまいます。
そこで今回は、薄毛になりやすいヘアスタイルやなりにくいスタイルに焦点を当て、詳しく見ていきたいと思います。
Contents
これは注意!薄毛になりやすいヘアスタイルとは?
ここでは、女性がよくする薄毛になりやすいヘアスタイルについて、具体的に見ていきたいと思います。
髪をきつめに結んだヘアスタイル
ポニーテールやお団子ヘアなど、髪をきつく結んでまとめたヘアスタイルは、特にひたいや耳の後ろあたりの髪が薄くなることがあります。
長時間髪が同じ方向に引っ張られると、毛根の血流が悪くなり毛乳頭や毛母細胞の働きが衰え、栄養素が十分に行き渡らなくなるため髪が弱くなり、脱毛し薄毛の症状が起こります。
逆毛やヘアスプレーを使うヘアスタイル
ヘアアレンジする際、ボリュームを出したい時に逆毛にする方もいると思いますが、髪のキューティクルをはがしてしまい髪がダメージを受けやすい状態となってしまうため、できれば避けた方がいいでしょう。
さらにハード系のヘアスプレーやジェルなども、シャンプーして落とす際に髪へ負担がかかるため、あまり頻繁に使うのは控えてくださいね。
ずっと同じ分け目にしている
ずっと同じ場所で髪を分けていると、どうしてもその部分に負担がかかり、薄毛が起こりやすくなります。
また分け目部分の頭皮には紫外線が直接当たるため、日焼けしたり皮脂の分泌量が増えるなどして頭皮環境が悪化して、結果的に髪にダメージを与えてしまいます。
エクステの使用
エクステとは、自分の髪に人毛や化学繊維の髪の束を取り付けることを言います。
簡単にヘアカラーやヘアスタイルを変えられることから人気がありますが、地毛に直接毛束をつけるため、頭皮に負担がかかり薄毛の原因となる可能性があるため注意が必要です。
ヘアアイロン
ストレートヘアや巻き髪にしたりと、女性に人気のヘアアレンジが手軽に行うことができるヘアヘアアイロンですが、使用する際に髪を引っ張るため、薄毛になりやすいと言われています。
牽引性脱毛症に注意
牽引性脱毛症とは、ヘアスタイルなどにより頭皮や髪が引っ張られることが原因により起こる脱毛症です
髪が引っ張られると、頭皮が緊張して硬くなり血行が悪くなります。
そうすると髪の成長に必要な酸素や栄養素が十分に行き届かなくなり、髪の毛が細くなり、薄毛の原因となります。
さらに髪の毛が引っ張られることによる抜け毛は、自然に抜ける髪とは異なり、頭皮にある毛根の毛母細胞にダメージを与えます。
このダメージが深刻な場合、その毛根からは髪が生えてこなくなることもあるため注意が必要です。
髪の長さも薄毛に関係する?
ショートヘアとロングヘアを比較すると、どちらかといえばショートヘアのほうが薄毛になりにくいと言えます。
ショートの場合、シャンプーした際に頭皮の汚れも落としやすいですし、ドライヤーで髪を乾かす時間も短くて済むため、頭皮の水分量や皮脂量をバランスよく保つことができるというメリットがあります。
一方ロングヘアの場合は、シャンプーでの洗い残しがあったりドライヤーで髪を乾かす際に時間がかかるなど、どうしても髪や頭皮に負担がかかりやすくなってしまいます。
こうした理由から、ロングヘアはショートヘアよりも、抜け毛が増え薄毛にになりやすいヘアスタイルであると言えるかもしれませんね。
女性の薄毛になりにくいヘアスタイルをご紹介
ここでは、女性の薄毛になりにくいヘアスタイルをいくつかご紹介していきます。
ボブスタイル
ふんわりとしたボブスタイルは、頭皮も突っ張られず薄毛になりにくいヘアスタイルです。
毛先のみパーマで動きをつけたり、定期的に分け目を変えるなど工夫するとなおいいですよ。
ロングヘアならレイヤーを入れて軽くする
ロングヘアにしたい場合は、前髪は短めにカットしてレイヤーを入れてできるだけ軽くするようにしましょう。
さらに毛先にもレイヤーを入れると、全体的に軽くなるだけではなく動きのあるヘアスタイルを楽しむことができます。
まとめるなら「くるりんぱ」がおすすめ
まとめ髪による頭皮へのダメージを減らしたいという場合には、髪を二段階でまとめる、くるりんぱというヘアアレンジがおすすめです。
くるりんぱを作る際には、ポニーテールする時と同じように髪をまとめて、指が入るぐらいにゆるめに結びます。
次にポニーテールの根元に500円玉大ぐらいの穴を作り、ポニーテールの先端をその穴に入れてください。
最後に、指で軽く引っ張りふんわりした感じを出せば完成です。
結ぶ位置や分け目を変える
毎回同じ場所で髪を分けたり結んだりすると薄毛の引き金となるため、こまめに変えるようにしましょう。
そうすることで抜け毛や薄毛を防ぎ、また気分転換にもなり髪や頭皮の健康にもつながります。
ヘアスタイル以外にも気をつけるべきこととは?
以下では、ヘアスタイル以外でも薄毛になる可能性が高くなる可能性がある事柄について詳しく見ていきます。
・シャンプーの回数やすすぎ残し
シャンプーやトリートメントした際にすすぎ残しがあると、頭皮に雑菌が繁殖したり余分な皮脂が分泌されるなど、頭皮環境の悪化を招いてしまいます。
また髪を清潔に保ちたいからと一日に何度もシャンプーすると、頭皮を保護するために必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥や炎症を起こし薄毛の原因になります。
ですからシャンプーは多くても一日に1~2回に留め、シャンプーした後はしっかりシャワーで洗い流すようにしましょう。
・ドライヤーが頭皮や髪に与える影響
ドライヤーの温風が頭皮の一部にばかり当たり続けていると、頭皮から水分が奪われて乾燥してしまい、頭皮環境の悪化の原因となります。
またシャンプー後にドライヤーで頭皮や髪をしっかり乾かさないと、雑菌が繁殖し炎症が起きやすくなり、髪が細くなったり抜けやすくなってしまうため注意が必要です。
・ヘアカラーやパーマなどの繰り返し
ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正などには刺激の強い薬剤が使われているため、頭皮へ負担をかけないようにするためにはしっかり間隔をあけて行うことが重要です。
また、通常美容室で行われるジアミン配合のヘアカラー剤や白髪染めは髪や頭皮への負担がかなり高いため、なるべく髪に優しいヘアマニキュアや、ヘナなどのオーガニックカラーを使うことをおすすめします。
また市販されている家庭用の白髪染めやヘアカラー剤には、短時間で髪を染める必要があるため、やはり強い薬液が使われています。
ですからヘアカラーする際には、できれば美容院で相談しながら行うのがいいでしょう。
まとめ
髪をきつく結んだりエクステなどを使用すると、髪が引っ張られて頭皮に負担がかかり、悪化すると牽引性脱毛症を引き起こす場合もあるためくれぐれも注意が必要です、
薄毛になりにくいヘアスタイルとしては、ショートヘアはもちろん、ふんわりとしたボブヘアや、軽くまとめたくるりんぱがおすすめです。
また髪を結ぶ位置や分け目を定期的に変えることも大切です。
シャンプーした際にすすぎ残しがあったり逆に回数が多すぎる、またヘアカラーやパーマの繰り返しは頭皮環境が悪くなり薄毛につながるため気をつけましょう。