頭皮ケア

毎日シャンプーしてるのに頭がかゆい!薄毛女性も気になるその理由と改善方法とは?

「毎日きちんとシャンプーしているのに頭がかゆい」 

こんな悩みを抱えている方は意外と多く、放置しておくと抜け毛や薄毛の引き金となる可能性があるため、くれぐれも注意が必要です。

そこで今回は、頭のかゆみの原因やその改善方法などについて詳しく見ていきたいと思います。

頭のかゆみの主な理由とは?

以下では、頭のかゆみの原因として考えられる事柄について、具体的に見ていきたいと思います。

頭皮の乾燥

季節の変わり目や過剰なシャンプー、また睡眠不足やストレスによる生活習慣の乱れなどにより、頭皮のバリア機能が低下すると乾燥しやすい状態となります。

このような状態が続くと、角質層がはがれやすくなり白くて細かい乾性のフケが出ることがあります。

このように今まで角質層により守られていた神経がむき出しになってしまうと、かゆみが生じることがあります。

特に空気の乾燥する冬に多く見られる乾燥性皮膚炎は、頭皮の水分や脂分が失わることにより乾燥しフケを生じることにより発症するとされています。

また頭皮環境が悪化すると脱毛や薄毛が起こりやすくなるため、くれぐれも注意が必要です。

皮脂の過剰分泌

よく汗をかく夏の暑い時期や、脂分の多い食事ばかり摂っているという場合、頭皮の皮脂量が増加します。

またシャンプーした際に洗い残しがあり、皮脂や汚れなどを落としきれなかった場合なども、新陳代謝が乱れたり雑菌が増殖しやすくなるため脂性のフケが出るケースがあります。

このようなフケを放置しておくと、頭皮が炎症を起こすためかゆみが起こりやすくなります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎など、元々肌のバリア機能が弱く乾燥しやすい場合、頭皮にかゆみが出ることがあります。

脂漏性皮膚炎

20~30代など比較的若い世代に多いと言われているのが、脂漏性皮膚炎です。

実は頭皮も含む人間の皮膚には、常在菌であるマラセチア菌が存在しています。

皮脂が増加すると、このマラセチア菌も大量発生すると言われています。

マラセチア菌が皮脂を遊離脂肪酸に分解すると炎症を起こり、湿疹やかゆみの他にもフケが目立つようになったり、さらに皮脂が酸化するため臭いを発することもあります。

その原因としては、体質の他にも生活習慣の乱れが挙げられます。

ストレスや睡眠不足、糖質や刺激物の摂りすぎや過剰な飲酒なども皮脂を分泌させる引き金となるため、くれぐれも注意が必要です。

春や夏になると頭がかゆくなるのはなぜ?

四季の中でも特に春や夏になると、頭がかゆくなるという方が急激に増える傾向にあります。 

そこで以下では、春と夏に頭皮がかゆくなる理由とその解決策について見ていきたいと思います。

春のかゆみはアレルギー反応や紫外線によるもの

春には花粉症によるアレルギー反応のため、頭皮がかゆくなることがあります。

ですから外出する際にはマスクをして、なるべく花粉を吸い込まないようにしたり、帽子をかぶるなどして頭皮に花粉が付かないようにしましょう。

また夜に入浴した際にはシャンプーをして、頭皮に付着している花粉をしっかりと洗い流してください。

さらに春になると紫外線が強くなるため、頭皮が日焼けすることでかゆみが出るという場合もあります。

ですからスプレータイプの日焼け止めなどを使うなどして、頭皮の紫外線対策をしっかり行うように心がけましょう。

夏のかゆみは汗や皮脂の過剰分泌

頭皮は体の中でも、特に汗や皮脂の分泌量が多い部分であると言われています。

四季の中でも夏は最も汗をかきやすく、また皮脂の分泌量が増える季節でもあります。  

それらを放置したり、シャンプーした際に汗汚れや皮脂がしっかり洗い落とせていないと、頭皮の雑菌が増えて炎症を起こしかゆみの原因となることもあります。

また春と同様に紫外線の影響でバリア機能が低下するため、やはり外出時には帽子をかぶることをおすすめします。

さらに夏は特に頭皮が蒸れやすい状態となるため、通気性の良い帽子を選んだりこまめに頭皮の汗を拭きることも大切です。

かゆいからといってかくのはダメ!

