女性の薄毛

女性の薄毛予防には頭皮専用の化粧水がおすすめ

女性の薄毛は、気づかないうちに始まっているものです。
統計によると、大体35歳前後から髪が薄くなったと感じる女性が多いようです。

髪の量が減ったり、細くなったり、コシがなくなったり…と薄毛の原因は様々ですが、ヘアスタイルが決まらない、不健康に見える、老けて見られるなど、良いことは一つもありません。

そこで、髪のハリやコシを取り戻し太くて健康な髪にするために、頭皮用化粧水をご提案いたします。

頭皮の状態が悪いと髪が育たない

髪の毛が、死んだ細胞の集まりだということをご存知ですか?

髪の毛が伸びるのは、髪の毛の一番下にある毛根部の毛母細胞が細胞分裂を繰り返しているからです。
つまり、髪の毛の中で生きているのは根元部分だけなのです。

そのため、その根元(毛根部)がある頭皮の状態が悪ければ、どれほど高価なシャンプーやトリートメントを使っても健康な髪は生まれません。
また、すでに傷んでしまった髪はトリートメント剤などに含まれるシリコンで髪を覆い、それ以上ダメージを受けないようにすることしかできないのです。

頭皮の状態を悪くする7つの原因

髪の毛におおわれている頭皮は普段見ることができませんから、傷み具合がわかりません。

また、頭皮は顔や手の皮膚に比べて刺激に鈍感なので、ますます頭皮の状態がわかりにくくなっています。

しかし、頭皮は全身の中で最もダメージを受けやすい部分といわれています。
その原因を解説しましょう。

1年中紫外線を浴びている

髪と頭皮に当たる紫外線は全身で最も多く、2番目の顔の3倍といわれています。
それなのに、顔以上に髪のUVケアをしている人はほとんどいないのではないでしょうか。

紫外線にはUVAとUVBがあり、毛根部まで透過するのがUVAで、毛母細胞のDNAにダメージを与え、髪の正常な成長を止めてしまいます。
また、UVBは頭皮表面を火傷させ、表面を硬くし水分を蒸発させてしまいます。

すると硬い頭皮によって毛細血管が押しつぶされ、血流が悪くなって栄養が届きにくくなるのです。

ダイエットや偏食による栄養不足

髪の主成分はケラチンタンパク質で、食事で摂ったタンパク質が一度アミノ酸に分解され、ケラチンに作り替えられます。
そのため、充分なタンパク質を摂っていないとケラチンが作られなくなり、髪が弱くなってしまうのです。

また、タンパク質をケラチンに再合成する過程では、ビタミンやミネラルが必要です。
そのため、これらが不足するといくらタンパク質を摂取しても、健康な髪にはならず、弱く抜けやすくなってしまうのです。

合わないシャンプーやシャンプーのし過ぎ

女性の場合、30代に入って来ると皮脂分泌量が減ってきます。
しかし、市販のシャンプーに配合されている洗浄剤のほとんどはラウリル硫酸やラウレス硫酸で、この2つは泡立ちの悪い硬水でも汚れが落ちるよう、洗浄力が強力になっています。

日本は軟水なので泡立ちが良すぎてしまい、皮脂量が減って来た年代の女性が毎日のようにシャンプーすると頭皮を荒らし、乾燥させる原因となります。
乾燥した頭皮は硬くなり、血管を圧迫してしまうため、毛母細胞に充分な栄養が届かなくなるのです。

また、皮脂は頭皮を紫外線から守る働きがあるため、それを全て取り去ってしまうと紫外線の影響を強く受けることも、薄毛の原因となります。

ドライヤーの熱風

最近のドライヤーは温度設定ができるものが増えていますが、少しでも早く乾かしたいからと、高温設定にしていませんか?

高温設定の場合、送風口からは140℃前後の熱風が出ています。
20~30センチ離せば70℃くらいまで低くなるのですが、そんなに離すと扱いにくいため、つい10センチ程度にしてしまいます。

すると髪に当たる風は100℃前後となり、髪や頭皮のタンパク質が変質してしまいます。

実際には60℃前後から変質は始まっていて、一度変化したタンパク質は元には戻らないため、熱風を長く当てれば当てるほどどんどん毛母細胞が劣化してしまいます。
また、ドライヤーの熱で頭皮が乾燥するため、これも薄毛や抜け毛の原因となってしまうのです。

乾燥から頭皮の皮脂が過剰分泌される

特に若い人や元々皮脂分泌量が多い人に起こりやすいのが、乾燥によって皮脂が過剰分泌される現象です。
乾燥によって紫外線や外的刺激を直接受けると、皮膚の防御作用が働き、皮脂を大量に分泌させることで皮膚を保護しようとするのです。

