はじめに
抜け毛や薄毛を改善し美しい髪を育てるためには、頭皮ケアが効果的です。
「でも、頭皮ケアって何をしたらよいかよく分からない」
「高いケア用品は、なかなか続かない」
そんな方におすすめしたいのが、砂糖と塩を使ったヘアケアです。
この記事では、ご自宅で手軽に試せる砂糖と塩を使ったヘアケア・頭皮ケアの効果や方法をお伝えしていきます。
砂糖を使ったシャンプーとマッサージ
砂糖には水・油を吸収しやすいという特徴があります。
その性質を活かしてシャンプーや頭皮マッサージに取り入れることで、頭皮や髪の皮脂汚れを取り去り、清潔な状態を保つことができます。
また、保水性もあり、適度な潤いを保ってくれるのも砂糖を使ったケアの特徴です。
清潔で健康的な頭皮とサラサラで艶やかな髪を実現するためにも、砂糖を使ったホームケアを生活に取り入れていきましょう。
砂糖を使ったシャンプー
方法は、いつも使っている市販のシャンプーに少量の砂糖(ティースプーン一杯程度)を混ぜ、通常通り洗髪し、洗い流すというものです。
使う砂糖はなんでも構いませんが、オーガニックの黒糖やきび砂糖はミネラル分が豊富に含まれているのでオススメです。
砂糖を使ったマッサージ
もう一つの方法として、マッサージに使うペースト状のスクラブを作るというものがあります。
砂糖とお好みのオイルを1:1の割合で混ぜ合わせ、ペースト状にします。
このペースト状のスクラブを乾いた頭皮に塗り、軽くマッサージを行います。
頭皮全体に行き渡るように広げ、指や手のひらを使って、優しく圧をかけましょう。
強くこすりすぎないように気をつけてください。
その後は少し馴染ませて、普段と同じようにシャンプー、リンスをするだけです。
すすぎ残しのないように、よくすすぐようにしてください。
この方法は、シャンプーに砂糖を混ぜるだけの方法よりも高い保湿力が期待できます。
スクラブに使うオイルは、オリーブオイルやココナッツオイル、ホホバオイル、馬油など自分に合うものを使ってくださいね。
これにハチミツやハーブを加えて、自分オリジナルのスクラブにすることができます。
ハチミツは、砂糖と同様に保水性があるだけでなく、高い殺菌効果が期待できます。
ヘアケアにハチミツを取り入れることで、頭皮での雑菌の繁殖を抑制し、頭皮環境を清潔に保つことができます。
髪や頭皮に良いとされているハーブの中でも、ローズマリーは手に入りやすく香りも良いため、使いやすいです。
スクラブに、ローズマリーの精油かローズマリーを煮出したエキスをスクラブに混ぜると、ローション状のマッサージ剤になります。
固さは、お好みで調節してみましょう。
砂糖を使ったホームケアは、やり過ぎると頭皮や肌のトラブルの原因にもなります。
週に1回を目安に行ってください。
なお、このマッサージは顔や体などにも効果的です。
肌にペーストを塗り、優しく円を描くようにマッサージしてからしばらく置いて、よく洗い流します。
この後、石鹸などの洗浄剤で洗うとさっぱりしますが、しっとりとした仕上がりを求めるならそのままの方が効果的です。
砂糖の効果で、洗浄剤なしでも皮脂などの汚れは除去されています。
「塩シャンプー」の効果と方法
砂糖と言えば塩、というわけではないのですが、塩を使った「塩シャンプー」なる洗髪の方法が、薄毛に悩む人たちの間で話題になっています。
ここで注意していただきたいのは、先ほどご紹介した砂糖を使った洗髪法と「塩シャンプー」は全く別の方法論に基づいているということです。
と言うのも、「塩シャンプー」は、シャンプーという名前はついていますが、実はシャンプーを使わない洗髪法だからです。
「湯シャン」という言葉を聞いたことはありますか?