頭皮がかゆいと、ついかきむしってしまいたくなる場合もありますが、それはもちろんNGです。

爪を立てて頭皮をかくと頭皮を傷つけてしまい、さらに頭皮環境を悪化させる可能性がありますので、できるだけ我慢するようにしましょう。

また睡眠中などに無意識にかいてしまうようなことを想定して、あらかじめ爪を短く切っておくといいですよ。

頭がかゆい時の改善策とは?

ここでは、頭皮にかゆみを感じる際の改善方法について詳しく見ていきたいと思います。

正しい方法でシャンプーを行う

頭皮から出た汗や皮脂を放置しておくと雑菌が増えかゆみの原因となります

ですから一日に一回はシャンプーをして、余分な皮脂を洗い流すとともに頭皮を清潔に保ちましょう。

また髪を洗う際に爪を立ててゴシゴシ洗うと頭皮を傷つけてしまうため、指の腹を使い頭皮を優しくマッサージするように洗うようにしてください。

 
さらに洗い終わったらシャワーでシャンプーやトリートメントをしっかり落とし、すぐにドライヤーで乾かすことも重要です。

汗をかいたけれどすぐにシャンプーできない状況であるという場合は、ドライシャンプーなど、頭皮や髪のベタつきを抑えるスプレーを使うと汗を引かせ皮脂を抑えることができます。

しっかり保湿をする

シャンプー後に髪をドライヤーで乾かした後は、保湿成分が含まれている化粧水などでしっかり保湿するようにしましょう。

ただし頭皮は顔と比べて皮脂線が多いため、ローションやオイルなどを使用すると毛穴が詰まる引き金になる可能性があるため、避けた方がいいでしょう。

頭のかゆみに効果的な栄養素とは?

植物性たんぱく質

肉や魚などに含まれている動物性たんぱく質は脂質が多いため、食べると皮脂が過剰分泌される可能性が高くなります。   

ですから同じたんぱく質でも納豆や緑黄色野菜、果物や大豆などの植物性たんぱく質は、皮脂の過剰分泌を抑える効果も期待できます。

ビタミンB2

豚や牛、鶏のレバーやうなぎ、また牛乳や大豆などに豊富に含まれているビタミンB2には、脂質の代謝を助ける働きがあります。

ですからビタミンB2が不足すると脂質の代謝が進まず、脂性の肌になったりかゆみを伴う脂漏性皮膚炎になる場合もあるため注意が必要です。

ビタミンB6

アボカドやサツマイモ、卵やバナナなどに含まれているビタミンB6には、肌の新陳代謝を促し、皮脂量の調節をする働きがあります。

頭皮のかゆみが長引く場合は皮膚科へ

頭皮のかゆみなどのトラブルは生活習慣や食生活、またシャンプーの方法などを見直すことで改善されるケースもあります。

また春や夏などの季節によってもかゆみがひどくなる場合もあるため、帽子をかぶったり紫外線対策をすることなども非常に大切です。

しかしかゆみが長引いている場合や湿疹などが見られる場合は、できるだけ早く皮膚科などの専門医を受診することをおすすめします。

頭皮にできた湿疹や赤みに対して自己判断で保湿クリームを塗るなどしていると、かえって症状が悪化する可能性があるためくれぐれも注意が必要です。

また、頭皮のかゆみが内臓や神経の病気からきている可能性も否定できないため、市販の薬などを使用するのは避けるようにしましょう。