皮脂分泌量が増えると、雑菌が繁殖しやすくなります。
さらに、雑菌が放出する遊離脂肪酸や、皮脂が紫外線によって酸化してできる過酸化脂質などが毛穴に入り込んで炎症を起こすと、フケやかゆみだけでなく、抜け毛が増えてしまうのです。

活性酸素が毛母細胞を攻撃する

活性酸素は紫外線や生活習慣、ストレスなどによってどんどん増えてしまいます。
本来、活性酸素は異物が体内に侵入した時に攻撃するものなのですが、増えすぎると健康な細胞まで攻撃するようになります。

頭皮は一年中紫外線を浴びているため、非常に活性酸素が発生しやすくなっています。
そのため毛母細胞が攻撃対象となり、細胞のDNAがダメージを受けるため、髪が正常に育たなくなってしまうのです。

加齢によって新陳代謝が悪くなる
よく肌のターンオーバーサイクルは28日前後といいますが、これは20代のことです。
近年の研究によって、30代は約40日、40代は約55日、50代は約75日と、どんどん時間がかかるようになることがわかっています。

毛母細胞は新陳代謝によって細胞分裂を繰り返し、髪を伸ばしていきます。
加齢とともに新陳代謝が遅くなると、髪がなかなか伸びなくなってきます。
しかも、古い細胞には栄養が残っていないため毛母細胞が弱ってしまい、細毛や薄毛、抜け毛の原因となるのです。

頭皮を労わる!頭皮用化粧水とは

このように、頭皮環境は非常に劣化・老化しやすくなっています。

そこでおすすめしたいのが、頭皮用化粧水や美容液です。
頭皮を労わる成分がたっぷり含まれているので、頭皮環境の改善を促してくれるのです。

頭皮用化粧水・美容液の成分

①保湿成分
女性の薄毛の大きな原因は、頭皮の乾燥です。
そのため、ほとんどの女性用頭皮用化粧水には以下のような保湿成分が配合されています。

<成分>
ユーカリエキス、アロエベラ葉エキス、クララエキス、フユボダイジュエキス、ボタンエキス、ヒオウギエキス、コラーゲン、セラミド、ホホバオイル など

頭皮が保湿されると皮脂量の過剰分泌もなくなっていきます。
すると雑菌も減り、しかも紫外線を防ぐ作用が強まるので、頭皮がダメージを受けにくくなります。

②新陳代謝促進・毛母細胞活性化成分

頭皮の新陳代謝を促すことで毛母細胞の細胞分裂の速度が正常になり、髪の成長が早くなる効果が期待できます。
さらに、毛穴の細胞も若返ると髪の毛をしっかりつかんでくれるので、ブラッシングやシャンプーの際に抜けにくくなるでしょう。

<成分>
オウゴンエキス、ヒキオコシエキス、トウガラシエキス、クロレラエキス、サクラ葉エキス、スクワラン など

③血行促進成分

血行が悪いと、血液そのものの栄養価が高くても、毛母細胞まで届きません。
血行を促進することで、毛母細胞の新陳代謝が促されるのです。

<成分>
トウキエキス、ジオウエキス、ショウキョウ(生姜)エキス、チンピエキス、ゴボウエキス、ヒキオコシエキス、オランダガラシ葉エキス、ビワ葉エキス、グリシン、センブリ、ナイアシンアミド、ビオチン、酢酸トコフェロール など

④皮脂分泌抑制・抗菌成分
頭皮が脂っぽくなりやすい人は、皮脂量を抑えるものや、抗菌作用や抗炎症作用のある成分が配合されているものをおすすめします。

<皮脂量を抑える成分>
オドリコソウエキス、シャクヤクエキス など

<抗菌・殺菌成分>
クララエキス、アロエベラ葉エキス、トウキエキス、マツエキス、カミツレエキス、セイヨウキズタ葉エキス、ヒノキチオール、βグリチルレチン酸、シリカ、銀 など

できるだけ添加物が少ないものを選びましょう

女性は男性に比べ肌がデリケートです。
そのため、できるだけ添加物が少ないもののほうが安心です。

しかし、植物由来成分は人によってはかぶれたり、アレルギーを引き起こしたりする危険があります。
そのため、特に肌が敏感な方はパッチテスト済みと書かれていないものや、あまりに天然成分が多いものは避けましょう。

また、メンソールやエタノール(アルコール)が多く含まれていると頭皮が乾燥しやすくなるため、避けたほうが良いですね。

まとめ

頭皮は1年中外的刺激に晒されているため、ケアを怠ると30代後半頃からそのツケが回って来てしまいます。

紫外線対策や食生活の見直しなども大切ですが、頭皮用化粧水で頭皮に直接栄養を与えることで、さらに高い効果が期待できますよ。