「湯シャン」とは、お湯でシャンプーする、つまりお湯だけで髪や地肌を洗うという洗髪方法です。
適切な方法で「湯シャン」をすることで、薄毛リスクを低減し育毛を促す頭皮環境づくりができると言われています。
「塩シャンプー」は、「湯シャン」の一種で、その効果をさらに高める方法なのです。
そもそも、なぜ「湯シャン」をするのが薄毛に効果的だと言われているのでしょうか?
「湯シャン」が推奨される背景には、市販のシャンプーの洗浄力が強すぎることによる弊害があります。
強い洗浄力を持つ市販のシャンプーで髪を洗うことにより、人によっては本来頭皮に必要な皮脂まで洗い流されてしまうのです。
乾燥した頭皮が元の状態に戻ろうと皮脂を過剰分泌することで、髪や地肌のべたつきや臭いの原因になります。
また、シャンプーに入っている化学物質が頭皮を守るために働いている常在菌まで除菌・殺菌してしまうので、頭皮環境を悪化させることがあります。
「湯シャン」は、これらのトラブルを解決するのに効果的な方法と考えられているのですが、それに「塩」の力を加えることで効果をアップすることができるのです。
「塩シャンプー」には「塩溶」と呼ばれる作用があり、頭皮に塩を薄めたぬるま湯を塗布することで、皮脂や老廃物が溶け出してきます。
この「塩溶」により、「湯シャン」だけでは取りきれないような頭皮の汚れを取ることができます。
また、塩には発汗作用があり、汗腺の働きを活性化させます。
この働きは、血行の促進や血流の改善を伴います。
これにより、新陳代謝が促され、頭皮の毛細血管に栄養が送られるようになります。
このように「湯シャン」の効果を高めてくれる「塩シャンプー」ですが、その方法は非常にシンプルです。
塩シャンプーのやり方
まず、お湯で頭皮や髪を洗います(予洗い)。
容器に自然塩を入れ、そこにぬるま湯を加えて手のひらにとり、それを頭皮に塗布します。
このときに軽く揉み込むようにマッサージしても良いでしょう。
2、3分そのままにして、それからしっかりと洗い流します。
注意点としては、精製された塩ではなく天然塩を使うということと、塩が完全に溶けるまで待つということです。
先ほどの砂糖のように、市販のシャンプーに塩を投入するのはやめましょう。
市販のシャンプーは、酸性かアルカリ性かのPhバランスがベストの状態で保たれています。
そこに塩を入れてしまうとPhのバランスが崩れてしまいます。
髪に悪影響となる場合がありますので、ご注意下さい。
また、洗髪後に髪のパサつきやごわつきが気になる人は、「酢リンス」を併用することをオススメします。
酢リンスは、洗面器にお湯を張り、そこに酢を大さじ1〜2程度のお酢を入れて混ぜるだけで作れます。
種類は何でも構いませんが、砂糖や出汁などの添加物が加えられていないものを使いましょう。
髪に酢リンスを付けたら、その後しっかりとすすぎを行い、ドライヤーで乾かします。
しっかりと乾かすと、酸特有のにおいはほとんど消えて気にならなくなるので、是非お試しください。
まとめ
この記事では、砂糖や塩などを使ったお手軽なホームケアをご紹介しました。
いずれの場合も、いまの洗髪に少し工夫をするだけで今日から試すことができそうですね。
(1)砂糖を使ったケア
砂糖をシャンプーに入れるか、砂糖とオイルを混ぜたペーストで頭皮をマッサージしてから普段通りの洗髪をする。
(2)塩を使ったケア
お湯を使って予洗いした後、塩を溶かしたぬるま湯を頭皮に塗布する。
その後、お湯で洗い流す。
必要に応じて、酢リンスを使う。
色々と手を加えたいという人には砂糖を使ったケアを、できるだけシンプルを極めたいという人には塩を使ったケアをオススメします。
また、しっとりを希望する人は砂糖を、さっぱりを希望する人は塩を使ってみてください。
キッチンにあるものでできるヘアケア・頭皮ケアを続けて、薄毛対策を始めましょう。