女性の薄毛

女性の薄毛の多様な原因を徹底解明!

女性が薄毛になってしまうメカニズムは、男性の薄毛に比べるとまだまだ解明されていないことが多いです。

男性ホルモンによる脱毛や休止期脱毛、加齢変化、生活習慣、ストレスなど様々な要因が複雑に絡んでいるとされます。

この記事では、女性の薄毛の主な症状やその治療について徹底解明していきます!

女性の薄毛は多種多様で複雑

女性の薄毛は男性の薄毛の場合と異なり、様々な要因が考えられ、その症状も実に多種多様です。

女性でも男性ホルモンによって脱毛することもありますが、加齢によるものや、生活習慣、ストレスによる影響も強いといわれています。

更年期以降、女性ホルモンが急激に減少することも脱毛に関係しているのです。

女性型脱毛症

女性型脱毛症とは、男性ホルモンによる女性の脱毛症、つまりFAGAのことを指しています。

したがって、女性に多い薄毛や「びまん性脱毛症(頭髪が広範囲に薄くなる脱毛症状)」の中には、男性型脱毛症(AGA)と同じFAGAの場合もありますし、「慢性休止期脱毛」の場合もあります。

さらに加齢変化による薄毛もあり、この3つが混ざり合っていることが多いです。

女性の薄毛には個人差がある

近年、女性の薄毛治療も一般的になってきましたが、まだ世界中の皮膚科医が診察の仕方に困っています。

というのも、診断を付けるところから漠然としない部分がありますし、いくつかの原因が組み合わさっていますので難しい部分があります。

悩みの訴え方も個人差があり、同じくらいの量でとても悩む人もいれば、あまり悩まない人もいるのです。

女性の薄毛はパターン化できる

上記で女性の薄毛の悩みには個人差があると解説してきましたが、ある程度はパターン化できます。

例えば、FAGAだと頭頂部が薄くなって細くなってきます。生え際の変化はFAGAにはみられることがなく、剃りこみが後退するパターンはあります。

慢性休止期脱毛だと、加齢変化が起こる年代よりもう少し若い世代で、全体的に髪が細くなってくるのです。

FAGAだと30歳くらいから、慢性休止期脱毛だと35~40歳くらいから症状が出始める人が多いです。

加齢変化はそこからかぶさってくるのですが、更年期前の40代後半くらいから多くなります。加齢変化については、だんだん髪がよれていくのが特徴的です 。

1日100本以上の抜け毛に要注意

女性の場合、貧血やダイエット、拒食症などの栄養障害でも髪が薄くなります。基本的には年齢に関係ありませんが、やはり10代~20代の女性に多いです。

病気による薄毛もあります。女性ホルモンや男性ホルモンの病気だったり、橋本病やバセドウ病などの甲状腺の病気でも髪の毛が抜けます。

1日に100本以上抜ける場合は病気が原因かもしれませんので、医療機関への受診をおすすします。

人の髪の毛は通常、1日60本程度は抜け落ちます。なので100本を超えてくるとその倍近いので、ちょっと髪の毛の抜けが多いな、髪を洗った時に手にずいぶんまとわりつくな、などと気が付くはずです。

もし、そうした異変を感じた場合は、髪の洗い方や体調の変化に注意を払いつつ、念のために皮膚科を受診することをおすすめします。

女性の薄毛を防ぐために

女性の薄毛を防ぐには、日頃のヘアケアや体調管理が大切です。女性の薄毛には男性のように明確な治療法がありませんので、日々の積み重ねが大切です。

まずは自分の肌に合った育毛剤を使う事、そして少しでも髪に良さそうな生活をすることがポイントとなります。

食生活

薄毛を予防するには食生活の改善が欠かせません。バランスよくしっかりした量の食事を食べるようにしましょう。

特に女性は、鉄分や亜鉛、タンパク質を含む食品が不足しがちですので、しっかり摂ることを意識してください。

場合によってはサプリメントで補給してもいいかもしれませんが、できるだけ食事から摂取するのが理想です。

睡眠・メンタルケア

髪の毛を健康的に保つには、質の良い睡眠をとることも忘れてはいけません。

また、髪について必要以上に悩み過ぎてしまう場合は、思い当たる原因はないか考えたり、悩みを聞いてもらえる人を探したりすることも大事です。

心療内科や精神科が助けになることもあります。不安が強い場合は、皮膚科医にまずは悩みを伝えて対処法を一緒に考えるようにしましょう。

女性用のウィッグ

ウィッグを付けることで薄毛が悪化することはありません。むしろ、ウィッグを付けると一目が気にならなくなって気持ちが楽になる方が多いのも事実です。

ヘアスタイルを作るのも楽になりますし、QOL(生活の質)も上げる効用があるといわれています。

頭は洗いすぎない方がいい?

頭皮にある皮脂は本来きれいなものなので、洗いすぎない方が良いのです。

なので、若い男性など脂性の人は毎日洗ってもいいですが、乾燥肌の人は髪の毛は洗いすぎない方が良いです。

かゆみやフケなどがなければ2日に1度くらいの方が良いかもしれません。

洗わない翌日は髪が多少べたつく可能性がありますが、かえって髪の毛がつやつやしてキレイに見える場合も。

ドライヤーはすぐにするべき?

髪の毛を洗ったらすぐに乾いてしまうような短髪の人はともかく、基本的には洗髪後はドライヤーで紙の根本の地肌をしっかり乾かした方がいいです。

濡れたままでいると頭皮が群れて、常在菌のマラセチア菌が増えたり、皮脂が余分に出てしまったり、切れ毛のが増えたりと、頭皮トラブルのもとになります。

まずはタオルドライをしっかりすること。そして地肌をドライヤーでしっかり乾かすことがポイントです。

髪の毛そのものは多少湿っていても問題はありません。

その他の髪の毛に関する注意点

ヘアアイロンを使いすぎると枝毛が増えますし、カラーリングもやりすぎると乾燥して切れ毛やよれる毛が増えます。

カラーリングの間隔は次に染めるまで2か月は置いておいた方がいいです。パーマと同じタイミングで行ってしまうと髪の毛を傷めてしまいますので、別のタイミングで行うのがおすすめです。

ただ、カラーリングで明るい髪色にしたり、パーマでふわっとさせたほうが薄毛も目立たないですし、気持ちも明るくなりますので、おしゃれを楽しむ気持ちは大切です。

女性の薄毛研究もまだ始まったばかり

男性の薄毛は症状がはっきりしていますし、原因も男性ホルモンによるものが圧倒的に多いので、迷うことなく研究が進んだという経緯もあります。

それに対し女性の薄毛はもちろん昔からあったのですが、その悩みを人に言えないできたのでしょう。

最近になってようやく女性の薄毛の研究が進み始めた背景には、女性の研究者が増えてきたこともあるでしょう。

男性の薄毛研究がだいぶ進んで、次のターゲットにクローズアップされるようになったということもあるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事では原因や症状が多種多様な、女性の薄毛について詳しく解説してきました。

女性の薄毛の原因は本当に様々で、男性ホルモン、ストレス、生活習慣、妊娠出産など一つではありません。

また、病的な脱毛の可能性も考えられますので、まずは規則正しい生活を送り、栄養バランスのとれた食事を心掛けましょう。

いつもより抜け毛の量が多かったり、髪の毛全体のボリュームが失われている場合は、専門病院やクリニックに受診して、医師の正しい指示に従うようにしましょう。