頭皮の毛穴には汚れが詰まりやすいです。
私は美容師をしておりお店にあるマイクロカメラで頭皮の毛穴を見てみるとものすごく汚れているのがわかります。
そして頭皮用の高圧シャワーで洗ってみると水が白くにごります。
これは頭皮の毛穴に詰まった皮脂汚れです。
普通に生活をしていると気づきませんが案外皆さんの毛穴も非常に汚れていると推測できます。
それからはシャンプー前に必ずクレンジングをして汚れをしっかり浮かせて洗うということを徹底しています。
その方法を今回はご紹介します。
頭髪のプロ直伝なので頭皮に良いこと間違いなしです!
Contents
頭皮の汚れは頭皮トラブルの原因になる
頭皮は体の中でも一番皮脂腺が多く髪の毛のせいで高温多湿地帯です。
そのため体の中で最も菌や真菌の発生が多く、皮膚トラブルも起きやすい環境です。
そんな頭皮トラブルには次のようなものがあります。
頭皮ニキビ
頭皮は高温多湿地帯で頭皮ニキビができなすくなります。
ニキビの原因は頭皮に存在する常在菌の異常繁殖や雑菌、真菌の影響です。
頭皮ニキビが出来てしまうとそれが下記にある炎症へとつながる恐れがあります。
頭皮炎症
頭皮ニキビがひどくなると炎症を起こしてしまいます。
炎症が更に悪化すると脂漏性皮膚炎など痛みを伴う皮膚炎も発症します。
悪臭
女性の頭皮のニオイはアメリがザリガニの6倍の臭さを持つとされています。
また炎症を起こすと浸潤液などの影響でそのニオイがさらに悪化してしまいます。
特に髪の毛の多い女性はこのニオイには気をつけたほうが良いでしょう。
どんなニオイがするのかというと古い油のニオイや少し酸っぱいニオイなどがします。
女性の頭からこのようなニオイがすると幻滅なので気をつけましょう。
フケ
フケにも種類があり頭皮トラブルから発展しやすいのがベタついたフケです。
このフケは頭皮が炎症しやすく、また脂漏性皮膚炎にも繋がりやすいです。
次に女性の多いフケの種類が乾燥性のパサついたフケです。
粉のようにサラサラしていますが、それが毛穴につまりやすく、それを餌に菌が増殖し頭皮の悪臭や炎症の原因となることがあります。
最悪抜け毛や薄毛
頭皮の炎症やフケといったトラブルは放っておくと、のちのち脂漏性脱毛症やひこう性脱毛症といった皮膚トラブルによる抜け毛の原因になりやすく、皮膚トラブルがなくても頭皮環境が悪いことで髪の毛の成長を妨げてしまい薄毛の原因となってしまいます。
美容師直伝正しいクレンジングケア
それでは早速美容師直伝の頭皮クレンジングケア方法をご紹介します。
そもそもクレンジングとは油を使って頭皮の古い皮脂や汚れを浮かせるものです。脂には油でという意味ですね。
クレンジング前のブラッシング
クレンジングをする前にブラッシングをするのはとても大切です。
ブラッシングに使うブラシは目が柔らかいものを使い頭皮から髪の毛先までをブラッシングしていきます。
ブラッシングを行うことで頭皮や髪の汚れがある程度浮きます。
オイルで頭皮マッサージ
次にオイルで頭皮をマッサージしていきます。
頭皮に使うオイルは下記の方でご紹介します。
手のひらに500円玉程度のオイルをとり頭頂部からオイルを頭皮になじませていきます。
全体にオイルが行き渡ったら指の腹を使い優しく頭皮マッサージを全体にしていきます。
その後3分程度放置することで毛穴や髪の毛にへばりついた皮脂汚れや菌がオイルに付着してきます。
※もうすこし完璧にクレンジングをしたいなら放置時間に蒸しタオルで頭を巻いてあげるとかなり汚れが落ちやすくなります。
シャンプー時にシャンプーブラシ
シャンプーをする際は1度洗いではなく2度洗いします。
1度目はいつも手にとるシャンプー剤の半分をとり頭になじませて泡立てていきます。
おそらくオイルもついているので泡立ちは悪いでしょう。
でもこの作業をしていると2度目のシャンプー時に非常に泡立ちが良くなります。
