女性にとって冷え性は天敵です。
様々な問題を引き起こして行きますが、薄毛とも関係してくると思えばさらに深刻な問題になると言ってもいいでしょう。
肌のトラブルなどにつながるだけではなく、将来的な薄毛との関係も正しく理解しておく必要があります。
冷え性とは何か
女性の悩みとして、冷え性は非常に多く見られますが、実は定義がしっかりとしたものではありません。
手足などの末端が冷えやすいという点はありますが、体温がどの程度からなのかといった定義はないのです。
他にも上腕や大腿部などがなかなか温まらないことも冷え性と言われます。
このように漠然とした状態が冷え性と言えますが、背景に血行障害があるということが問題点です。
身体全体的に見ると寒さを感じたりすることがありませんが、末端部分に血液が回ってこないという状態であり、栄養なども送られてきません。
頭皮も例外ではなく、体温をあげるためにも必要な血液が送られにくくなり、栄養も行き渡らない状態となるのです。
栄養がなければ、どんな状態であっても髪を作るだけのエネルギーがありません。
エネルギーがなければ、自然と髪が作れなくなり、弱々しい髪となったり、薄毛に繋がってしまうのは必然と言えるでしょう。
冷え性を改善しなければ、薄毛を加速させることにつながるのです。
いくら栄養を摂り育毛剤などを使ったとしても、根本的な部分で髪を作り出すことができなくなれば、効果を発揮することができません。
一般的に、男性よりも女性に多く見られるのが、冷え性の特徴です。
男性よりも皮下脂肪が多いことで、冷えてしまうと温まりにくいということが挙げられます。
もう一つ、筋力の違いも重要です。
筋肉は血液を送り出すためのポンプの役割を持っています。
男性よりも筋力が低くなりやすい女性の場合、筋肉からの熱量も低く、押し出しにくいことから冷え性になりやすいと考えられてきたのです。
生活習慣の問題も外せません。
間違った食習慣などは、冷え性につながります。
気が付いてない間に、体に変調をきたしているということも珍しくありません。
ダイエットで摂取カロリーを重視したあまり、必要な栄養素を摂取できずに冷え性になることもあります。
炭水化物を排除することがダイエットのポイントとなってきましたが、これがバランスを崩す原因になることもあるのです。
不規則な生活リズムなども影響し、運動不足が重なれば確実に冷え性へと近づきます。
薄毛にも影響を与えることになるため、改善していかなければいけません。
年齢とともに薄毛が進行してくるのも、こうした生活習慣の影響が色濃く出てくるからです。
若いうちから冷え性を改善の方法を取り入れていくことが、健康のためにも薄毛の対策にも役立つと言えます。
冷え性は女性だけではない
勘違いしてはいけないのは、冷え性と低体温は全く別のものです。
体温を測った時に、35°未満の人を低体温と呼ぶことがある反面、冷え性にはこうした概念がありません。
一体何度から冷え性になるかが決まっていないからです。
手足などの末端が冷たく感じることが冷え性の基本的な部分ですが、体温が低いから感じるわけではありません。
一般的な表現で言えば、他の人が全く寒いと感じるような状態でも、手足をはじめ全身で寒さを感じるような状態は冷え性と呼ぶことができるでしょう。
このような違いがあるため、低体温とは全く別の状態と考えなければいけません。
ただし、低体温の場合にも様々な病気が隠れていることがあります。
検査して確認することは大切です。
女性に注目されますが、男性もゼロではありません。
男性の中にも冷え性で悩んでる人はおり、その背景にはやはり生活習慣が隠れています。
割合的には1割程度と考えられていますので、女性よりもはるかに少ないだけです。
体温と関係がない以上、夏場でも冷え性で苦しむことが出てきます。
寒い冬になると冷え性で辛いというよりも、暑い夏に苦しむ方の方が多いでしょう。
人間の体は汗をかくことにより、体温を調節することができます。
汗が乾燥するときに気化熱で体温を下げるからです。
冷え性の人は、気化熱で末端の熱も奪われてしまいます。
暑い最中なのにも関わらず、体の体温調節機能が働き、冷え性で苦しむことになるのです。
冷え性を改善する方法
冷え性を改善する方法は、色々と考えられてきました。
単純に体が冷えなければ、冷え性になりにくいことは間違いありません。
末端の温度あげることは、冷え性対策に繋がります。
例えば、常に靴下などを履いて冷えないようにするだけでも、全身の冷え性に対しての対策となるでしょう。
厚着はしたくないという人であれば、血流を改善もう考え入浴時に浴槽に入るだけでも違います。
ただし、高い温度での入浴は逆効果になりやすいので、38頭程度のぬるま湯にしっかりとつかることが大切です。
生活習慣の改善というところで、朝は早く起き夜は寝不足にならないようにコントロールしていかなければいけません。
寝不足になると、成長ホルモンの分泌も衰えてきます。
薄毛対策として、何らメリットがない状態です。
交感神経が優位に立ち、イライラしやすくなったりすることもデメリットになるでしょう。
血行が悪化する要因を作り出してしまうため、睡眠時間は不足しないように注意しなければいけません。
食生活や運動からも改善を
予防というところでは、体を温める食品を積極的に摂取することが求められます。
逆に冷やしてしまうような食品は、摂取に注意しておくと良いでしょう。
体を温めると言われているもので、日常的に摂取しやすいのが生姜です。
少しずつでも摂取できるようにコントロールすると違いが出てきます。
ただし、生の生姜は体を冷やしてしまうため、必ず加熱して利用することが大切です。
豆類や加工食品といったものも、冷え性対策に使われてきました。
冷え性対策だけではなく、豆類には女性ホルモンと似たような役割をするイソフラボンが含まれています。
長期的な薄毛対策として考えた場合、豆類を積極的に摂取することにより、ホルモンバランスを整えることができるのです。
これが大きな役割を果たすようになるため、食生活の中に取り入れていくといいでしょう。
冷え性予防で欠かすことができないのが、筋力の増強です。
筋力があることにより、血液を送り出す力が強くなります。
ポンプの役割をしてくれるためですが、筋肉が動く時に発する熱が必要です。
血液とともにこの熱が送られていくことで、末端の温度を引き上げることができます。
頭皮も同様ですが、冷え性対策として最も必要なのが筋肉なのです。
筋トレなどをして、体を強くすることが単純な近道なのは間違いありません。
しかし、誰でも筋力を増強するような筋トレが続けられるわけではないはずです。
そこで注目するべきポイントが、人間の体の中で最も大きな筋肉量を誇る部分を刺激することになります。
太もも周りの筋肉は、非常に大きな体積を持つ部分です。
ウォーキングが冷え性対策になると言われているのは、この筋肉を鍛えることに意味があります。
階段などを上り下りしながら鍛えるだけでも違いが出てくるでしょう。
ウォーキングでも、体が汗をかく程度の時間を歩く必要があります。
20分以上は連続して歩くことが大切です。
ストレス発散にもつながりますし、エネルギーの消費も高まります。
健康維持には大切なポイントとなりますので、日常生活の中に意識して取り入れていくことが大切です。
まとめ
薄毛の対策と冷え性対策は、同じような面を持っています。
血流の改善がポイントとなりますので、若いうちから生活リズムの中に取り入れてことが必要です。
特に生活習慣はなかなか変えることができません。
意識的に変化させていくことが求められますので、普段から注意しておくといいでしょう。