この頃、枕やその周辺に散らばっている細い髪の毛の多さに気付き、慌てて鏡をのぞいてみたら、生え際や分け目の薄さに…
薄毛の原因の一つに、睡眠不足をはじめとした、睡眠環境の悪化が挙げられます。ですから、寝具を見直すことは非常に重要なのです。
そこで今回は、なぜ、睡眠環境の悪化が薄毛の原因になるのかお話ししつつ、その解決法として、寝具の見直しや睡眠環境の整え方をご紹介したいと思います。
今日からでも睡眠環境を改め、気になる薄毛の改善を目指してみませんか?
なぜ、睡眠環境の悪化が薄毛の原因になるの?
「成長ホルモン」って言葉をご存知ですか?
それって、思春期の子供の身長が伸びるときに出されるホルモンのこと?と思われるかもしれません。
実は思春期を超えた大人でも、睡眠環境が整っていれば、毎日出されるものなのです。
そのホルモンは、髪の成長にも大きく関わっています。
そう、皮膚の一部である頭皮の新陳代謝を促し、修復してくれる役割があるのです。
植物と同じように、頭皮という土台がしっかりしてこそ、髪は健やかに成長します。
ですから、成長ホルモンをきちんと出すためには、睡眠環境がとても重要になるというわけです。
思春期の子供のように、毎日7時間も8時間も睡眠時間を取るのは、現代の多忙な大人では至難の技かと思われます。
そうとはいえ、最低でも、良質な睡眠が4時間は必要と言われています。そのためには、少なくとも5~6時間はベットで体を休ませる時間を作らなければなりません。
更に、時間だけ取れば良いわけではなく、その質も大切なのです。
というのも、成長ホルモンは、いわゆるゴールデンタイムと言われる、22~2時の間に分泌されると言われています。しかも、ただ入眠できていれば良いわけではなく、しっかりと深い眠りについておく必要があるのです。
そのためには、体が入眠しやすいように徐々に整えておくことが重要になりますよ。
例えば、
①カフェインの摂取は18時までにしておく
脳を覚醒させしまい、眠りの邪魔になるからです。
②食事やお酒は就寝の3時間前までに済ませておく
これらを消化するために、胃や腸は血液を必要とします。
せっかく、成長ホルモンが出され、頭皮を整え髪を成育しようにも、肝心の血液が回ってこなければ、育ちようがないのですよね。
③パソコンやスマホは就寝の1時間前まで
これらから発するブルーライトが脳を覚醒させ、入眠の邪魔をします。
④髪は乾かしてから寝る
疲れているからと、髪が濡れたままに就寝すると、首回りが冷えて、眠りの質を下げてしまいます。
更に、心身を入眠モードに切り替えるためには、白熱灯ではなく、オレンジライトにして、徐々に部屋を薄暗くしていくのが理想ですね。
睡眠環境の整え方とは?
前章で、髪を成育するために理想的な睡眠時間や質を高めるコツについてお話ししてきました。
更に、良い眠りにつくために環境の整え方をご紹介します!
①寝室は、静かで薄暗い環境にする
人は眠っていても、自然に音や光に反応してしまいます。
これが眠りの質を低下させるのです。必要ならば、アイマスクや耳栓を利用しても良いですね。
②のどを乾燥させないようにする
のどが乾燥すると、咳が出たりと、睡眠の質が低下します。
ただし、ウイルス対策用のマスクですと、呼吸が苦しくなり、これまた眠りの質を下げかねません。
呼吸のしやすい大きめのガーゼなど布製のマスクがお勧めですよ。
③特に、入眠してから3時間は邪魔されないようにする
この時間帯に、大切な成長ホルモンが分泌されます。
静かで刺激のない部屋で睡眠を取りたいですね。
④早めの就寝を心掛け、持ち越した作業は早朝に行うようにする
お仕事が多忙で家に持ち帰りをしたり、帰宅後に家事がたまっていたりすると、その日のうちに頑張ってやり終えてから就寝したい、というお気持ちは分かります。
ただそれですと、遅寝になってしまう可能性か高いですよね。
更に、眠気を我慢しながらの作業は、かなり能率が下がり、より寝る時間が遅くなり悪循環です。
無理してやり終えるのではなく、ひとまず切り上げて早寝をし、早朝にやり残し作業を行った方が、頭も冴えていて、効率的に行えますよ。
また、太陽とともに生活を送ることで、ホルモンバランスも整いやすくなります。
それにより、髪の健やかな成育も期待できます!早寝をして、早朝に太陽の光を浴びながら体を目覚めさせ、作業を行うやり方がお勧めなのです。
寝具を見直してみよう!
朝目覚めたときに、スッキリしていますか?
案外、腰が痛かったり、首や肩が凝ったり、足がしびれていたり、人によっては顎が痛かったり、頭痛がしたりと目覚めが悪い方も多いのではないでしょうか。
それは、ベットや枕といった寝具があなたの体型に合っていないことから起こる現象なのです。
具体的にお話しすると、ベッドの硬さがあなたに合っていないと、背骨の正常なカーブを保てず、就寝中に筋肉に偏りが生じ、腰に負荷をかけてしまうのです。
これが腰痛の原因ですね。
また、寝返りも打ちにくいため、体が硬直し、血流も悪くなります。
当然、頭皮の血流にも悪影響を及ぼし、せっかく成長ホルモンが分泌されても、栄養や酸素が毛根にまで届かなくなり、髪が成育できなくなるのです。
ですから、まずは立った状態で、背骨が正しく湾曲した姿勢を確認します。
その姿勢のまはままベッドで寝られることができれば、腰に負担がかからなくなりますし、寝返りも楽にできるようになりますよ。
硬すぎても、柔らかすぎても良くないのです!必ず、正しい姿勢が取れるか確認してから、ベッドを購入するようにして下さいね。
特に柔らかすぎるベッドは、お腹や腰に負担がかかりやすくなりますので要注意です。
次に、枕の高さがあなたに合っていないと、頚椎が「くの字」に曲がり、鎖骨と頭を繋ぐ筋肉に負担がかかるようになります。
すると、肩や首が凝るようになるのです。
頭は首や肩と繋がっているため、それらが凝って、血流が悪くなれば、頭皮も硬直し頭痛を起こしたり、血流も悪化します。
先にお話ししたとおり、髪の成育にもダメージを与えますよね。
高すぎる枕は顎がぐっと下がり、低すぎるのは顎がぐっと突き出す状態になります。頭と背骨を繋ぐ筋肉に負担がかかるようになります。
専門家のいるお店で、あなたの頭の形や首の長さ等を計測してもらい、必ず試してみてから購入するようにして下さいね。
そして忘れてはならないのは、就寝中どんなに快適な室温にしていても、人は汗をかきます。
当然、頭皮に雑菌が沸きやすい状態になりますよね。
ですから、こまめに枕カバーを洗濯して、清潔に保つようにしたいですね。
枕自体も、取り扱い方法に従って、丸洗い、天日干し、陰干しなど定期的にお手入れを行い、清潔に保つようにして下さいね。
寝具を見直すだけで、ぐっと眠りの質も向上しますよ。
まとめ
以上より、薄毛が気になり出したら、睡眠環境の改善が大切なことがお分かりいただけたかと思います。
そのために、早寝を心掛けたり、食事や飲酒、カフェインを摂る時間や、入浴のタイミングといった生活習慣の見直しはもちろん、寝具の見直しも重要です!
睡眠環境の改善は髪のためだけではなく、心身にも良い影響を与えてくれますよ。
是非、今日からでも見直してみませんか。