これをプレシャンといって美容室では頭があまりにも汚れている場合使う方法です。
一度目のシャンプーを洗い流しサイド残り半分のシャンプーを手にとり頭になじませシャンプーをします。
シャンプーの量は同じでも洗う工程を2回に増やすことでしっかり汚れを落とすことができます。
また、2回目のシャンプー時に使ってほしいのがシャンプーブラシです。
シャンプーブラシとはシャンプーをしながら頭皮、根本から毛先までをブラッシングしながら洗うものです。
そうすると太い指では届かない細かい箇所までしっかり洗うことができます。
シャンプーブラシは柔らかい素材で耐水性のあるものを選びます。
また、使ったあとは風通しの良い場所に保管しましょう。
できれば2回に一回くらいの割合で消毒したほうが良いです。
頭皮の保湿ケア
最後に頭皮トリートメントを持っていればそれで頭皮の保湿をしてほしいのですが、おそらく持っていない場合が多いと思いますので、お肌につける化粧水で頭皮を保湿します。
頭皮はお肌と一枚肌でできているため化粧水をつけて保湿しても問題ありません。
またシャンプー後皮脂が十分分泌されるまでには3時間程度かかります。
それまではできるだけ外出は控えましょう。
皮脂は紫外線や雑菌などから頭皮を守る役割があります。
クレンジングに使うオイル
クレンジング方法はわかりました。
クレンジングに使うオイルはどれにすれば良い?とお悩みの場合は下記を参考にしてみてください。
頭皮専用クレンジングオイル
ドラックストアにも売っていますが、できれば美容室などでしっかりとしたものを購入したほうが良いでしょう。
ドラックストアだとまれに肌に合わないものがあります。
椿オイル
ヘアケアの代表的な椿から取れるオイルを使ったものです。
頭皮の汚れだけではなく髪の毛にツヤやハリを与えてくれます。
馬油
馬油も近年注目されています。
馬油で頭皮マッサージをすることで血行促進やなどの効果があるとされており、さらに馬油は不飽和脂肪酸のため美容と健康にも良いです。
ただし使う人によってはベタつきすぎるという問題点もあります。
ホホバオイル
洗顔やメイク落としにもよく使われるオイルです。
もちろんクレンジングオイルとして使っても問題ありません。
効果としては皮脂の過剰分泌を減らしたり、保湿したりといった効果があります。
アルガンオイル
アルガンオイルは少々高価になりますが、ぜひ使っていただきたいです。
アルガンの種から抽出されたオイルはクレンジング作用だけでなく髪の毛の保湿、コーティングまた美容と健康にとても良いオイルです。
オリーブオイル
近年では身近な存在になったオリーブオイルはクレンジングにも使うことができます。
アーユルヴェーダでもオイルケアやオイルブリングに使われておりその効果は非常に高い評価があります。
ただし食用のオリーブオイルではなくちゃんと頭皮用のオリーブオイルを使うようにしましょう。
クレンジングをする際の注意点
クレンジングをしすぎない
クレンジングは毎日しすぎるとかえって頭皮の皮脂が不足してしまう事態になってしまいます。
皮脂は天然の頭皮保護や保湿成分ですから汚れていない限り体にはとても良いものです。
クレンジングの目的は汚れた皮脂や雑菌、ホコリなどの除去であって清潔な皮脂の除去ではありませんので、そのあたりは勘違いしないようにしましょう。
ですからクレンジングは週1回程度で十分です。
クレンジングオイルはしっかり洗い流す
クレンジングオイルはしっかり洗い流すようにしましょう。
おそらくクレンジングの中でも一番重要です。
頭皮についたオイルには汚れがたくさんついていますのでしっかり洗い流しましょう。
まとめ
これら美容師の実践するクレンジング方法は専門的な機械がなくても自宅で簡単に行なえます。
頭皮環境をクレンジングで清潔に保つことができれば薄毛や抜け毛の心配もなく、そこから生えてくる髪の毛も美髪に導くことができます。